一時期ことあるごとに書いていた「引退したい」という思いは、実は今でもまだ持っている。なんならあの日以来、その定義は更に洗練されたようにも思う。
暫定解だが、僕にとっての「引退」とは、”僕より秀でた人に、組織が円滑に回る状態で、託すこと”である。いわば組織を主語にして、より磨き上げることを選びたいのだ。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
「俺がリーダーをやっている限り無敵だぜ」なんて口が裂けても言えない。僕は天才ではない。なんなら秀才でもない。リーダーとして欠点だらけだ。
僕はリリーフに過ぎない。交代を前提とした校舎長。それが念頭にあるからこそ、この本の内容は、また違った意味合いで読めるような気がする。
自分がそうしたいというより、これができている人が真のリーダーなのだというモノサシ。そう使いたいと思っている。
そんな心中を吐露したうえで、感想ブログを書いていきやす。
- 11月10日(月) ”なにで”道を創るか?
- 11月11日(火) ”行き止まり"への処し方でわかるリーダーの器。
- 11月12日(水) 歪みを直すのではなく、歪ませるな。
- 11月13日(木) なぜあの人は顧客で、なぜあの人は従業員なのですか?
- 11月14日(金) ダンピング・ドラッグ。
- 11月15日(土) 驕れるものは久しからず。
- 11月16日(日) あるクソみたいな利益。
11月10日(月) ”なにで”道を創るか?

リーダーは組織を率いて道を創るのが仕事である。では、何を用いてそれを作るのか?
ある人は、過去蓄積された、膨大なビッグデータと言うかもしれない。それらを集めれば道は見えるはずだ、と。
一方、傑物たるリーダーは、己の熱意や熱狂を用いて道を切り開くイメージがある。正解かどうかが分からない状態で、「大丈夫だ!」と鼓舞しながら皆を引っ張っていく。
その構図を考えると、確かにデータの集積では弱いように感じられなくもない。
11月11日(火) ”行き止まり"への処し方でわかるリーダーの器。
データを活用するのは大切だが、突き抜けた方々はそれに依存することには警鐘を鳴らす印象がある。
データとは過去であり、過去の延長線をいくら引いても、それが未来になるかはわからない。
データに導かれたところが自分の思う世界でなかったとき、またデータを探すのか、自分のいく道を正解にするのか。
後者の豪腕こそ、いつの世も求められるリーダーの力量に思えてならない。
11月12日(水) 歪みを直すのではなく、歪ませるな。

どこまで本当かは眉唾だが、アメリカの車の製造においては、ドアが歪んでいるのを前提として、最後にそれを叩くか何かで直すプロセスが最初からあるのだという。
そんな有様のアメリカの自動車会社が日本の自動車会社に来た際、日本人がそのような歪みを矯正するプロセスをしていないことに気づき、それはなぜか問うたそうだ。
すると職人たちは、「設計の段階からその辺は考慮しているので、最後にわざわざ直す必要はないのです」といった風に謙虚に返答したそうだ。
そういえば法隆寺建立の際も、その柱などは経年によってたわんでくることなどを念頭において切り出したり組み立てたりしていると聞いたことがある。
これぞ真の職人のスタンスなのかと、どこか襟元を正したくなる気分である。
11月13日(木) なぜあの人は顧客で、なぜあの人は従業員なのですか?

あなたの顧客はなぜあなたのところでサービスを受けたり物を買ったりしてくれるのか?あなたの従業員はなぜあなたのところで働いてくれるのか?
僕はそう聞かれると、即答が難しい。というより、これを即座に答えられる人は、相当なやり手なのではないか?
しかし、組織を立ち上げ、維持し、そして支持される人達は、ここを徹底して考え抜いている方々が多い。
そうでないと「なんとなく」の積み重ねで運営に当たることとなり、より良い別のサービスに代替・淘汰されるだけだ。
既にあらゆるサービスも品物も飽和している今、僕らが”ある・いる”理由を明示できないと、つまりは滅びゆくのみなのかもしれない。
11月14日(金) ダンピング・ドラッグ。

価格を上げ下げすることで、売上を高め、生き残ること。これはいわばドラッグに近いそうだ。
しかもそれをすることで短期的な利益は増えど、【ファン】を創造することはまず不可能だ。
安いから、近いから……。それ以上の選ばれる理由を提供できなかった店がコロナでどうなったか。想像するだけで恐ろしく思う。
11月15日(土) 驕れるものは久しからず。

苦境に面したとき、価格を下げるといった対症療法で凌ごうとした企業は、不気味なほどその後に衰退を経験する。
ビジョナリー・カンパニー3のテーマでもあるのだが、革命に心酔・期待すると、その会社はもう長くないと言われる。
劇的な回復など本来はあり得ない。ダンピングに逃げず、地盤を固められた者こそが、その後に強くなって立ち上がる。
僕もまた、腰を据えてそれを考えなければならないと思いつつ、それが「怖い」という気持ちもまた、非常に大きい。
11月16日(日) あるクソみたいな利益。
↑の動画を観て衝撃を受けたのだが、いわゆるMeta(かつてのFacebook)は、なりすまし等の詐欺広告から売上高の約1割を得ているような構図なのだという。
その手の広告はYouTubeでもよく観られ、”不思議なことに”、受け手に対して「そんなのに騙されたらダメだよ」といった注意喚起を行うことに終始している。
僕はそういうのがシンプルに嫌悪の対象なのでバンバカブロックしているのだが、同時多発的に大量にそれを投下されるので、本当にキリがない。
そこへきて、この無法地帯が放置されている理由の1つに「シンプルに儲かっちゃってるから」という背景・魂胆が見えたのが今回の一件だ。これには僕もゾッとした。
恐らくこれがこのままいくと、Meta社は覇権を失うような未来も待っているような気がする。消費者・顧客に不義理を働くところは、早晩見捨てられるのがオチなのだ。
では今日はこの辺で。