最近、誰が誰に言うとんねんという話だが、「暇な人ほど悩む」というのは本当だと実感する出来事が起きているので、その話を書いておこうと思う。
ここしばらく、記事がやたらと愚痴っぽくなっていることからうかがえる通り、今までとは違う種類の忙しさにひたすら追われている。
任せた仕事が放置されて現場の講師からクレームが出かけたり、病欠の代打手配に追われたり、組織全体から降ってくる業務の精査も同時にブン回したり。
もちろん授業もあり、加えて集客や広報活動も欠かせない。結果として一人何役もするのが当たり前、「マジでこれ、全部俺がやるの?」と笑えてくる状況になっている。
気分としては、バッティングセンターか何かで打席に立ったときのそれに近い。考えていたら確実に振り遅れる。瞬間的な反応に委ねるしかない、あの感じ。
今は不思議なことに、そのモードに入っているため、マジで無駄なことを考えないし、悩みもしない。だから貴重なこのモードで得られる経験値を、言葉に残しておく。
多忙が研ぎ澄ます思考?
「あれが終わってない」「これをやらなきゃいけない」「腹が立つ」――そういった感情が、今日はとんと湧かない。そんなことを考える余裕すらないからだ。
やることが山積みの状態では、「やるか・やらないか」の決断を瞬時に下さないと進まない。必要な依頼は最小限にしつつ、あとは自分の手で完結させる。
結果として、いちいち感情に振り回されることがなくなった。腰を据えてじっくり考えたいと思うこともあるが、単純に今は物理的に余裕がない。
元々、僕は意識的にマルチタスクを避けてきた。しかし、ここまで追い込まれると、むしろそうしたほうが雑念が減ると思っている。
時間や認識に脳に余白があると、ついどうでもいいことを考えてしまう。それならば、適度に負荷をかけて頭をフル回転させたほうが効率が良いということになる。
また、僕は仕事を抱え込んでいるように見えて、実際にはそうでもないと思っている。ChatGPTをはじめ、ツールやシステムにアウトソーシングしているためだ。
人に頼るのではなく、ツールに頼ることで「確実に処理できる環境」を作っている。なぜなら、本当に単なる雑事が多いため、人を頼るよりむしろ効率がいいからだ。
それでも仕事が終わらないのは、単純に処理すべき量が異常だからだと思っている。ここ1週間ほど、定時より1〜2時間早く出勤しているが、それでも終わらない。
ということでこの強制マルチタスクによる集中力ブーストはまたしばらく続く見込みなのだが、もういちいちそんな先のことにまで、感情で反応していられなくなる。
タスクを、ひたすら、処理するのみ。この状態は「鬱っぽくて怖い」とも思うが、実際にはただ単に「必要なことを淡々とこなすモード」に入っただけとも言える。
悩む時間を減らし、決断と行動のスピードを上げる。結果、進む。ゲームデザイナーの桜井政博氏が「とにかく手を動かせ」と言っていたが、本当にその通りだ。
考えている時間を当事者比で極限まで減らし、とにかく動く。これが、今の僕にとって最適なモードになっている。
この状態を維持したいと思う一方で、感情が鈍くなりすぎるリスクもあるとも感じている。忙しさに飲み込まれて、自分の感覚が麻痺するのは避けなければならない。
そのバランスをどう取るかが、今後の課題だろう。 では今日はこの辺で。