精神年齢9歳講師のブログ

"よいこ"から程遠い目線から、授業のネタ、講師としての日々、そしてたまには教育や子供について、真面目なことを基本毎日書いてます。

指導法

いい授業とは、互いの知見が共有できたときに達成されることだな、と。

良い授業とは何か。これの定義は、よく考えればすごく難しい。生徒の反応が良ければ、それは自動的によい授業なのだろうか。こんな風に、全く掴みどころがない。 だが、自分の中にその解も無いまま、漠然と授業をし続けるのも嫌だと思っていた。せめて自分な…

「貢献感」を狙って生み出す方法が見えたかもしれない。

最近「嫌われる勇気」を再読している。もう読み返して6回目くらいなのだが、それでも新たな発見があるというか、自分の観点が変わっているからか、学びが多い。 その中で今までと違い、すごく心に引っかかったのが、「貢献感」という言葉である。これこそが…

【芸術】こそ、学校できちんと学んだ方がイイことではなかろうか。

学校でベンキョーすることで、将来的に一番役に立つものは何か。手垢だらけの質問ではあるが、皆様はどう答えられるだろうか。 僕は国語・数学は間違いないと考えている。英語についても、単にそれができれば行ける学校や国が増えるという理由で、余裕があれ…

「テスト勉強」を如何にして面白い取り組みに変えていくか?

最近、数か月ぶりにちょこちょこと、以下の名著を読み返している。 WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ [ 佐渡島庸平 ] posted with カエレバ 楽天市場 Amazon 僕は勤める校舎を、一種のファンコミュニティと…

「決めつけること」は、必ずしも悪いことではない。

個性とは何かを自問自答して、それを基に色々調べてみると、不思議なもので僕の場合、大抵名前が付いた何かに行き当たる。 自覚している具体的な思考・行動・価値観を言葉にして検索をかければ、例えばADHDとか神経症とか、ちょっと病んでる的なフレーズで、…

楽観もせず、悲観もせず、ひたすら観察を続ければ、いずれ心穏やかなり。

記事を読むとバリバリに伝わるが、僕は神経症傾向が強い。不安や悲観が恐怖の域にまで簡単に増幅し、それで頭がいっぱいになることなんてしょっちゅうだ。 いい加減これを制御したいと考えており、ではそのために何をすればいいのかを改めて調べ直して、そし…

「好きこそものの上手なれ」であるシンプルな理由。 ―そして別に好きにならなくても、再現は可能っちゃ可能。

「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。自分が好きで、やっていて楽しいことは、誰よりも長く、そして早く深く成長していくという意味だと思う。 実際、一部の人を除き、あらゆるスポーツなどでプロになった人たちは全員、そもそもその競技を愛してい…

僕のそれはアマアマや。本気の「覚悟」は文字通り鬼気迫るものなんだと実感した。

「覚悟」という言葉がある。僕は「腹をくくること」といった意味で考えており、もう後には退かないと心の底から自分を納得させた心境を指すと捉えている。 僕自身、「この校舎は絶対に潰さない、むしろ反映させてみせる」とか、「新規問い合わせが来るまで休…

「見せかけの多忙」は、「何もしない時間」で打ち破れ!

僕は割と、運勢というものを信じている。調子が良いと感じれば、手を緩めないよう心がける。逆にツイてないと思うときは、気を張り過ぎないように自戒している。 これは「運を支配する」という本の教えの受け売りなのだが、シンプルにこの通りの行動をとって…

生徒の気持ちに寄り添うということについて、僕の暫定解を書く。

受験を終えた生徒。そしてこれから受験を迎える生徒。人生における勝負所の、入り口と出口。どちらにも、筆舌に尽くしがたい感情の渦があると思う。 特に芳しくない結果だった生徒や、心が壊れそうなほどに緊張している生徒を見る度に、僕はほとほと、それに…

僕は受験生に、「健闘を祈る」としかもう言ってない。

受験が近い。大学入試の前期はもう終わったが、高校受験はこれからである。必然的に、ナーバスな受験生に声をかける機会は増える。 過去、本当に色々と悩んだ。勝手に心中を察し、気の利いた一言を掛けようと頭をねじりあげながら、結局通り一遍のセリフを口…

学習習慣を作ることは、生徒が言うほど難しいのか?

学習習慣をウチの子がなかなか持たないという相談を、よく聞く。これについて、「遊び盛りですからねー」という返答は、僕の中で失格だと感じている。 ひろゆき氏の著書でもあったが、こういう相談を入れてくださる方が求めているのは、具体的な施策・情報か…

【同業者向け】「面倒見」の設計を怠る塾には「死」あるのみ。

今日、重めの学習相談の電話があった。時折口調の強さがクレームのそれになっていたようにも思うが、冷静に聞き役に徹していると、段々と伝えたい感情が見えてきた。 それは、こちらへの不信・不満だ。もっと言えば、他塾と比べて圧倒的に面倒見の部分が弱い…

なぜ「研修」には、不思議と「させられている感」が出てしまうのか。

たまに、社内で「研修」がある。ただ僕自身は、この「研修」という時間があまり好きではない。むしろ嫌いな方に入っている。 その理由は、「させられている感」が出ているからだ。自分に不足しているものはもう認識しているし、そのための努力も始めていると…

【同業者向け】校舎の世界観を意識して創っていくプロセスは、本当に心が躍る。

あまり時間が無い昨今だが、わずかな暇を見つけては、とりあえず要らないものを捨てている。物を減らさない限りは、掃除も進まないし、インテリアも映えないからだ。 2月に入ってから、受験対策の指導は勿論だが、それと同時に力を入れているのが、僕自身の…

「不安」や「面倒」という感情が生じる最たる原因がわかった、かも。

「不安」という感情について、我ながら結構な量の勉強を重ねてきたと思う。しかし数年かけて学びを深めても、やはりこの感情は、本当に掴みどころがない。 「不安」とは、わからないものに注意が向いている状態。そこまでは何とか腑に落とせたが、それが具体…

サイコパス的な思考を促す魔法の自問、それは「この感情が無ければ、俺はどうする?」

突然なんだという話だが、「自問」が持つ力は、想像以上だと思う。例えば自分の脳内で渦巻く思考について、自問一発で観点をガラッと変えられることもあるためだ。 そして最近、また自分にとって凄く効力のある「自問」を発見した。それは、以下の本に書いて…

感情がブレる人は、”あの経験”が足りない説。

最近、サイコパスの思考法を分析した本を読み直している。もちろん、〇人衝動に興味があるとかじゃなく、感情に流されないドライな判断をする方法を知りたいからだ。 不思議なことなのだが、そこで書かれていることと、自分で調べた哲学者の考え方や仏教の教…

読書は学びの到達点ではなく、むしろ学びの起点である。

相も変わらず、毎日コツコツと本を読む。晩酌にまたハマった関係で、一時期よりも読書量は減ってしまったが、家の本棚はもう飽和している状態のままだ。 いつぞや書いたが、10年くらい前は、本を読むことで【答え】を知りたくて、様々なそれを手に取っていた…

「終わりよければすべてよし」と思うから、同じミスを繰り返す。

「終わりよければすべてよし」という言葉がある。簡単に言えば、最後さえイイ感じにフィナーレを迎えられれば、全てが良い思い出にひっくり返ることである。 この言葉の言わんとすることは、人生の節々で感じられる。例えば受験に合格さえしてしまえば、その…

受験直前期は、学力の底上げだけじゃなく、狙って高パフォーマンスを発揮する方法を考えよう。

いよいよ公立高校入試の日取りが迫ってきた。ざっくり本番まで4週間ほどであり、残り30日を切ったという現実からか、浮足立つ受験生は多い。 ゆえにこのシーズンに入ると、単元そのものの指導に加え、生徒の力量を客観的に見てつぶさにコーチングしていくこ…

【同業者向け】”理想のリーダー”を目指すのではなく、"最低のリーダー"を全力で避ける。

「どんなリーダーになりたい?」という質問を最近よくされる。僕自身の覚悟を問うためなのか、単に好奇心なのか、その真意はわからないが、これに答えるのは難しい。 実を言うと、理想のリーダー像について、僕の中に明確な答えは無い。というより、そんなの…

【同業者向け】「あの先生じゃなくなるなら塾辞める!」という発言は、美談ではなく失敗だ。

新年度が近づいている。それに伴って、大学を卒業したり、あるいはスケジュールが変わって仕事に入れなくなったりする講師が出てくる時期でもある。 つまりここからが恐怖の、後任への引き継ぎ祭りとなる。しかも今年は、僕が昇進するということも重なり、僕…

自制心を鍛えるには、まずは”カウンターパンチ”の意識を持ってみよう。

自制心を鍛えるには、一体どうすればいいのだろう。例えばダイエットのために目先のケーキを我慢する能力は、どうすれば身に付くのかという話である。 大袈裟に言えば、僕らはいつだって、自分自身の本能やメタと戦っている。この勝負に負け続ければ、自然と…

「心理的持久戦」に関して僕はクソ雑魚なので、上手い受け流し方を模索中です。

昔から待つことが苦手だ。具体的には、待っている間に勝手に不安を膨らませ、勝手に消耗し、勝手にダメージを負っていくという癖がなかなか直らないのだ。 ただしこれは、例えば遅刻した友人を待っている場合の話ではなく、いわゆる仕事の連絡やLINEのメッセ…

思考力とはやはり、問題に翻訳する力だと思う。

思考力という言葉は、あそこまで有名で、しかも話題としてホットなのに、本当に掴みどころがないと感じている。 例えば「思考」と辞書で引いても、非常に抽象的な定義が書いてあるだけだ。 1 考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。「…

【同業者向け】使い方を間違えれば諸刃の剣。面白い認知バイアス【ギャップ効果】をご紹介。

自分の内面を観察するという習慣ができて以来、「なんか普段と思考が違うな」と感じた際は、それを説明するようなバイアスが無いか、探すようにしている。 意識的にメガネをかけ替えるためには、そのバイアスの正体をきちんと認識しておく必要があるためだ。…

【同業者向け】明文化”されていない役割”という地雷を取り除け!

今日、少し上司とケンカしそうになった。簡単に言えば、僕はBという部署を預かっているので、Bの顧客に”だけ”指示のあったメッセージを送ったら、怒られたのだ。 「そこは全体に送るべきだと考えればわかるだろ・・」という呆れながらの怒りであったが、正直「…

校舎長交代まであと2ヶ月ちょい。現在胸に秘めていることを書き殴る。

凄くどうでもいい話なのだが、このブログの毎日更新は3月末で止める予定だ。そこからは本当に普遍的な気づきとか仮説を、週1くらいで書けばいいかと考えている。 なぜ止めるのかというと、4月からは会社の許可を取ったうえで、校舎で起きたことをネタに、実…

【同業者向け】講師なら知っておきたい、そして生徒に伝えておきたい、学習を阻害する「認知バイアス」3選。

「観察力の鍛え方」及び、著者の佐渡島庸平氏の考え方の影響で、「バイアス」についての勉強が最近ずっと面白い。 「頑張れ!」とか「お前ならやれる!」という能天気な声掛けに頼らず、自分にも生徒にも健全な施策を打つためには、もはや必須の知識だとさえ…