僕の今の校舎長という立場は、別に決してエラい肩書なんてものではなく、コンビニの店長のようなものだと例えられるだろう。
どこまでが自分の権限で、どこからがさらに上の判断を仰ぐべき範囲なのか。自分が責任を持って追うべき数値はどこまでで、どこから先は自分の管理外なのか。
そんな越権行為をしないように留意しつつも、取るべき責任は全うするということを真面目に考えれば考えるほど、その線引きはとても難しいと感じている。
この状態で頑張ろうにも、「どこまでやれば胸を張って成果が出たと言えるのか」という基準が曖昧すぎて、なんというか張り合いがないというか、身が締まり切らない。
だから、その基準を探ろうと試みたことが何回かある。しかしその都度、わからない因数の多さ、計算の膨大さに気圧され、すぐに挫折するということを繰り返した。
たとえば、ある講師が僕の校舎に出勤しているとしても、その人が他の校舎でも働いていれば、その労働コストをすべて自校舎で背負うのは不自然だろう。
とはいえ、他校舎にどこまで負担させるかというのもまた曖昧で、またさらに社会保険料のことも踏まえると、無限に問題が複雑化していく。
こうした曖昧さを抱えつつ、あれこれ考え込んでいたのだが、最近ようやくひとつの突破口を見つけた。
それによって「何を目指して頑張ればいいか」が明確になり、いわばゴールの姿かたちがはっきり見えたことで、踏ん張りが聞きそうだ、という感覚が改めて得られた。
今日はそんなお話をまとめていく。
わからんかったら聞けばいい。
そのために採った方法は非常にシンプルで、これまでの疑問や条件をそのままChatGPTにぶつけただけである。あとは勝手に問答が進み、欲しい数値が出たというところだ。
僕が求めたのは、「まずはこの支店に掛かる人件費・固定費用の全てをここで賄うためには、どれほどの売上目標を設定すべきか」だ。
たとえば、家賃といった固定費、人件費の変動、社員1人あたりの手取り給与、そこにかかる保険料など、その合算値で必要な売り上げを計算してみた。
自分が把握している情報は正確に入力し、わからないものは平均値・相場を調べて入力した。結構な回数ラリーを重ねると、一つカッチリとした数値に辿り着いた。
そのうえで得られた数値への印象は、「少し足りない、だが決して、目指せないラインではない」というものだった。しかし、意外とそこまで単純ではないところもある。
塾業界には「年度更新」や「季節講習」といった売上が急増するタイミングがあるため、それらを加味して年間でトータルを均すと、より正確なラインが見えてくる。
それも加味してもらい、一つのExcelシートに起こしていく。こうして得られた計算式は、まさに「目標を見える化するツール」となった。
もちろん、僕が理想とするラインはまだ先にあるが、今までのように「ゴールがどれくらい離れているか分からない」状態に比べれば、精神的には遥かにラクだ。
『マリオカート』のタイムアタックに登場する「ゴースト」と同じで、自分の前を走る何かしらの姿が見えると、人間は俄然やる気が出る。
このChatGPTによる数値モデルは、過去の自分ではなく“理想の状況”が走っているようなものだが、その後ろ姿が見えただけでも、モチベーションは劇的に変わった。
こうした“数値の把握”がいかに精神衛生上も重要かが、身に染みてよく分かった。と同時に、アシスト無しで導出するのはかなり難しいとも思わされた。
だからこれは、僕にとってはただの実用ツールではなく、自分の精神を整えるための手段でもある。
ということで、ChatGPTを活用し、意外と手触り感のない“数値”をがっつりと可視化してみるのはいかがだろうか。
では、今日はこの辺で。