精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

参考書という存在を知らない高校生は結構多い。

この仕事を始めて7年経つが、未だにちょっと驚くことが1つある。それは、「参考書」という存在を知らない高校生の多さである。

 

わからないことがあったら、無理して教科書にかじりつくか、先生に質問を持っていくか、塾に通ってクリアするか。それら"しかない"と思っている生徒が、マジで多い。

 

―とはいえ、かくいう僕も、参考書にカテゴライズされる本を手に取ったのは、実は高校3年生の頃だ。しかも人にオススメされて、初めてその存在を知ったほどである。

 

※未だに覚えているが、これの旧版である↓

進学校や受験生とかではない限り、こうなってしまう方が普通なのかもしれない。であれば、なんと勿体ない話ではなかろうか。

 

ということで今日は、それを踏まえての、最近の僕の取り組みを紹介したいと思う。

 

 

参考書という存在の教育。

僕が最近意識的にしていることは、生徒の質問対応の際、勿論質問には答えるが、同時にその答えが書かれた参考書を手渡すことである。

 

今自分が説明したことは、実は本を読んだら書いてある。このある意味当たり前な話を「本当じゃん」と思わせること。これが意外と盲点だと思うからだ。

 

それに今後は、人に質問するスキルも大事と言われるものの、記録された情報を読み取って理解していく練習も、絶対に積んでおいた方が良い。そういう狙いもある。

 

今はChatGPTに質問すれば全てがわかると思われそうだが、そのためには良い質問をする必要があるし、その質問のためには言葉や知識を持っておく必要がある

 

日頃からアンテナを張って、情報や教えを得ていくという意識付け。参考書を薦めて、それを実際に読ませることで、こういうのを持ってもらうのも狙いである。

 

ちなみにそもそも本が嫌いというタイプだったらどうするかだが、今のところは何かしらの動画授業をオススメするのが暫定解だと思う。

 

ただ逆に、僕は動画授業が全く性に合わないので、オススメできるほどのネタが無い。そこは別のスタッフの力を借りるなどして、仕組みを作る必要があると考えている。

 

参考書を通じて運営の参加を促す。

 

こちらは生徒ではなく、校舎に入っているスタッフ向けの狙いなのだが、僕は常日頃から、校舎の運営・経営に他の講師をどう巻き込むか、方法を考え続けている

 

【Start with Why】にも書いてあることだが、製品・サービスの提供だけでなく、その開発にもメンバーを関わらせることが、強いチームに必要な施策の1つだからだ。

 

そしてそのことと、参考書の布教は、極めて相性がいい。講師がオススメの参考書を生徒に薦める。そしてそれを生徒が読む。結果、コミュニケーションが生まれる

 

僕の仕事は、各講師を育んだ参考書を次々にリストアップして、それを寄贈してもらったり、ブックオフで買いそろえたりすることである。

 

そうすることで、そこで働く人の色や思い出が反映された、ストーリーのある職場になっていくのではないか。少なくともその一助にはなるはずだ。

 

そういう側面もあると信じているので、自分が飽きる前にとっとと形にしていく必要があるなと思う。

 

今後もこういうことを考えながら、僕らしさを飛び越えた「らしさ」を醸す塾になればいいなと考えている。

 

では今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村