精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】Google翻訳を使いこなせば、英語の長文プリントなど山ほど作れる件について。

 

生徒に肩パンを食らったところが内側から痛いです。その子の手首も若干痛めてやったので、相打ちですな。中元です。

 

はい。日頃英語講師として仕事をしていると、結構頭を悩ませるのが、手頃かつ内容の面白い長文教材を如何に用意するか、だ。

 

教科書本文レベルの語彙力に留めながらも、内容的に面白い長文。意外とこれが見つからない。

 

それゆえ、ドMな話だが、泣く泣く作・中元で、自分の思い出をゼロから英語にして書き殴るなど、大変な努力を続けていた。(それはそれで1つの経験値だが)

 

―だが最近は、結構心強い味方を発見し、心理的負担も、実際の労力も大激減させることに成功している。それは、Google翻訳だ。

translate.google.co.jp

 

今日は使い方って程でもないけれど、英語科講師の強い味方になり得るこのアプリについて、ただただ実例と感謝を書き殴ろうと思う。

 

 

長文の錬金術師や!!

 

大体僕が中1~中2の頃、Excite翻訳のぶっ飛んだ誤訳が話題になった記憶がある。確かフラッシュ倉庫全盛期であり、八頭身のアイツが登場する作品で扱われていたナァ。

 

そのときの印象が強かったため、翻訳ソフトにさして期待はしていなかったのだが、やっぱり「かがくのちからってすげー」ようだ。とにかく進化が目覚ましい

 

実際、とある意味が分かると怖い話の1つ(というよりブラックジョークにも聞こえるが)を無工夫で英訳するだけで、こんなのが出来上がる。

 

Tony and David were best friends and both loved baseball.
Tony passed away suddenly at the age of 80.

 

The day after his funeral, Tony shows up at his best friend David's bedside.
David was surprised, but happy to see him again.

 

"Tony! Is it you?"
"Oh, it's me. David, I have good news and bad news."

 

Excited, David continued.

 

"So what's the good news?"
"Don't be surprised to hear that. Baseball is thriving in heaven too. I'm on one team too."

 

"That's great! And what's the bad news?"
"You're the starting pitcher for the day after tomorrow."

 

・・クオリティ的には、ぶっちゃけ僕がゼロから英訳するより圧倒的に自然だし、何より早く、手間がかからない。

 

自分でも自覚することだが、日本人がこさえた英文は、不思議と判断がつく。うまく言葉にできないが、修飾節とか言い回しに、特有の癖を感じるのだ。

 

だがGoogle翻訳のそれは、良くも悪くも中立という感じがする。Midjourneyが生み出す絵と同じで、初見ではおおよそ判断がつかない。

www.midjourney.com

 

しかし時折、日本語的なニュアンスを無理矢理英語にしている箇所や、例えばこちらが誤字を使っているなどして、意味がゴリッと変わっている箇所も当然ながら存在する。

 

一例をぱっと出すのは難しいが、この辺は読んでいれば気付く。技術というのはやはり、頼ってもいいが、依存するのは危険ということなのだと思う。

 

ただ、そうはいっても、非常に有能なアシスタントを得たと言っても差し支えないほど、このアプリは強力だと僕は強く感じる

 

これありきで世の中をみると、例えば青空文庫の一節とか、ニュース記事の一部とか、Wikipediaの一節とかが、全て英語長文の教材に見えてくる

 

こんな風に、オリジナル教材作成の敷居が下がるのは、賛否両論あるだろうが、僕としては熱烈に大歓迎だ。

 

【観察力の鍛え方】でも書かれていることだが、個性とは、作者の想いを表現の型に乗せた結果、出てくるものだ。型とは言い換えれば、ツールのことだと思う。

 

ツールの段階からオリジナリティにこだわる必要は、全然ないというのが僕の持論である。むしろ型は、使い易く、ラクができればできるほどいいとさえ捉えているほどだ。

 

個性の出しどころを履き違えなければ、世の中は便利で有能な技術に溢れている。その一例として、Google翻訳にはこれからもお世話になろうと思う。

 

では今日はこの辺で。

Google翻訳は革命的ツール!【iNTERNET magazine Reboot】 - INTERNET Watch

 

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