単に「寝起きが悪い」で片づけていたのだが、僕には起きて1時間くらいすると、どうでもいいネガティブなことに強く意識が向いてしまうという癖がある。
やり残した仕事、今日やるべきタスク、生徒の少しピキっとくる態度といったことが、意識が覚醒してくるにつれ、湯水の如く湧いてきて思考を支配する、という感じだ。
最近は「はいはい、今日も来ましたね」という感じでいなすことも出来てはいるのだが、毎朝毎朝不快な感じになるのが日常というのも、なんか嫌だなと思っていた。
だから少し調べてみたのだが、実はこれ、割とあるあるな現象なのだという。イライラなのか不安なのか、強弱や性質に差こそあれ、そういう感情は結構自然なのだとか。
じゃあ皆はどうやってこの感情に折り合いをつけているのか。それが気になって調べていく内に、少し興味深い仮説を考え付いた。
今日はそんなお話である。
朝に"コレ"が強い人は、きっと脳のリソースを無駄遣いしている!!!!
先述の記事を読んで気付いたその仮説とは、脳が覚醒するにつれて高まる行き場のない集中力が、不安な気持ちに強く向けてられているから、というものだ。
エネルギーが溢れて止まらない子どもが、ひたすら暗くなるまで遊びに興ずるかの如く、起きてしばらくした後の僕の脳は、その発散先を求めているのではないか。
そして一番安直な矛先は、いわゆるネガティブな感情である。人は元来そういう不確定事項とかに意識が向きやすい性質があるそうなので、すごく納得といえる。
つまり、脳は元気に活動をしたいのに、それをぶつける健全な矛先が無いがため、ありもしない敵を生み出してはそれと戦う不毛なことをしているのではないか。
そう思うと、何かとてつもなく勿体ないことをしている気分になる。毎朝毎朝、僕は膨大なエネルギーをストレスとして垂れ流している、と。
それを裏付けるかのように、寝る前となると、ネガティブな感情はほぼ霧散している。単に頭が疲れているのだろう。集中力が欠けると、そういうメタも弱まるようだ。
朝に不安や苛立ちが強い人は、きっと脳のリソースを無駄遣いしている。そう捉えてみると、朝の過ごし方や観点が変わるのではないだろうか。
問題と環境を用意してから寝るということ。
ではどうするか。ここだけ考えればシンプルな話なのだが、脳が覚醒するタイミングで、そのエネルギーを発散できる対象を用意しておけばいい。
しかし言うは易しというヤツで、具体的にどんな課題を用意しておくか、その解決策をぱっと思い浮かべることは、現状できていない。
さらに言うと、家で仕事をしたくないので、そういう環境にもしていない。色々コマッタコマッタ、というヤツである。
そこで今考えていることは、スマホでもできる仕事を選り分けておき、散歩中にゴリゴリと消化していくというやり方だ。
僕は散歩が割と日課であり、しかも車の通りがそこまで激しくないところをそのコースに決めている。ドブに落ちさえしなければ、そこは快適な仕事場になる。
顧客にLINEで連絡を取る。資料を確認する。書類のアウトラインだけ書いておく。そういったことに、垂れ流されていた集中力を振り分けるのだ。
これでどこまで成果が出るかはわからないが、既に健全的な活用になっていると言えるので、僕としては御の字だと感じている。
ちなみに、もし皆様の中に、朝に感情が不安定になるという実感があるのなら、例えば資格試験の勉強をしてみるというのはどうだろうか。
そしてそれは、できれば演習問題の方が良い。インプットだけだと、やはり「発散」という力が弱いからだ。
どんなことも使い方次第。そういう目線を考えてみるきっかけになれば嬉しい。では今日はこの辺で。