精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【中学受験の第一歩は?】生徒や保護者から直で聞かれた質問と、僕の回答まとめ Vol.18【英作文の点を上げるには?】

酒を抜いた翌日は、偏頭痛率が高いと思っている中元です。離脱症状かしら。

 

さて。今回もまだまだネタがあるので、Q&A記事を続けてみる。

 

自分が話した言葉を推敲するのは気恥ずかしさもあるが、同時に自分の語りの癖もわかってくるので、個人的にも面白い時間である。

 

そんな副産物もある質問と回答、以下本文でござる。

 

 

Q:小学5年生の子供が、中学受験をしたいと言い始めました。ただ、国語がとにかく苦手です。まず何から始めるのがいいでしょうか?

 

オススメの学習方法は二つある。一つは、まず【読む】という習慣・経験を積ませること

 

点数を上げることとか今一切考えず、どんな本であれば読み切れるのか、本人の好きなジャンルをヒントに、探って頂ければと思う。

 

参考になるかはわからないが、僕の語彙力は、はっきりと図鑑と漫画で養った。特に図鑑と言えば、生物の名前と写真しか無いと誤解されがちだが、意外とそうでもない。

 

時折「コラム」という形で、魚の研究の歴史であったり、漁業の種類であったりといった知識が、ちゃんと”文章で”説明されているからだ。

 

これもまたチリツモだ。チリが積もれば山となる。短い文章をいくつも読むことで、「読む」という経験値も、言葉の知識も、確実に増えていく。

 

他にもオススメなのは、例えば雑誌とか、ゲームの攻略本とか。この辺の本は、下手な本よりもよっぽど文章が上手であり、しかも読み応えがある。だから推せる。

 

この辺りの敷居が低いところから始めていくのがオススメだ。超優等生を真似して、いきなりアガサ・クリスティーとかを渡しても、絶対に読めないだろうし・・。

 

尚、読書という習慣があるかどうかが、国語の点数を左右するかどうかは、直接には関係ないと僕は考えている。

 

実際、高校の頃は年に1~2冊しか読まなかったが、現代文の点数はアベレージで8割以上あった。読解は読書ではなく読み取りの技能なのだと、今ならよくわかる。

 

しかしとはいえ、さすがに人生で一冊も本を読んだことがない、読み切ったことがないという状態はマズいかな、と。

 

スポーツでいう持久走のようなものとして捉えて、基礎体力を鍛えるみたいなノリで、そういった部分にも取り組んだ方がいいんじゃないかなと思う。

 

そしてもう一個は、漢字の学習だ。日本語において、”意味”を伝えるのは漢字である。漢字が読めないと、何を伝えたいかわからないため、読めるわけがない、と。

 

国語力なるものを最小単位まで分割していくと、僕は「漢字の知識」がその1つだと考えている。漢字の知識があればあるほど、やはり長文は読み易い。

 

実際、「漢語を使えない子は作文の評価が低め」という悲しいデータもあるわけで、小さい頃からでもできる勉強だからこそ、今から始めないと差がデカくなっていく。

 

尚、漢字については別に、学年前倒しで進めていっても誰にも怒られる筋合いはないので、本人が乗り気な限りはガンガン進度を優先するのが良いと思う。

 

ちなみに教材としては、受ける、受けない関係なく、漢検の過去問題集がかなりオススメだ。(値段も結構安いし)

 

毎日10分程度でも効果は出てくると思うので、まずはこの辺から始められるのを推しておく。

 

Q:英作文の効果的な勉強法は何だと思いますか?

 

とにかく例文や解答をパターン化して覚えること。これに尽きるとさえ感じる。

 

僕もそれで、自分自身の英語での表現力が高まったと感じるし、生徒の点数も、それによって何人もポンと上がったためだ。

 

そもそも作文を書いた経験が無い生徒に対し、「自分の頭を使って考えろ!」とアドバイスするのは、ある意味かなりの暴論だ。

 

やり方は教えないけど、とりあえずバスケのシュートを練習しろと言っているのに等しい。まずはやはり、型ありきだ。その理由は、このページに全てが凝縮されている。

”カタ”がなくて お前に何ができるっていうんだ 素のままの自分から オリジナルが生み出せると思ったら 大間違いだ! 創造するってことは まず真似ることから始まるんだ! - ドラゴン桜 | アル

 

自分の体験談・思想を表現するのは確かに大切だが、それを相手に伝わる型に入れてから発信せねば、ただの独り言を文字にしただけの代物と化す。

 

そのことを確認するため、2022年第2回英検のシーズンにおいて、僕は英検準2級・3級の英作文のネタを、まずは大量に教え込んだ

 

エネルギーの無駄遣い的な話が来たら、環境やコストの観点から考えると答えやすいといった経験値を生徒に積んでもらうためだ。

 

ひろゆき氏の放送を見ているとわかるが、ある程度のストックが貯まると、「この感じの質問にはこう返そう」という"ノリ"が分かってくる。

 

この"ノリ"を言語化することはまだできていないのだが、これを理解するためには、他人の解答例を大量に頭に入れておくことが要だとは感じている。

 

「頭を使って考えろ!」とはよく言われるが、それは大量の例文に触れて、暗記し、自分の中に型を形成した後の話である。

 

一度型ができれば、英作文でも面接でも使い回しが利きやすいため、非常に心強い武器となる。自分の想いや体験は、その後に込めていく方が、やはり良い。

 

ちなみにオススメの教材は何かといわれれば、僕の不勉強もあるだろうが、「決定的にコレ!!」というのはまだ見つけていない

 

生徒に大量の例文を渡したと先述したが、それは過去10回分以上の英検の問題に、僕がYes/Noそれぞれの立場で答えたものを並べただけの、いわば突貫工事である。

 

それを前提としてほしいのだが、現時点で一番僕が思う理想に近い問題集は、旺文社の以下のシリーズである。

この問題集には、少なくとも50パターン以上の問題と、その例文が紹介されている。それを徹底して丸暗記するのが、僕が理想だと思う英作文の勉強法に、かなり近い。

 

もちろん、覚えていくなかでしっくりこない言い回しや理由は、都度自分に合っているものへ変えていくこと。これで本当に力はつく。

 

英語圏の国に行ったことすらない状態で英検1級に通っちゃった僕がいうので、そこそこ信ぴょう性はあるのではと思う。参考にされたし。

 

ってことで今回のQ&Aはこの辺で。

 

 

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