精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記224】”Think Like A Freak”再読感想ブログⅩ ~しょうもないけど残酷な真理を知る~

なんで、どうしてと問い続けることは、子供じみた行為だとされる。それは大人を困らせることだから、言わない方が良いと教わる。時にそれは叱られる。

 

そう考えると僕はマシな環境だったのかもしれない。クレヨンしんちゃんの場面にあった「色即是空」の意味を尋ねた僕に、母は辞書で引いて教えてくれたのを覚えている。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

今はその問いかけを、遠慮なく自分に差し向けまくっている。そうすると、僕が気づいていない僕の価値観が分かったり、逆に特に理由のない惰性に気付いたりするからだ。

 

全ての行為に意味を求めたい。僕の欲求はここにあるらしい。全てを知りたいという欲求とはまた別のもの。

 

この本は、そんな大事な話を思い出させてくれる。僕は過去の自分が嫌いと昔書いたが、好きな自分もいて、愛しい思い出もあって、それが心に去来する。

 

そんなことを狙いとして書いた本ではないと思うけど、以下噛み締めながら読んでいこう。

 

 

4月7日(月) 求道者。

Competitive eater Takeru Kobayashi retires amid health concerns: ‘I no longer feel hunger’ | Fox News

 

著者は小林尊氏のどこにスゴさを覚えたのか。それは仮説検証における、圧倒的な手数の多さだ。

 

ホットドッグの早食いするという目的においては、バンズとウィンナーの部分は分けた方が効率的なのでは?

 

水分補給の手間は、バンズを水に浸して食べることで解決できるのでは?筋トレをして身体を強くしておくのも良いのでは?そもそも水の温度はどれくらいが良いのか?

 

あらゆるデータを集め、自分の競技を録画してコマ送りで気付きをシートにまとめていく

 

鬼気迫る自由研究の鬼。フードファイトにおける草分けであることは存じていたが、ここまで熱い人とは知らなかった。

 

4月8日(火) あいつにできるなら俺だって・・。

男子100m元世界記録保持者ジム・ハインズ氏死去 人類初の100m9秒台到達 | 月陸Online|月刊陸上競技

 

小林尊氏が前人未踏の記録を打ち立てた後、そのラインを超える人は、そこから何人も現れ始めたという。

 

100m走における10秒台の壁でも似たようなものはあるが、「できた人がいる」と、それだけでリミッターが外れるのだ。

 

そこでピンと来た。大体の物事には、必ず先駆者がいる。ビジネス書などから学ぶべきは、その事実の方が大事なのではないか

 

方法論ももちろん役立つだろうが、先駆者が世の中にはいることの安心こそが、一番背中を押すのではないかと僕は考えている。

 

4月9日(火) 困ったことは起きないし眼鏡を変えればいい。

 

この章のまとめは、僕がこれまで読んできた色々な本の教えが繋がる瞬間でもあった。

 

目先の課題や問題に解決の糸口が見えないときは、解釈ややり方をまずは変えてみる。目的を見据えるのだ。

 

ホットドッグ早食いは、行儀よく、早くたくさん食べることではない。とにかく詰め込めば勝ちなのだ、という風に。

 

ところで僕も、今めんどくさいタスクを多々抱えている。袋小路感もあるが、それは視野が狭くなっている証だ。

 

単焦点モードをどう解除し、広義の解決を成し遂げていくか。なんなら僕の現状は、そのいい練習の機会となりそうだ。

 

4月10日(木) 原因を誤るなかれ。ムリゲーに近い難度だけど。

 

仮説の重要さは何度も書いてきたが、それでもやはり、立脚点を間違えないことはとても難しい。そもそもの前提が違えば、いくら試行錯誤してもそれは無駄だ。

 

自分事としても思うのだが、睡眠に難があると思っていて、今もそうだがそれを高めるとされるサプリを毎晩摂って、その体感を確認していた時期がある。

 

朝起きるのが猛烈に苦手で、これは恐らく睡眠の質が悪いからだと仮説立て、深さを増すサプリを中心に摂り続けたが、ある日ふと気が付いた。

 

「むしろ睡眠が深すぎて、起きるのがしんどいのではないか?」そう思ってむしろ量を減らしたところ、格段に目覚めやすさが変わったのだ。

 

ちなみに、前提がミスっていることに思い至るまで、僕は2年以上を要してしまった。それくらい根幹を疑うことは、とても難しいのである。

 

4月11日(金) 「本当にそうかなあ?」



 

一見して課題を解決しそうなものが、本当にそうなるかは、データを見ないとわからないことが多い。

 

例えば銃規制を強めると、犯罪率は減りそうだが、実際はほっとんど関係がなさそう、とか。

 

あるいはドラッグ市場が縮小したところ、犯罪率そのものが大幅に減った、とか。

 

とにかく手数を増やすべきというビジネス書にあるアドバイス。その理由の好例だ。何がそのとき響くかなど、本当にわからない、のだ。

 

4月12日(土) 結論を恐れない。

 

筆者たちの名を世に知らしめた【ヤバい経済学】の初めには、文字通り「ヤバい」話が書かれている。それは犯罪率が減った真の理由だ。

 

それはなんと、中絶の合法化だった、という。望まれない状況下で産まれてくる子供たちが減ったことが、そのまま犯罪数・犯罪率の減少へ繋がっていた、と。

 

もちろんこれは感情的にも炎上が起こること間違いなしの結果ではある。だがそれこそが、二人が辿り着いた真実でもある。

 

どんな結論が出るかを恐れない。データに導かれるまま、どこに至るかは完全にコントロールの外に置く。

 

これが真の好奇心なのかと、身震いする感じさえある。

 

4月13日(日) 身も蓋もない…。


ドイツのある地域では、裕福なエリアのお隣が、どちらかと言えば貧困に苦しむ、といった格差がそこそこ激しいらしい。それはいったいなぜなのだろうか。

 

教育格差?それとも?・・その原因は、ものすごく意外なところにあった。それは宗教だ。具体的には、キリスト教の宗派の毛色の違い、という点にある。

 

歴史で習うが、カトリックプロテスタントに分裂する騒動が中世にあった際、そのときどの地域がどっちを取ったかが、数百年経った今もそのままらしいのだ。

 

そしてそのときの気質が、そのまま器用に資産を運用できているか、はたまた清貧をよしとするか、その辺に分かれているそうなのである。なんと身も蓋もない話だろう。

 

では今日はこの辺で。

 

 

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