最初こそ言わんとすることの理解に難儀したのだが、章が進むにつれて、新しい具体例や観点、説明が登場してくると、段々腑に落ちるところが増えていった。
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今は目先のチョコマカした作業に忙殺されており、腰を据えた取り組みにまで手が回っていないのだが、それが片付き次第、いや途上でも、WHYを己に問う必要がある。
そういう焦りというか、前向きに言えば伸びしろを、僕は僕に感じるようになっている。更にそれを加速させるため、今週もまたゴリゴリと読んでいきましょう。
- 2月20日(月) HOWを徹底する。
- 2月21日(火) "信ぴょう性"の作り方。
- 2月22日(水) 正しい順番
- 2月23日(木) HOWとWHATの模倣は死の始まり
- 2月24日(金) 操作と魅力の似て非なる関係
- 2月25日(土) 企業と顧客の関係性はデートに似ている説
- 2月26日(日) 直感とは
2月20日(月) HOWを徹底する。
WHYを深堀したら、次に考えるべきは「HOW」とのことだった。つまり、WHYで発掘した理念を、どうやって組織内で価値観として広め、システムにするか、だ。
ここを徹底している例で僕が思い浮かぶのは、サイバーエージェントである。社内掲示や社長のブログを通じて、HOWが本当に周知徹底されている印象だ。
逆に、こういうシステム設計が不十分だと、「気が付いたら、思いついたら行動ね」というふわっとしたものが出来上がり、あいまいさゆえに危険なことになる。
掲示物だらけの場所も考え物だが、大事なことは毎日嫌でも目に付くところに貼るくらいじゃないと、効果が無いということなのだろう。
考えることは自分の仕事という自負があるが、それを広めることもきちんと1セットとして、勘違いしないよう行動していこうっと。
2月21日(火) "信ぴょう性"の作り方。
Authenticityという言葉の大切さが解かれていた。念のため辞書で引くと、「信ぴょう性」「もっともらしさ」「真実であること」という意味だという。
対義語としては「うさん臭い」とかそういうものだろうか。今日読んだ項目では、これについての話が書かれていた。
そしてこのAuthenticityというフレーズは、大事なのは違いないが、何も具体的な行動になっていないと指摘されている。
そこから、この信ぴょう性は何から生まれるのか、という話に入っていった。曰く、黄金の円の内側から外へ考えた結果が、それなのだ、と。
自分の理念を考え抜く。その理念を実現するための方法を考えて実行する。結果生まれるもの、それが商品。その流れをたどれば、勝手にAuthenticityは生まれるのだ、と。
ここまで読んで、僕の中で何か急にストンと腑に落ちるものがあった。言葉にできていないが、「そういうことか」と思う何かが得られたのだ。
少し考えてみたが、なかなか言葉にするのが難しい。だから明日、また考えてみようと思う。
2月22日(水) 正しい順番
繰り返しになるが、WHATに当たる行動だけをいくら修正しても、改善しても、それが望ましい行動とは言えないようだ。
何をするにしても、WHYに立ち返り、そこから始める。だから徹底して言語化し、完璧に記憶しておき、そしてチーム内で共有する必要が強いと言える。
例えば今自分がしている努力は、そしてしようとしている施策は、WHYから出発しているのか?
多忙な時こそ、この問いに意識的に立ち返るクセを付けたいと思う。
2月23日(木) HOWとWHATの模倣は死の始まり
今日は僕がずっと抱えてきた謎が一つ解けるかのような一説に出会えた。それは、サウスウエスト航空の立ち上げと、その後のエピソードである。
僕自身は飛行機を人生で数回しか使ったことがないためピンとこないが、この会社は人件費以外を徹底カットし、格安でのフライトを提供しているのが特徴だという。
この戦略だけなら、いわゆる「ドーピング」のようなものなのだ。安売りを繰り返し続ける、あのやり方に同じだ。
しかし、この裏には、しっかりとしたWHYが、核として存在している。(長いので書かないが、起業した人の個人的体験とかに根差している)
ただの安売りではなく、理念あっての低コストなのだ。だからこそ、顧客から選ばれ、黒字経営を維持できているという。
一方、これを真似しただけの会社もいくつか登場したそうだが、結果それらはいずれもうまくいかなかったようだ。HOWやWHATだけを模倣しても、選ばれない好例だろう。
実際のところ、サウスウエスト航空は、最安値というわけでも、最もルートがあるわけでも、最も内装が優れているわけでもないのだという。しかし、一番選ばれる。
僕は昔、何か秀でた能力が無ければ、組織内でも経営でも勝てないとずっと悩んでいた。学歴も身体能力も何もかも、上がいるとわかった瞬間激萎えするあの感じ。
だが今は違う。そんなことより、自分の矜持をしっかりと言語化し、それを実現する努力を愚直に繰り返すことが、結局大事なのだと考えている。
僕より教えるのが上手な講師は山ほどいる。とことんカネを掛けて内装を変えられる大手塾も山ほどある。膨大なエリアに広告を打てる塾も、もちろんある。
それらに勝つために、能力や金銭面だけで競っても仕方が無いのだ。何かこう、目が覚めるきっかけになりそうな、そんな大事なことを知った心持がする。
2月24日(金) 操作と魅力の似て非なる関係
WHYを突き詰めて理念をゴリゴリに設計することは、一見マニピュレーション、つまり価格操作や広告によって購買を促すアレに極めて似たものに思える。
最終的に客がそれを買うという意味では、同じ結論と目的になるためだ。しかし前者はファンを生み、後者は麻薬のような地獄のループの入り口へ繋がり得る。
それを分けるヒントが指摘されていた。ファンを生む広告は、一人一人に向けたように訴えかけているが、WHATしかない薄いそれは、マスに語るような内容らしいのだ。
そういわれれば、なんとなく納得する点もある。ここを突き詰めて考えていくことは、SNSなどを使って集客したい今、僕の最たる課題なのだと感じている。
2月25日(土) 企業と顧客の関係性はデートに似ている説
WHATばかり語る愚かさは、デートを考えればわかるという話があり、不思議と納得してしまった。
例えば、初デートの食事の席で、以下のことを延々と語る男は、どう思われるだろうか。
「僕は年収が結構あって、高級な車も持ってるんだ。タワマンに住んでて、有名人とのつながりもたくさんある。それにさ、結構男前でしょ?」
もちろんこういうのが好きで、そういう人に惹かれる女性もいるだろうが、これによってつなぎとめた関係の脆弱さは、色んな例をみても透けて見えてしまう。
商品の機能ばかり語ることは、これに似たへんちきりんさなのだ。関係を維持するためにはもっと魅力的な”要素”を語り続ける必要があり、インフレを起こすのも似ている。
僕みたいにそういうのを持たざる者は、内面で勝負というか、別の土俵で戦うのが正解なのではないか。これもよく言われる話だが、また一つ別の観点から理解できた。
2月26日(日) 直感とは
直感の7割は正しいとか、9割は正しいと言われる。それに似た話が今日のテーマだったが、スピリチュアルな温度はそこに一切感じなかった。
直感とは、言語化できていない経験値や論理を基に下される判断とされ、言語をつかさどる部分ではなく、もっと脳の原始的な部分で行われることらしい。
全てを直感に頼る人は大変危険なギャンブラーではあるが、最後の最後や、自分自身の理念という肝の部分とかは、そこに従った方が結果良いことが多いとされる。
自分の思うがままに進んでも、道を外さない。そのためには脳の原始的な部分が直感を働かせてくれる必要がある。そのためには、やはり日々勉強あるのみだな。
また一つ、ヘンな悟りに辿り着いた瞬間であった。
―ということで今日はこの辺で。