精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

「マルチタスク依存症」という病と、その対策法について。

今日はやたらと精神的ストレスが激しい日だった。何なら朝起きた瞬間から、その日にしなければならない仕事が一気に頭に湧きおこり、すごく萎えたのを覚えている。

 

それは仕事中も同じで、ある仕事に取り掛かっていても、別の仕事が気になったり、手伝いを依頼しても暴言とともに断られる妄想が湧いたりと、本当に大変だった。

 

一体これは、どういう状況なのだろうか。僕は疲れているのだろうか。そうシンプルかつ乱暴に片づけても良かったが、冷静に考えたらそうではないような気がしている。

 

だから慎重に原因を考えて、結果、ある仮説に辿り着いた。僕はいわば、マルチタスク依存症だ。

 

今日はそんな話である。

 

 

マルチタスク依存症ってなに?

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マルチタスクは脳を蝕むという話を読んでからというもの、自分がそれに陥らないよう、気を配っているつもりだった。

 

しかし現実は僕一人の心掛けでどうにかなるほど単純ではない。実際昨日は、不可抗力によって否応なしに、とてつもないマルチタスクを強いられた

 

夕方以降、本当に記憶がない。しっちゃかめっちゃか駆けずりまわり、気付けば授業を終えていたし、気付けば面談も終わっていた。これはとにかく不健全だ。

 

そしてその強烈なマルチタスクを終えてから10数時間経った今になって、めちゃくちゃイライラする感じが強まっているのは、どうにも偶然だとは思えない

 

雰囲気としては、酒をしこたま飲んで、次の日に二日酔いになったような落差を感じる。大きな負荷をかけた揺り戻しとして、メンタルがブレているとしたら、どうか。

 

また、ラソンを終えた後、走っている最中には感じなかった動悸や息切れに苦しめられるのとも似ている

 

いずれにしても、身体に負荷をかけて、かけ続けて、それに身体が慣れた後で一気にそれを取り去ると、ある種の禁断症状が出るような点では一致している

 

これはまさに、依存症そのものではないか。そして現に今、僕はむしろ忙しくない自分が許せず、どうでもいい仕事や未来のタスクを搔き集めていることに気が付いた。

 

自ら進んでマルチタスクの状態を作りながら、その状況にあることについて自他を呪う。ただの害悪ではないか。それに気付いた瞬間、本気で血の気が引いてしまった。

 

やはり社会人である手前、突発的に強制的なマルチタスク状態に陥ることはある。しかしその後に適切なケアを怠ると、急に薬が切れたかのようなショックに見舞われる。

 

また新たな学びを得たという手応えはあるが、その授業料として不健康な何かを支払わされた気がして、腑に落ちないような感覚も抱いている。

 

マルチタスク依存症をどう対策するか?

 

その対策法として、早速さっき試して、機能したものを紹介する。まずはとにかく、出来るだけ一人になることだ。何とかして、外界から自分を切り離すのをオススメする。

 

僕の場合は、作業をする部屋を変えた。たったそれだけで、不思議なことに苛立ちは鎮まり、幾分冷静に目先の仕事を眺めることはできた。

 

その上で、それらの仕事をまとめて処理する時間は無いか、自分のスケジュールを冷静に整理してみた。すると、3~40分程度、まとまった空きがあることに気付いた。

 

だから自分に、「その時間でまとめて処理をするから、それまでは他のことを考えよう」と、気を反らすように問いかけた。結構これも、小手先に聞こえるが、効いた。

 

そして最後は、仕事の一覧を開き、ストップウォッチを置いて、1つ終えるごとに【ラップ】を記録しながら、集中して、あくまで1つずつ、処理し続けた

 

それを処理している間、LINEの通知も、メールの返信も、全て無視。一通り終わる度に、それらもまとめて一気に対応する。愚直にそれを繰り返した。

 

すると、タスクの質によるが、僕の場合は1~2分で1つ片がつくことが分かった。おおよその目安として、15分でも空き時間ができれば、僕の場合は大丈夫そうだ。

 

そういうデータが得られただけで、イライラした甲斐はあったのかもしれない。罪悪感を抱いても仕方ないので、そう捉えることにした。

 

―こんな風に、自分が十分実行可能な作業量を改めて可視化し、冷静に自分に対しても仕事を割り振っていくこと。そしてそれを、丁寧に1つずつ、集中して処理すること。

 

僕はこれが、対策法として一番しっくりくるようだ。

 

天性のマルチタスカーも世の中にはいるが、僕にはその才は無かったようだ。だからできることを、等身大の努力で片づけることにする。

 

ということで今日はこの辺で。