精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【同業者向け】1日に何コマ授業したか、ではなく、【何人に授業したか】、です。

ワケあってこっそりテンパリングの中元です。結構喫緊で返事が欲しいLINEが来ないと、無駄にそわそわするなぁ・・。

 

はい。今日は棚の上に色んなモノを放り投げて、自戒99%のことを書いてみたいと思う。

 

昨日も僕は休日出勤をして、ざっくり6コマ程度捌いたところなのだが、白状すると個別授業1コマの利益というのは、実は驚くほど低い

 

冷静に計算すると、「え、休みを返上して、利益こんだけ・・」という、めちゃんこショッキングな数値になり、ぶっちゃけ少しやさぐれている

 

そのとき、改めて誓わされた。ぶっちゃけ、講師の箔としても格としても、1日に何コマやったかというのはクソどうでもいいよな、と。

 

そんなことにこだわると、逆に小さくまとまり、なんとコスパの悪い講師になることか。そういう危惧で、まさに汗顔の至りである。

 

今日はそんな、ある種塾業界の裏側のオハナシである。

 

 

1:1の個別を10コマやる講師と、30人集める授業を1コマやる講師は、どっちの方がすごいのか?

 

冷静に考えれば当たり前なのだが、1:1の個別授業を10コマやる講師と、30人集める授業を1コマやる講師は、後者の方が天と地ほどの差で、すごい

 

代金と時間が同じだと仮定すれば、単純に個別授業を10コマやるのに必要な時間の10分の1で、3倍の売り上げを叩き出しているからだ。

 

これまた当たり前の話なのだが、講師1人に対する聴講生が多ければ多いほど、利益率はどんどん高くなっていく

 

それを考えれば、実は1:1でやればやるほど、利益率的にはかなり厳しい。なんというか、本来出せる儲けの半分になっているという勿体なさを、そこに感じてしまう。

 

そのため、1:1とは講師を独占できるプレミアムなものと位置づけして、そちらの料金の方を割高に設定する塾もある。あるというか、実際多数派だ。

 

他にも、オンライン配信、ライブ授業、参考書の執筆というのも、塾講師が扱うビジネスの範疇であるし、何なら成功モデルとも言われる。

 

いずれも共通点は、1人で何人も教えること。個別授業をチマチマと積み上げて、悦に入ってる場合じゃないのである。

 

個別専門塾のダークサイド。

 

個別専門という形態を好む顧客は多い。加えて、例えば集団を統率するといったスキルも要らないのもあってか、それに特化した塾や教室を開きたいという声もある。

 

僕も一時期、個別専門塾を立ち上げたいとか、集団を潰してそちらへシフトした方が良いかもと、浅知恵を働かせていたものだが・・。

 

正直、個別特化は自転車操業待ったなし、レッドオーシャンにおのずから突っ込むだけという危惧しか抱いていない

 

個別授業というビジネス形態をダークネスに言い換えると、講師を最も安売りすることである。利益率でいうなら、マクドナルドで言うところのハンバーガーと同じだ。

 

つまり、個別授業とはお客を呼ぶために用いる商品であり、利益を叩き出すための主力とするべきものではない、という売り方なのだ。

 

ハンバーガーショップで一番利益率が高いのは、例えばコーラやポテトである。そういう利益率が高い商品も別に作らなければ、やはり塾はじり貧だ。

 

利益率が高い商品とは、やはり集団授業に他ならない。一対多数という指導体制を、どうやって創っていくか。

 

奇抜な手は通用しなくなってきているからこそ、なかなか難しく、しかし考え続けねばならないテーマである。

 

自分や講師の「安売り」はどこから始まる?

 

今日も、我ながら自分を安売りしているナァというコマがあった。詳しくは言えないが、「僕じゃなくてもできる」し、「僕がやる必要性もないやつ」である。

 

シビアに言えば、これは自分の安売りとなる。しかし、「これは安売りだなぁ」と気づきながらそうする人はそうそういない。

 

どこにエラーがあったからこそ、無自覚でこういうコマを入れたのだろうか。これは恐らく、ある意味修行時代のマインドセットをそのまま使っていることが原因だ。

 

空き時間があるなら、授業で埋めろ。それだけが至上命題だったあの頃。ただ、僕にとってのあの頃は、既に7年前の話なのだ。

 

僕は自分がプレイヤーとして授業をすること以外でも利益を作れるはずだし、作れなければならないポジションでもあるはずだ。

 

人に利益を生んでもらうためのシステム作り。資源の適切な分配。それこそが自分の仕事のはずなのだが、気付けば僕は、自分自身も将棋の駒として扱っているようだ。

 

毎年毎年、例えば「小学生の算数とかやらない」と決めても、他の人がやりたがらないとか、自分に空き時間がある場合は、ガチャンと詰め込んでしまう悪癖。

 

結果、「いや、先生交代とか、止めてほしいんですが・・」とネジ返され、クレームが怖くてそのままずるずると。なんというスパイラルだ。

 

あるいは、僕の知らないところで勝手に「あいつがやりますんで」と密約を交わされた結果というのも存在する。ここが積もり積もると、そういうことだ。

 

しかしこのジレンマは、中小企業である限り絶対に避けられない部分である。利益を生めない時間は余裕ではなくただのロス。その恐怖は拭い切れない。

 

だからこそ、自分を安売りしなくても利益を作れる構造が必要なのだが、なかなかそこまで手が回らないのもまた現実だと言える。

 

終わりに。

 

僕は純粋に、今までずっと売り上げを追ってきたが、最近は【利益】に強く目を向けている。自分のステージを、自分で勝手に上へ再設定したような感じだ。

 

その辺のメンタルを整えるため、今は自分の中でグルグルと仮説・検証・観察のサイクルを回しつつ、色んな本やセミナーから価値観・施策を学んでいる折である。

 

とにかく、焦る。このまま自分の身を削って薄利多売とか、できるわけがない。泥舟になる前に、手を打たねばならない。

 

もしかしたら手遅れかもしれないが、その可能性を必死で否定して頑張りたい。ヘンな決意だが、そんなことを今は考えている。

 

では今日はこの辺で。

 

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