精神年齢9歳講師のブログ

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【本読んだら国語の点上がる?】生徒や保護者から直で聞かれた質問と、僕の回答まとめ Vol.17【子供が勉強に強い不安を抱いてて・・】

1ヶ月以上ぶりに酒を抜いてみたら、恐ろしいくらい朝の気分が良かった中元です。

 

はい。今回はかなり久しぶりのQ&Aということで、生徒・保護者の方から頂いた質問と、それに対する僕の回答を、記事にまとめたいと思う。

 

今回から何となく「です・ます」ではなく「だ・である」調に変えているが、車の運転中にレコーダーに吹き込んで答えているという形式は同じである。

 

そんなどうでもいい事前情報を添えた上で、以下本題である。

 

 

Q:国語の読解問題の点数を上げるために、日頃から読書をするのはありですか?

 

微妙だと思う。読書をすることが、そのまま国語の読解の点数が上がることにつながるかというと、あまり直接的な関係はないと僕は考えているためだ。

 

読解とは、かなりこちらから能動的に働きかける読み取り方であり、単に本を読むのとはまた違う、別の技術だと思う。

 

日頃読解問題を解くような集中力とクリティカルシンキングを全開にして読書をしようもんなら、一冊たりとも読み”きれない”んじゃないかなとさえ感じている

 

だからこそ、毎日読書をすることで直接的に読解力が向上するかと言われれば、即効性は無いと感じている。筋トレだけでは、スポーツそのものが上手くならないように。

 

僕自身、羽生善治氏の【決断力】という本がすごく好きで、これまで折に触れて5回・6回と再読を繰り返している。

 

そしてこの【決断力】は、中学受験界隈で結構人気らしく、入試の本文であったり、中学受験のテキストだったりで、結構見かける場面がある。

 

しかしだからと言って、何度も読んでるからと全問題にサクサク解答できたかと言われれば、そんなことは当然なかった。やはり似て非なるスキルなのだと思う。

 

読解問題とは、あくまで”出題者”はどう読み取って欲しいのかを見抜き、それに応えるというものである。

 

筆者のアイデアや言葉を、自分が置かれた立場や価値観に照らし合わせながら、自分なりに理解するという読書の在り方とは、本質的なところで微妙に異なっている。

 

もちろん、読書そのものを、勉強とは関係なく単なる娯楽とか、教養を身に着ける一環として習慣に取り入れることは悪くない。

 

ただ、それによって直接、国語力・思考力・論理力といった部分を高めようともくろむのは、ちょっとズレてるかな ってのが僕の持論である。

 

直接的に点を高めたいのなら、漢検過去問を毎日1回分解いたり、一日一題読解問題を解き続けたり、もっと効率的で効果の高い方法はいくつもある

 

国語力という曖昧な言い方をすると結構誰でも嵌る罠であるがため、改めて気を付けてもらえればと思う。

 

Q:子供が勉強に対して、結果が出ても自信を持たず、不安だ不安だと漏らします。どのような声かけをすればいいのでしょうか?

 

こういうマインドセットが整ってしまっている以上、少なくとも長期戦になることは覚悟した方がいい。やはりこの辺は根深い問題だからだ。

 

いわばこれは、本人が何が出ようと不安になろうと決めている状態であり、どんな好材料が出ようと、解釈としてネガティブな方へなりやすいのが前提になっている。

 

わかりやすい例で言えば、模擬試験で余裕のA判定をとったとしても、「本番で傾向が変わって、点数がものすごく落ちたらどうしよう」と不安になるのもそうだ。

 

そして実際に本番で手応えがあっても、「回答ミス・マークミスをしていたらどうしよう」というふうに不安になることはできる。

 

つまり、結果が出なくて不安だ、不安だと言ってる子は、おそらく結果が出ても不安になる。そこを見越したうえで、声掛けをしたいところである。

 

不安とは、「わからないもの」に意識が向いた状態だと言われる。そしてこの感情は、上手く考え方を転化できれば、強い学習モチベーションとして活用できる

 

不安とはある種本能的な感情であり、打ち消すことはできないし、そうする必要もないと僕は考えている。ただ、活用するためには、ちょっとしたコツが必要だ。

 

その発想の転換をアシストを、質問なりなんなりを通じて、こちらがする。それが現時点で、僕なりの”声掛けの正解”である。

 

例えば、「具体的にどの科目が特に不安?」という質問から始めて、より詳細な単元・技能にまで落とし込み、それの克服をまず目指すという合意を作るのもいい

 

繰り返しになるが、不安を消すのではなく、活かす方法もあることを教えて、本人のマインドセットを少しずつそちらの方へ整えていくことが肝心だ。

 

もちろん中には、”逃げ”のために不安を口にする例もあるのだが、大体は何をしたらいいかわからないという不確定要素に意識が囚われているのが原因だ。

 

そこから上手く意識を外せるような声掛けができるよう、日々情報・知識は集めておくべきだと思う。僕もそれは意識しておく

 

では、今日はこの辺で。

 

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