精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記99】"Barack Obama A Pocket Biography of Our 44th President "読書感想ブログⅣ ~決着~

釣りにでも行こうかとふと思ったのですが、釣り具を全部積んだまま車を修理に出したので、つまり詰んだ中元です。

 

はい。最近また一つ、英文を読むスキルが身についた実感がある。以前よりつんのめる感覚が弱まり、進度が上がったのだ。これが慣れということかなぁ。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

或いは、単に自分の予備知識があるゾーンに入ったため、それがゆえ、かもしれない。いずれにしても、内容もまた面白いので、有意義な時間ではある。

 

いよいよ2008年の大統領選挙戦の話も佳境だ。今週もザクザクまとめていきませう。

 

 

10月31日(月) 逆風に跳ぶ


順調に見えたオバマ氏に、突如逆風が吹き始める。彼と縁故のある牧師が、ある種アメリカの政策をフルボッコに非難する声明を出してしまったのだ。そして炎上。

 

これ自体はオバマ氏と【無関係】で良さそうなのだが、ゴシップのネタとして一級品な話である。この繋がりを引っ張り出され、彼はコメントをせざるを得なくなった。

 

しかし、これをチャンスに変えてしまうのがオバマ氏の一流の手腕だ。説明をスピーチに変えて、その内容のすばらしさをもって、支持率に変えてしまったのだ。

 

そして段々とこの炎は下火になっていたのだが・・・その後にまた、ぶっちゃけ陰謀論としか思えないトンデモ理論を添えて、先の牧師がまた吠えた

 

今度はさすがにオバマ氏もブチ切れであり、深い悲しみを表明しつつも、絶縁宣言のようなものを叩きつけて、その関係を終焉させたのであった。

 

11月1日(火) 決着

 

史上最も激戦と言われた選挙戦を制したのは、ヒラリー氏ではなくオバマであった。下馬評を覆す結果ともいえる快進撃。世界中で話題になったのをまだ記憶している。

 

草の根運動から始まる支持基盤の拡大、卓抜したスピーチの腕、そしてストーリー性の強い生い立ち。すべてが噛み合った勝利だと思う。

 

もちろん、ヒラリー側の勢力による選挙後の混乱も予想されたが、取り立ててそういうこともなく、平和裏に収束していったらしい。

 

―ところで伝記はあと20ページくらいあるのだが、この後はどういう話が来るのだろうか。予想し難いだけに、割と楽しみである。

 

11月2日(水) 支持とは

 

オバマ氏の対抗馬だったマケイン氏は、女性の支持を集められて、かつより保守的な考え方を打ち出す人員として、サラ・ペイリン氏を副大統領候補に選出する。

 

この人は妊娠中絶に対し徹底した反対姿勢であり、例えば強〇などによる全く望まない妊娠でさえも、それは許されないみたいなことを言っていたらしい。

 

この人選は大当たりとなり、一時はオバマ氏の支持をも上回る快進撃となったのだが・・。その後はそもそもの資質など、根っこの部分を疑問視され、失速したのだとか。

 

一気に人気を得てしまった場合、実力が伴っておらず、消えるのも早いとはよく言われる。このケースも、その一例にも思える。

 

まぁ、一発も当てたことがない僕からすれば、単なる僻みだけど・・。ちなみに彼女はまだ政治家として現役で、色々とご活躍中、らしい。

 

11月3日(木) 勝因

 

オバマ氏の勝因について、分析された記事が載っていた。順番は異なるが、書きやすい形で紹介する。

 

まずは、圧倒的な支持基盤を得たことが一番なのだが、その基盤を得るために、他の候補者が考えられない規模の草の根運動を行ったことが大きいとされる。

 

当時は既にネットを駆使した選挙戦が可能だった時期だ。サポーターの力をフルに活用し、マスな広告を打つだけでなく、一人一人に電話・メールも送ったという。

 

そしてその巨大な支持層から寄付を募り、それによる桁外れな資金力で、圧巻のキャンペーンを打ったことも大きいとあった。

 

伝わる人柄も、極めて冷静で、思慮分別があり、そして民意に沿った人という具合で、いささか気性の荒い老練な候補者よりも、そこが魅力的に映ったという。

 

2022年現在は、貯信時代と言われて久しいくらいだが、その先駆けたる作戦と行動に思えてならない。先例から見習うべきことは、やはり多そうである。

 

11月4日(金) 敗因

 

一方オバマ氏の反対陣営が展開したキャンペーンは、蓋を開ければ【切れ味”鈍い”】ものだったとわかる。

 

オバマ氏は「ヨソモノ」とでも言わんばかりに、「アメリカ感が弱い!」といった広告を打ちまくり、それによって不支持を狙ったようだ。(ヒラリー氏もしかり)

 

しかしオバマ氏は、アメリカで教育を受けて、そして黒人居住者が多い街をホームタウンとする、ある種生粋のアメリカ育ちだったりする。

 

実際にオバマ氏と接し、彼の言葉を聞いた有権者からすれば、「何言ってんだこいつら」という具合の冷ややかさだったという。

 

選挙において、反対陣営をこき下ろすのは常套手段だが、自分側を高めるような努力を怠ると、ただのアンチに堕ちるだけ。

 

また何か一つ、現実社会に今でも通じる落とし穴を見つけた気分である。

 

11月5日(土) 異例づくめ

 

開票が始まると分析が始まり、結果オバマ氏の得票の傾向に、驚くべき点が多々見られた。

 

まず、過去例を見ない程、多種多様、老若男女から支持を得たことが大きい。例えば圧倒的な女性支持があるが、反動で男性のそれが無い・・というわけでも無い。

 

また、第二次世界大戦後で最も高い得票率を得た一人、といった結果がわかるにつれ、史上初のアフリカ系アメリカ人であること以外にも、異例づくめだと判明した。

 

当時はその凄さが全く分かっていなかったのだが、今ならこの異例づくめの凄さがあの時よりかはわかる。

 

歴史の真価は振り返ったときにわかるのかもしれない。でも、現在進行形のそれについても理解できた方が楽しそうだ。もっと勉強が必要だな。

 

11月6日(日) 異例づくめ2

 

異例はまだ続く。オバマ氏が過半数を制したのは、例えば若者の票もそうだったという。対するマケイン氏は、高齢者・白人といった票は制したが、他が奮わず、と。

 

若者が支持すれば選挙に勝てるという構図、めちゃくちゃいいなと思った。日本はもうその辺のシステムには手詰まり感があるが、これ以上は言うまい。

 

さて。この伝記は、当選直後をもって終了しているため、「彼が今後どんな”Change”をもたらすか・・」という結びとなる。その後のことは、Wikipediaでも読むとしよう。

 

ところで、結構尻切れトンボなのだが、多分伝記はもうちょっと読んだら終わる。だから、次の洋書を考えなければならない。そしてそれについては、かなり悩んでいる

 

三島由紀夫金閣寺・英語版も考えたが、おそらくかなり難解であり、心が折れると思うしなぁ。(そもそも原本もあまり理解しきれていない)

 

マーカス・デュ・ソートイ氏の本か、サイモン・シン氏の本か。その辺りから探そうとは思うが、はてさて。

 

また決まり次第、ルーティンとして読むこととしよう。

 

では今週はこの辺で。

 

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