年を取ったなと、最近よく思う。これは自分の衰えを感じるからではなく、自分の疲労といった内側の声が、よく聞こえるようになったからである。
もっと若い頃は、そういう声に極めて鈍感で、馬鹿みたいに遊んでエネルギー切れで寝落ちしたり、滅茶苦茶なケアで治った風に錯覚したり、色々あった。
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もっと自分のことが理解したい。その果てに自分という摩訶不思議な宇宙がよく見えるようにはなってきたが、結果、まだまだ深淵が潜んでいることが分かってもいる。
知りたいことは尽きない。あたかも落とし穴の中を知りたいがあまり、頭を突っ込み過ぎて真っ逆さまに転落していくように、僕はどこまでいくのか怖いときもある。
しかしそれが楽しい世界のような気もしている。それはこの本の恩恵なのだが。では今週も読んでいくこととしよう。
- 4月14日(月) 環境は結構大事。思った以上に。
- 4月15日(火) 「配られたカードで戦うしかないね」
- 4月16日(水) 結果を受け入れる勇気。
- 4月17日(木) 知りたいが生む狂気。
- 4月18日(金) もっともらしい≠多分正解。
- 4月19日(土) 俺の情報が時代遅れになる日を願う。
- 4月20日(日) 「ガキみたいに生んでシニカルに判断する」
4月14日(月) 環境は結構大事。思った以上に。

ところで、僕は中学受験をしていない。それどころか、受験という概念自体、中学に入学するまで全く知らなかった。それはなぜなのだろうか。
僕が住んでいたエリアも、通っていた学校も、受験に対して熱があるかというとそんなこともなく、したい人がすれば?という程度の価値しかなかったからだ。
それは両親も同様だったようで、たまたまそのコミュニティには受験を意識するきっかけとなる出会いも要因もなかったという、ただそれだけなんだと感じる。
環境が生む結果は、マジで身も蓋もない。だからこそ、不調などの際に疑うべき候補として筆頭に上がるのも、納得感は強い。
4月15日(火) 「配られたカードで戦うしかないね」

植民地支配をされていた国においては、白人と黒人において、心臓病で死ぬリスクに結構な差があるのだという。(前者の方が比較的高いのだそうだ)
様々な要因を排除しても残る、統計的に優位な差。それをどう説明したものかと頭を抱える研究者だったが、ある身も蓋もないデータに行きついた。
それは、黒人がどこからどうやってきたか、だ。人類全体の黒歴史だと思うが、奴隷として、長い長い、しかも劣悪な船旅を経てやってきたのだ。
となればその途上で、身体に水分を蓄えておける、ナトリウム等を保持する力が高い者が生き残り、そうでないものは悲しいことに耐え切れずに死んだということが起こる。
つまり、そもそも心臓病に強い者だけが選別されてやってきたのも同じ、ということなのだ。なんとも不思議な配られたカードであることかと、少し驚いた。
4月16日(水) 結果を受け入れる勇気。

最初の仮説は得てして、歓迎されることは希だ。むしろ既存体制への反抗とみなされ、淘汰されることもある。
例えばコペルニクスもガリレオも、最初は無視か迫害から始まり、パラダイムシフトを経てから評価に至ったという流れがある。
それは現代も同じではなかろうか。収入格差は宗教の違いで説明でき、高血圧の罹患率は奴隷としての過去があるかが関わる。
これを一切顔をしかめず受け止められる人はどれくらいいるのか、僕はふと知りたいと思った。
4月17日(木) 知りたいが生む狂気。

仮説に対して、どこまで身体を張れるのか。それも求道者の素質のような気がしてならない。
ある研究者は、ある菌が腫瘍の原因であることを確定させるため、実際にそれを摂取し、潰瘍を起こさせたそうなのだ。
知りたいという欲求が防衛本能さえ凌駕したような話。尊敬の念と、どこか羨望さえ、僕は覚える。
4月18日(金) もっともらしい≠多分正解。

先の食中毒菌の例から伝えたいこととは何か。それは、ぱっと見それっぽいという感覚が、成功を担保するなんてことは全然因果関係がない、ということである。
本当にそうなのか?自分が感じた構造は本当にその通りなのか?それはどうすれば追認できる?あるいは他の可能性は本当に無いか?
そういうことを飽きもせず疑い、追試を重ね、結論に至るまで一切妥協しないこと。それこそが、本当の意味で精神年齢がいい意味で低い人のことなんだと、僕は思う。
4月19日(土) 俺の情報が時代遅れになる日を願う。

筆者としては、エピソードとして書いた美談は、早い段階で過去のもの、時代遅れとなってほしいのだそうだ。
それはすなわち、より正確で、より効果の高い治療法なりなんなりが見つかったというのと同義だから、だそうだ。
自分が知っているものがどんどん更新されていくことを喜べる。これが学びにおける大事な姿勢だと僕は感じる。
4月20日(日) 「ガキみたいに生んでシニカルに判断する」

いいアイデアのコツとは何か。筆者曰く、アホ丸出しのアイデアをぽこぽこ書き出して、24時間寝かせてから吟味すること、らしい。
アイデア自体はドラッグをやったかの如き高揚感を伴いながら閃くものだというが、それがそのまま超素晴らしい価値を秘めていることは極めて稀なのだという。
24時間放置すると、目も当てられないほどの腐り方をしていることもしばしばで、アイデア自体を取り扱う目線には、多少大人な部分が求められるそうだ。
子供側のアイデアを全肯定はしない。かといって全否定もしない。やはりここでも求められるのは、丁度いいバランス感覚なのだろう。全ては結局、そうなのかもしれない。
では今日はこの辺で。