精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記184】"Who moved my cheese?"読書感想ブログⅡ ~変化を愉しみ、変化しない自分を嗤う~

どうでもいいが、僕はチーズが大嫌いだ。この世の食品の中で一番嫌いであり、粉チーズは勿論、うまい棒のチーズ味もダメだ。

 

そのため、チーズがこの上ない報酬と定義されている世界はなかなかに想像しづらいが、ちいかわの無限白米のようなものかと捉え直して、読み続けている。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

さて。愚直に変化を受け入れて行動するネズミと、変化を自分への理不尽な罰として受け止めて怒り狂う小人。

 

各々を待つ運命はどうなっていくのか。平易でわかり易いだけに、すごく気になる。では以下、そんな感想文である。

 

 

7月1日(月) 小人のジレンマ。

 

待てど暮らせど、小人たちのところにチーズは現れない。しびれを切らした片方が、探索を提案する。

 

しかしもう片方は、あれこれと言い訳をつけて、現状維持に固執する。挙げ句、壁の向こうにあるのではと、掘削を始める始末だ。

 

壁に空く穴の大きさに反比例するように、彼らは飢えに苦しみ、ネガティブな感情ばかりが増幅していく。

 

変化。必要と分かっているのに、リスクが過度に恐ろしく、それを取れない小人。一方のネズミたちは、既に大量の新鮮なチーズにありつけているのであった。

 

7月2日(火) 意を決す。

 

小人の片割れは、なおも躊躇う。行った先にチーズが無ければどうするんだ、自分はもうチーズ探しのスキルを失っている、等々。言い訳ばかりがそこに並ぶ。

 

必死に励ましながら、それでいて冷厳な事実をそのまま指摘し、粘り強く片割れは接する。

 

そして段々、もう片方の重い腰が上がり始めた。恨み節を吐きながらも、しぶしぶ行動へと移す。

 

コンフォートゾーンを離れ、再び未知の世界へ旅立つ小人たち。その後、彼らを待つ運命はなんなのだろうか。そして、僕らが得られる教訓はなんなのだろうか。

 

色々と楽しみな展開になってきたと思う。

 

7月3日(水) 変化を受け入れて進んだ先。

 

変化を受け入れて行動を起こした小人たちだが、すぐすぐに恩恵を受けられたわけではない。

 

変化に伴う不安や恐怖はひっきりなしに襲い、たまに成果にありつけてもそれは微々たるものに過ぎず。

 

それでも、ある種のゾーンに入った小人にとっては、その一つ一つは教訓だし、今後に生かすべきヒントに他ならないのだ。

 

「早く動けばもっと成果を得られた」「腐る予兆を直視していれば、もっと新鮮なチーズを得られた」という風に。

 

不安も変化もドンと来いというマインドを得た小人に待つ運命は、どんなものなのだろうか。

 

7月4日(木) 変化ハイ。

 

小人の片割れは変化を拒否し、事態が好転するのをひたすら待ち続けることを選んだ。そしてもう一人は、不安や恐怖を抱えながらも、変化に乗り出すことを選んだ。

 

変化を選んだ小人は、数多の後悔と肩透かしの果て、遂にネズミたちと同じく大量の新鮮なチーズが貯蔵されたエリアを発見するに至った。彼の行動は実ったのだ。

 

―しかし道中、彼はいわば「変化ハイ」とでも言うべき高揚状態にあった。自分は確かに変われている、行動できている。その実感で、精神がどんどん昂っていく。

 

こういうメンタリティは、「起業家」「渋谷ではたらく社長の告白」「ゼロ」等で書かれていたものとすごく似ていると思った。変化は実際、興奮剤なのかもしれない。

 

それこそ、大観衆の前で放ったボケがとんでもなくウケたという場面に似た、それくらい効果が激烈で、依存性にも繋がるほどのインパクトがあるのかもしれない。

 

7月5日(金) 乗り出してしまえば勝ち説。

 

変化を受け入れて前向きに進むにはどうすればいいか。小人の片割れがチーズの喪失を通じて学んだこととは。

 

ざっくりいうと、変化の兆しに敏感になり、躊躇ったり愚痴ったりする己を笑い、変わること自体を楽しむ、ということだ。

 

変化の兆し自体、現状維持バイアスや楽観バイアスのせいで気付くことが困難だ。しかしそれでも、関知する努力を放棄する言い訳にはならない

 

ただ、変化を阻む最たるものは、「変わりたくない」という自分の本能であり、そこさえぶち抜ければ後は案外流れに乗れるかもと、そう思うところもある。

 

第一歩を踏み出せば、後は勝手に進む。希望があるし、無責任ではない楽観という感じがして、僕はとても好きだ。

 

7月6日(土) 迷路の小人は・・・。

 

変化を拒んだ小人の片割れはどうなったか。それは描かれないまま、寓話は終わった。

 

その後は、再び同窓会の場面に戻る。自分は登場人物の誰に該当するか、過去を振り返りながら語り合うという。

 

変化に対し、瞬間的、本能的にポジティブな反応ができるネズミ側か、理性がある意味邪魔をする小人側か。

 

僕はとりあえず、ネズミのようにパッと反応したいと常々考える、頭でっかちな小人だろうなと、自己評価を仮置きしておこうと思う。

 

7月7日(日) 「しておけばよかった」。

 

突然の競合の登場。新技術の台頭。僕らの周りには、チーズを動かす要素が必ずと言っていいほど存在している

 

それでいて、「変化を恐れているか」という質問を差し挟まれると、人はなかなか手を挙げられない。

 

心の内では変化に対する強い恐怖があり、だからこそ実際は行動に移せていなくとも、だ。

 

しかし”変化を否定した人達”が口々に言うことはとても似ている。その判断が愚かだったという反省だ。

 

変化は怖いし、できればさせたくもない。だが、変えないことが結果正しいとわかることは、とても少ない。

 

肝に銘じるだけでは足りない。そんな風に思う。

 

では今週はこの辺で。

 

 

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