精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記252】"When to rob a bank"再読感想ブログ37 ~潜在意識のインセンティブ~

ここ最近意識的に、「経済学部っぽい」本に毎日触れている。例えば経理について解説した実用書、国際ミクロの話、簿記3級の参考書、などなどだ。

 

それらを読めば読むほど、やはり経済学は、感情や偏見を排して、世の中の姿を観察する学問という感じがしてくる

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

そのための道具として、数学や会計学統計学などが存在しているイメージだ。経済学者の力量は、道具を使うことの熟達度ではなく、面白い問いを立てることにある。

 

そして面白い問いを立てるためには、どれだけ世界を純粋な気持ちで観察するかがカギとなる。僕はそう納得している。

 

いよいよ再読も佳境、以下その続きの感想文をしたためていく。

 

 

10月13日(月) ”見える手”の闇。

 

人によっては胸糞悪い話かもしれないが、手が写っている広告(例えば新型の携帯を持つ手など)において、人種やタトゥーはどこまで影響すると思われるだろうか

 

なるべく恣意的な操作を排して、アトランダムかつ大規模にこのことを調査した人がいるという。曰く、黒人の手だと、ヒット率・購入率が、有意に減るのだそうだ。

 

それは刺青がびっちり入った手も同じで、アメリカの人は無意識に、それらを避ける選択を取っているのだという。

 

最近はあまり聞かなくなったが、一時期はポリコレだなんだと多様性をむしろ”押し付ける”のが主流になっていたが、潜在意識の部分では反発を覚えているのかもしれない。

 

やはり胸糞悪い話なのだが、人の業の深さをなんとなく垣間見れるデータではある。

 

10月14日(火) 無意識を可視化する。

 

先の例を考えると気づくのが、潜在意識とは言葉よりも行動に反映されるというものだ。言葉は意識的だが行動はほぼ無意識的なもので、潜在意識もそうだからだろう。

 

だから、アンケートを取って数値やコメントを集めつつも、それを分析すると立ち上る”当人たちも気づいていない部分”を可視化し、紐解くこともまた肝心なのだ。

 

著者たちの名を知らしめた研究は、アメリカの犯罪率が著しく下がったのは、警察の質が上がったとかではなく、中絶が合法化されたから、というものである。

 

当然賛否両論、どちらかと言えば非難轟轟という感じなのだが、筆者は動じていない。なぜならデータがそう告げているためだ。

 

・・こう考えると、言葉をそのままの字面通りに受け止めることは、果たして本質を見ていると言えるのか、どこか疑問にさえ思えてくる。

 

言葉が伝えるのは胸の内の誠なのか、それとも・・?その辺りも俯瞰して初めて、一人前の経済学者なのかもしれない。

 

10月15日(水) 誰が何を見る?

 

テレビ番組一つとっても、例えば年代や性別が異なれば、見る番組のラインナップは大きく様変わりする。これは人種が違っても同じらしい。

 

「先週何を見ましたか?」のランキングを集計してみると、例えば黒人と白人ではトップ10が全く異なるというのもザラだ。ただ中には共通するものもある。

 

例えばスーパーボウルの頂点を決める試合などは、仕事を休んででも視聴してOKという国民性なのもあり、人種間の差異は見当たらないそうだ。

 

興奮と感動だけが、人類を一つにしてくれるのかもしれない。それはなんか、心当たりがあるなぁ、と。

 

10月16日(木) 「僕は利他的です(キリッ」

 

死者数や倒壊した建造物の数と、支援金に相関はあるのか。なかなか嫌な問いだが、実際は如実に”ある”そうだ。

 

東日本大震災パキスタンの大地震を比べれば、後者の方が圧倒的にアメリカからの支援額が少ないそうだ。

 

一方、東日本大震災とハリケーン・カタリーナを比べると、死者数と支援金額の比率で言えば、後者の方が高くなるという。

 

自分はどこまで純粋に利他的なのか。自信が無くなりそうだが、ドライな結論だなと感じる。

 

10月17日(金) 最強の利他主義とは・・

 

アメフトの試合で寄付金を募るCMを打ったとき、なんと選手が呼びかけるより多くの支援金が集まったケースがあったという。

 

それは金髪ブロンドが出演したそれだ。究極的に言えば、利他主義は下心とリンクしているらしい。身も蓋も無いが、すごく納得感はある。

 

男も女も、例えばキャバ嬢・ホスト・アイドル・推しに突っ込む熱量とお金は、相当なものだ。もちろん露骨に扇動すると萎えるが、旗振り役として適任と言える。

 

最強の利他主義は、下心、あるいはファンとしての強烈な熱狂や自負、なのかもしれない。実を言うと、それは少し、わかる話ではある。

 

10月18日(土) 思考実験のプロたち。

 

経済学者に心理テストをするとどうなるか。実はめちゃくちゃ現実的に、色々考えるのだ。

 

例えば路上に物乞いとホットドッグ店があるとして、あなたはどちらにお金を落とすべきだろうか。

 

なお、物乞いは酩酊している様子だとする。こうなると、本当に色んな因数を考えて、彼らは結論を出している。

 

恵みを与えなければ後ろめたさが残るが、自分の寄付が酒に浪費されるのは嫌だし、彼の健康にも悪い。

 

そこまで踏まえて、どんな答えを出したのか。それは明日以降のお楽しみである。

 

10月19日(日) GDPに貢献しよう。

 

先の経済学者は、人が見ていれば直接お金を渡し、そうでないならホットドッグを渡すそうだ。この根底にあるのは彼なりのインセンティブである。

 

尚、正直得られるインセンティブによりけりだが、僕もホットドッグを買って渡す派である。

 

ホットドッグを買うことでホットドッグ屋にお金が回り、それで得た物で、物乞いの満腹を提供する。

 

一度に二つの財を生めたという意味で、僕はそうしたいかなと感じる。僕がなにも得ていないのはさておきとして。

 

では今日はこの辺で。

 

 

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