このGWはあることを確認したくて、あえて予定をほとんど全く入れずに過ごしてみた。おかげで、7連休の内、まともに人と会ったのは2日だけだ。
だが結果、自分が確認したかったことのデータは取れた。それは、自分はどこにいると気持ちがブレて、どこにいると気持ちが安定するか、だ。
感情は場所によっても影響を受けるというのはよく言われる話だ。例えば極端な話、僕は家族揃ってリビングで過ごすより、一人きりで自室にいる方が、心穏やかである。
こういう場所による感情の振幅をきちんと観察することで、無駄にネガティブになることも無ければ、良い感情を狙って利用することもできるのではないか。
だからこのGWは、どこにいる自分がどんな感情に”なる”のか、定量化など全くしていないものの、分析して遊んでみた。この記事では、その報告をまとめてみよう。
僕の感情が乱れる場所。
上手く言葉にできないが、ここにいると心が乱れやすいという場所は、自分にとって確かに存在する。
ただ、先に「乱れる」とはどんな状態かという定義付けをしておかないとかなりフワフワしてしまうので、僕が思うその定義を、ざっくり以下にまとめておく。
① 過去の黒歴史、未来への不安、やり残したタスクなどに意識が飛ぶ
② 目の前の対象に上手く集中ができない
③ 行動しようという気力が削がれる
そしてこういった状態に簡単に陥ってしまう場所はどこなのか。GW中に観察したが、割と自分にとっては意外でもなんでもないところだった。
まず上記3点を一撃で満たす場所、それは寝床だ。特に起きてから1時間以上ゴロゴロしていると、上記全ての症状が出て、寛げる場所のはずなのに疲労がすさまじい。
次点は朝シャン中だ。別に集中するべきことなど無いので②は関係ないが、特に①に対して強く意識が向いてしまう。だからこの時間があまり好きではない。
・・他にも、例えばドラマが流れるリビングや、子供が大声を発しているところなど、自分の感情が揺さぶられると感じる場所・状況は、それなりに多い。
僕が多くの刺激を自動的に吸収し、それでいて全てに反応したくなるという性格の癖を持っていることが、顕著に出ている気がしてならない。
ただ、大きな音、苦しむ他者、他人の存在を強く感じるところというのは非常にわかり易いのだが、寝床や朝シャン中にネガティブになりやすいのはどうしてなのだろうか。
今のところの仮説は、脳が段々と目覚めてきて活力に溢れる時間帯に、あまり行動も思考も必要としない時間を取ると、行き場のないそれが溢れるからだと考えている。
そのため現在は、起きたらなるべく早くベッドから出ることを心掛けているし、シャワーの際はタイマーをセットしてタイムアタック風にし、集中力を上げている。
環境アセスメントという方法でも紹介されているが、基本的に嫌な刺激は避けることしかできない。今のところは、これ以上できることはないなと思っている。
僕の感情が整う場所。
逆に、上記の揺さぶりが発生しない、心地よい場所はどこなのか。実は1つだけ、自分にとって決定打となるものを見つけている。
それは散歩だ。例え軽い二日酔いの最中であろうと、散歩中であれば思考がネガティブに落ちることは、まず無い。
近所を歩いているとき、僕の心はこの上なく平穏だ。何なら、優れたアイデアが浮かぶことも非常に多い。すごく好きな時間である。
・・ただ、これもまだ仮説・検証の途中だ。例えば歩くだけでいいなら、フットステッパーを自宅に置けば疑似再現が可能だし、自然の音が好きなら、それを聴けばいい。
そう思って色々試してみた。フットステッパーはまだ試せていないが、自然の音は自分にとって非常に合っていると認識できた。
単純作業時、雨の音、熱帯雨林の自然音などを流しながら取り組んでみたが、特に心掛けないときに比べて、余計な雑念が減ったことを実感している。
そのため暫定的な解なのだが、僕は自然の音が流れていると、感情が安定する。ゆえにソロキャンプが好きなのだと考えれば、色んなことが得心する。
―後は例えば、どの自然音が好きなのか試しまくったり、24時間流していたらどんな変化があるか確認したり、そういう実験を重ねたいとも思っている。
僕は別に感情を常に滾らせておきたいわけではない。落ち込んだり変に昂ったりした際に、早めに中立に戻したいだけなのだ。
ちなみにもう1つわかったことなのだが、突発的に嫌なものをみたり、過去の記憶が蘇ったりしたことによる不快感の持続時間は、僕の場合大体平均3分弱であった。
3分程度気を反らせる娯楽、施策。その辺を用意しておけば、もっと心を安定させることができる。そう考えている。
ということで、今日はこの辺で。