最近、サイコパスの思考法を分析した本を読み直している。もちろん、〇人衝動に興味があるとかじゃなく、感情に流されないドライな判断をする方法を知りたいからだ。
不思議なことなのだが、そこで書かれていることと、自分で調べた哲学者の考え方や仏教の教えなどが脳内でバチバチ繋がり、ここ最近ずっとすごい爽快感を覚えている。
そんな折、ふと自分の中で感情の制御について、ある仮説を閃いた。その仮説について調べていくと、これまた不思議なのだが・・・・。
過去に読んだ本で気になっていた箇所が、バチンとそこでつながった。今僕の脳内では、急速にサイコパス的な思考のヒントがネットワーク化し続けている。
今日は興奮そのままに、それを一旦言語化しておこうと思う。
あの経験を繰り返せば、サイコパスの思考に近付く?
突然だが、少し人間の脳の話をする。完全なる門外漢なので適当なことを書くかもしれないが、そこは了承してほしい。
主に僕らの感情、例えば恐怖・不安・怒りといった制御が困難だったり、突発的だったりするものを呼び起こす部分は、扁桃体(へんとうたい)というそうだ。
しかし、感情的に振舞い続ければ、友達を失うどころか集団の中で生きられない。だから、それを適切に制御する機能も必要になる。
それを担うのが、前頭(葉)前野(ぜんとう(よう)ぜんや)という部分だ。突発的に生じた感情を、前頭葉の働きでコントロールする。
凄く乱暴に言えば、これこそが僕らの脳内で日頃起きているやり取りといえる。そしてこの前頭葉の働きが極めて強いことが、サイコパスの特徴の1つでもあるそうだ。
感情を完全に律することができるから、合理的な選択をガンガン取れる。必要とあらば冷酷な手段もへっちゃらだ。それで他人がどう思うか、知ったこっちゃない。
もちろんこれが常日頃から発動すると、いわゆる悪いサイコパスになってなかなか生き抜くことに難儀するだろうが・・。
これを後天的に獲得し、狙って発動できれば、無敵ではなかろうか?だからその術をずっと探しているというわけだ。
そしてその端緒は、実はここにある。科学的な言い方になるが、前頭葉前野の機能を狙って鍛えることで、サイコパス的な思考に近付けると言えそうだ。
更に調べていくと、その方法はあった。もちろんまだまだ実験中というか、手探りの最中という段階の方法なのだが、それを知ったとき、すごく腹落ち感があった。
その方法とは、抽象的ではあるが、想定外の経験をたくさん重ねることである。
「そうきたか!」「こうなるのか!」という、想像の埒外の出来事にたくさん触れることで、前頭葉の機能がどんどん高まっていくようなのだ。
・・・そう思えば、確かに、日頃から冷静であったり、合理的であったり、感情より論理を優先できたりする人は押しなべて、ずいぶん豊かな人生経験を重ねているものだ。
最近読んだ【心を鍛える】という本も、二人が想定外の出来事に七転八倒しながらも、なんとか切り抜けて、その度に強く、そして鈍くなる過程が書かれていた。
それは、他の卓抜した方々の本や言葉を読んでも似ていると感じた。その中でも特に思うのは、プロの棋士の言葉が、極めて論理的であることだ。
よく考えれば、将棋の対局はその都度、「想定外と必ず遭遇するもの」である。そんなのを数千と重ねれば、それは前頭葉が極めて強くなるのも当然だろう。
感情を排したシビアな選択をするために、想定外の手にいくつ触れていけるか。また、その方法を体系的にまとめることは可能なのか。
また一つ、自分が考えていくべき面白いテーマを見つけられた気がする。
ちなみに、何もわざわざボードゲームにのめりこんだり、数学の難問に触れ続けたりしなくても、例えばルーティンを意図的に崩すだけでも、前頭葉を刺激できるそうだ。
まずはそういう軽いところからトレーニングを積んでいく。そこから僕は始めてみようかなと思う。
では今日はこの辺で。