僕は虚弱体質というほどでもないが、かといって全身が、内臓含めて壮健であるかと言われれば、それもまた違うと思っている。
例えば持病で言えば、腰痛・片頭痛・痛風を既に有しているし、お腹も非常に弱く、些細な刺激物で簡単に下してしまうほどだ。

また軽微なところで言えば、劇症なアレルギーのようなものはもっていないものの、ラクトース不耐症であり、ホエイプロテインを飲むこともできないほどである。
―とはいえ、だからといって酒はある程度飲めてしまうし、大概のことは寝れば治るし、現状だが過度に腹が出ているわけでもなく、おっさん体型になってもいない。
つまり僕の身体は、あらゆるものに対して”弱すぎず、強すぎず”というバランスで成り立っているらしい。逆に言えばこれは、”超普通”ということでもあるのだが…
さて。僕のこの体質について、一時期は「めんどくさいなぁ」とか「もう少しくらい年相応に無茶しても平気だといいのになぁ」と思っていた。
だが今は、自分の身体の強度が”この程度でよかった”と心底感謝しているところさえある。今日はそんな想いを書いてみたい。
イカれる前に教えてくれる。

僕は晩酌をするようになると、それこそ”毎日”やってしまう。だが逆に、「止めようっと」と納得して行動できると、これまた”毎日”断酒が可能になる。
実は今日からまた酒を止めようと思っているのだが、その理由ははっきりと、”酒による”身体の不調を感じているためである。
例えば、ここ最近は病的に寝起きが悪い。9時間起きられず、かといって目覚めも最悪で、朝のルーティンが何もできないまま、もやもやして出社することが増えた。
また、この年になって初めて腹部膨満感を強く覚えることが増えて、それこそ腹を凹ませようと力を入れても、内側のガスに押し返される感覚を覚え、それができないのだ。
お腹の緩さもさらに悪化し、もしやと思って体重を測ると、正直「小デブ」という水準になっていた。別に増量など意識していないのに、だ。
こうなると、小手先の健康法を試しても、まるで効き目はない。入浴しても、サプリを飲んでも、発酵食品を食べても、酒がある限り僕の健康は壊れていく一方だ。
だから嫌でも思わされる。「一生飲めなくなる前に、しばらく酒を止めておけ」と。そして僕はその、内臓からの声には、抵抗することなく従うことにしている。
・・・仮に僕の肝臓がバケモノみたいな機能を持っていたら、毎日ワインボトル一本を開けようと、ケロッとできることだろう。実際、そういう才能を持つ人はいる。
だが、僕は”それがないおかげ”で、自助努力で何とかできる水準の段階でも、アラームが鳴る体質だと捉えている。自分で自分を破壊し尽くす前に、身体が止まるのだ。
それは他にもある。肩甲骨周りのストレッチをサボると、簡単に片頭痛の確率がアップするし、脂っこいものをバクバク食べると、ほぼ間違いなく下痢になる。
意識高い系と言われそうなルーティンや節制を僕は自分に課しまくっているのだが、その理由は、そうしないと痛みや不調に見舞われて、1日全てがダメになるからである。
朝散歩に出かける。筋トレをする。帰ってきたら足つぼを刺激する青竹に乗って、僧帽筋をほぐすエクササイズをして、ハムストリングスのストレッチを入れる。
―他にも、ふくらはぎが猛烈に疲れているのも最近は感じるし、足首の可動域が悪くなっており、しゃがむと転びそうになる場面も増えたのを自覚している。
スーパーの総菜は好きなのだが、2~3日連続で食べると下痢や胸焼けという症状が出て、すぐに身体が待ったをかける。だから自炊の回数は”必然的に”増える。
毎日のルーティン・健康習慣が多い人を、僕だって20代の頃はどこか斜に構えて見ていたのだが、今はその印象がぐるりと変わった。
彼ら彼女らは、毎日30分~1時間の投資で、残り23時間ほどのクオリティを高止まりさせていたのだと。また、そうしないと色々崩れることを自覚しているためだ、と。
僕も30代半ばになり、20代のような娯楽の過ごし方では身体が壊れていくようになった。これ自体を嘆きつつ、それでも20代のそれにしがみつき、もっと壊す人は多い。
僕は別に、「毎日酒が飲めるほどの肝機能じゃなくなったんなら、また別の夜の楽しみを見つけるだけだな」という風に考えている。
足首が硬いならストレッチを追加すればいいし、下痢が増えているなら食物繊維を増やせばいいだろう。ぶっちゃけそうとしか思わない。
健康を嘆く人は、昔から健康なんて考えなくても良かったというただそれだけなのだろう。イケメンに生まれたら何もせずともモテた人たちのようなものだ。
そういう人たちは、太ったり禿げたり脂ぎったりすると、途端に凋落する。それらを改善する方法がその身体に経験値として存在しないからだと言われている。
一方僕らは持たざる者であり、努力しなかったらどうなるか、身に沁みて解っている。そういう意味では、無い人の強さを、僕はもっと生かしたく思う。
僕は「自分の身体が丈夫過ぎなくてよかった」と思っている。これは本当に、心底そう思っている。では今日はこの辺で。