今日は短編。
僕は国語の授業で、基本音読から入るようにしている。集中スイッチが入るし、黙読より圧倒的に『読める』ためだ。
ただ、そんな音読も、最近普通にさせることに飽きてきた。だから、とある工夫を行きなり放り込んだ。
今日は、そんな話である。
『声優風音読』とは?
それがタイトルの通り、『声優風音読』だ。これは読んで字のごとく、声優になったつもりで音読させる、というモノ。
ルールは超簡単。
① 生徒に「」のセリフを割り振る。(講師はナレーション部分担当)
② そののち、『3分やるから、どんな演技をするか考えてみ』と指示。
③ 3分後、実際に音読。
ただこんだけ。これだけなのだが、全員が楽しそうにイキイキとやっていたのが印象的だ。
尚、僕は色々とこだわったので、全員ちゃんと起立させ、テキストを下の画像っぽく持たせた。雰囲気は大事。
https://www.oricon.co.jp/news/2069708/photo/6/
勿論改善箇所にも多数気付いているので、今後もちょいちょい混ぜてみようかなと考えている。
では、効果はあるのか?
この音読法には、きちんと理にかなった根拠がある。
『どういう気持ちで読むか?』を考えると、自然と『動作』『セリフ』『情景描写』など、小説を読むのに大切なファクターに意識が向くのだ。
ここに目を向けろ!と口酸っぱく言っても伝わらなかったのが、全員自然と意識したのは見ていて感動した。
そして、この漢字や語句の意味が分からないという質問も出て、僕としては嬉しかった。読み仮名だけを尋ねてきた時とは大違いだ。
さてさて。
今回はたまたま小説だったが、例えば説明文なら、"旅番組やドキュメンタリーのナレーションっぽく!"といった指令で取り組ませようと思っている。
すごく短い記事であったが、授業のスパイスにどうだろうか。
それでは今日はこの辺で。