精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

本当の集中状態は、〇〇の”先にある”のではないか。

昨日、自宅で作業していたとき、頭が完全に疲れ切り、集中力がゼロになる感覚があった。普段ならそこで割り切って、晩酌をして寝ることが多い。

 

しかしそのときは、まだ時間が早かったのもあり、これは試したかったことを実験する、良い機会だと考えた。久しぶりに15分ほど、瞑想をしようと思ったのだ。

 

瞑想で頭を空っぽにすると、集中力は回復すると言われる。今こそそれを確認する絶好機ではないか。そう捉えてみることにしたのだ。

 

ということで、布団に横になり、目を閉じて、アプリを起動しシンギングボウルが鳴る音をかける。僕にとってはこの音が一番、集中を深めてくれる気がするからだ。

 

・・しばらくは呼吸に意識を向けられて、集中が深まるのを感じられたのだが、開始2~3分もすると、頭の中に様々な雑念や不安が湧いて、思考が散乱する感覚になった


「今月末までに目標を達成できるのか」「独立してやっていけるのか」「そもそも能力や資格が、お前にあるのか」…などなど。

 

─そうしたネガティブな声が次々と浮かび、正直うるさくて仕方なかった。瞑目なんかできない、もうこの時点でやめようかと思うほど、それはけたたましかった。

 

しかし、己の内から生じるものごときで、この時間を中断するのも悔しかったし、むしろこれと向き合ってこそが修行だと思い直して、もうしばらく続けてみた。

 

その結果、瞑想や集中における、ある一つの興味深い状態に至れたので、以下それをなるべく言語化しながら、整理をしていきたいと思う。

 

 

深い集中とは、”なる”のではなく”潜る”感覚。

 

この雑念が立ち込めるときに思い出したのが、「こういうノイズの一つ一つは、さながら風船が浮かんでいくようにただ眺めることがコツ」という助言だ。

 

ただ、僕には風船のイメージがしっくりこなかったので、立ち込める雑念を、あたかも大海を泳ぐ回遊魚の群れのようにとらえ直し、ただ”眺めてみる”ことにした

 

もちろんそれだけで解決したわけではないが、その声1つ1つに取り合わず、総体としてボーっと眺めている内に、雑念がどんどん鎮まっていくのを感じたのだ。

 

そしてそのレイヤーを抜けてからは、本当に気分がいいほどの静寂の時間が始まった。これは本当に意外な発見だった。

 

なぜなら、雑念は集中の深まりとは違うベクトルにあると思っていて、それが浮かぶ時点で、それはもう集中状態に至ることはできないことと同義だと考えていたからだ。

 

イメージとしては、海を目指して歩いていたはずなのに、どんどん草木が増えてきたときは、多分道を間違えていることが察せられるのと似ている。

 

しかしどうやら、雑念がある状態は間違いを意味するのではなく、その先にこそ本当の集中があるというサインと考えた方がよさそうだ。それを実感した瞬間だった。

 

羽生善治氏もいくつかの著書で触れていたように、集中が深まる過程は、スキンダイビングのようだと形容される。表層は騒がしくても、深く潜るほど静寂が広がる。

 

実際の海中もそうだ。表層よりも、そこから少し潜ったところにこそ魚が一番多く、さらに深くなると、どんどんその数が減り、海中は静かになっていく

 

集中を海に潜っていくようなものとして捉え直すと、僕にとってもすごくしっくりくるモデルとして理解できた。これはすごくいい発見であると、今も思う。

 

深い集中状態にあると、意識はどうなる?

深い集中に至ると、気分はいいのだが、その言語化は極めて難しい。なぜならそこに至ると、思考そのものが消え、自然に溶け込んだような感覚になるからだ。

 

僕という存在が、夜風に揺れる草や、虫の声、月光に照らされる露や川のせせらぎ、地面やそこに転がる石と何の上下も差異もない同列の物になったように思える。

 

そのうち自分の身体感覚すら曖昧になり、なんなら「頭から足が生えているようだ」と感じることもある。身体の境界への意識も希薄になり、輪郭も溶ける感じがする―。

 

そんなところまで至れたときに、タイマーが鳴って瞑想は終わってしまった。ただ15分ひたすら己の内に潜っていく時間は、やると分かるが、かなり心が落ち着くものだ。

 

ただ、今回一番の発見だったのは、雑念を経由してこそ、意識のより深い層に到達できるかもしれないという仮説だ。

 

こういうノイズは邪魔でしかないと嫌っていたのだが、その見方を変え得るような、そんな有意義な発見だったと思っている。

 

今後も時間を取って、あえて雑念と向き合い、その先にあるものを探ってみたい。そう思えた。では今日はこの辺で。

 

 

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