あまり時間が無い昨今だが、わずかな暇を見つけては、とりあえず要らないものを捨てている。物を減らさない限りは、掃除も進まないし、インテリアも映えないからだ。
2月に入ってから、受験対策の指導は勿論だが、それと同時に力を入れているのが、僕自身の理念の言語化と、それを反映した校舎の環境作りである。
「START WITH WHY」でも指摘されているが、理念から手段を考えて、その結果の商品という風に段階を踏まねば、有象無象のそれに紛れて、僕の色は完全に消える。
となれば、ハイスタンダードな授業をウリにする大手塾に完敗し、僕の校舎は市場からの撤退を余儀なくされるだろう。その未来を、僕は全力で避けたい。
没個性ではなく、はっきりとした色と理念を持つ場所を設計し、創り上げる。校舎の私物化なんて俗的な理由ではなく、これもまた一つの戦略、作戦なのだ。
しかし、同時にまだまだ、僕は呑気なのだろうとも思う。なぜかというと、こうやって勝手に七転八倒している今、楽しくて仕方ないと思っているからだ。
ということで今日は、今のところの途中経過を、見切り発車で紹介してみたいと思う。
僕の理念は一応ある。
別のブログで、なのだが、実は去年、自分の理念もどきを言葉にしている。まだまだブラッシュアップが足りないが、取り急ぎ書いておくと、こんな具合だ。
「皆で変化と努力を楽しみながら、その途上で得た学びを共有し、さらに全員が成長していく環境」
今読み返しても、「これは大枠では間違ってないな」という納得感はある。そしてこれをしっかりと設計すれば、顧客の満足に繋がるかを、少し考えてみる。
すると、この理念が浸透すれば、つまり学業の成績が上がる、となる。あらゆるところに学びが転がっている状態なので、当然と言えば当然だ。
となれば、将来的な志望校合格を達成する確率が上がる、定期テストの順位が上がるといった、数値面の成果も自然と狙えてくるわけで。
僕の理念を達成すれば僕だけが幸せという、クソみたいな状況ではない。それは大丈夫なようだ。そういう意味ではまず、一安心した。
Howを考えてみる。
となれば、問いが進む。「一体どうやって、この理念を形にしていくか?」である。それに関して僕は今、同時進行で取り組んでいることが2つある。
それは自習室の再設計と、校舎全体の美化活動である。理由は至極シンプルで、自習に取り組む時間が増えれば、それだけで成績はハッキリいって上がるからだ。
しかし、せっかくの自習室について、中でお菓子のにおいがするとか、やたら暑いとか暗いとか、そもそも不潔とか、そういう学習を阻害する要素があるのは頂けない。
「ここは学習に集中できる環境になっているか?」その目線で、飾りつけから部屋の温度、自習室利用のルールまで、必死になって確認を入れ続けているところである。
・・・ちなみに、まだ完全に交代しているわけではないので、今すぐ勇み足で取り組んだら「勝手なことをすんなカミナリ」が落ちて萎える。だからこっそり、である。
そして校舎全体の美化活動だが、これは今すぐやらないと本気でマズいことである。なぜかというと、控えめに言って汚い校舎だからだ。
汚い校舎に、生徒も講師も絶対に寄ってこない。自分の校舎が不気味な外観をしているかどうかで言えば、即答で「はい」なのだ。
理念ありきで、その実現を目指していけば、自ずと自習室はオシャレになり、校舎はスッキリと、それでいて世界観を演出するアイテムで満ちているハズなのだ。
ただただ自分の好きなアイテムをあちこちに置くなんて段階は、どうぶつの森にハマっていた12歳くらいの頃に通り過ぎたはずだ。腕が鳴るぜ。
ということでやはり、自分の理念を考えて、その実現を夢想すると、心がどうにも躍り始める。校舎長になりたかった期間が長いだけに、反動はいい意味で大きいようだ。
―てなわけで、これ以上書いても絶対にまとまらないと思ったので、今日はこの辺で。