精神年齢9歳講師のブログ

"よいこ"から程遠い目線から、授業のネタ、講師としての日々、そしてたまには教育や子供について、真面目なことを基本毎日書いてます。

提案と言う名の愚痴

いい授業とは、互いの知見が共有できたときに達成されることだな、と。

良い授業とは何か。これの定義は、よく考えればすごく難しい。生徒の反応が良ければ、それは自動的によい授業なのだろうか。こんな風に、全く掴みどころがない。 だが、自分の中にその解も無いまま、漠然と授業をし続けるのも嫌だと思っていた。せめて自分な…

「貢献感」を狙って生み出す方法が見えたかもしれない。

最近「嫌われる勇気」を再読している。もう読み返して6回目くらいなのだが、それでも新たな発見があるというか、自分の観点が変わっているからか、学びが多い。 その中で今までと違い、すごく心に引っかかったのが、「貢献感」という言葉である。これこそが…

【芸術】こそ、学校できちんと学んだ方がイイことではなかろうか。

学校でベンキョーすることで、将来的に一番役に立つものは何か。手垢だらけの質問ではあるが、皆様はどう答えられるだろうか。 僕は国語・数学は間違いないと考えている。英語についても、単にそれができれば行ける学校や国が増えるという理由で、余裕があれ…

参考書という存在を知らない高校生は結構多い。

この仕事を始めて7年経つが、未だにちょっと驚くことが1つある。それは、「参考書」という存在を知らない高校生の多さである。 わからないことがあったら、無理して教科書にかじりつくか、先生に質問を持っていくか、塾に通ってクリアするか。それら"しかな…

「テスト勉強」を如何にして面白い取り組みに変えていくか?

最近、数か月ぶりにちょこちょこと、以下の名著を読み返している。 WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ [ 佐渡島庸平 ] posted with カエレバ 楽天市場 Amazon 僕は勤める校舎を、一種のファンコミュニティと…

「決めつけること」は、必ずしも悪いことではない。

個性とは何かを自問自答して、それを基に色々調べてみると、不思議なもので僕の場合、大抵名前が付いた何かに行き当たる。 自覚している具体的な思考・行動・価値観を言葉にして検索をかければ、例えばADHDとか神経症とか、ちょっと病んでる的なフレーズで、…

楽観もせず、悲観もせず、ひたすら観察を続ければ、いずれ心穏やかなり。

記事を読むとバリバリに伝わるが、僕は神経症傾向が強い。不安や悲観が恐怖の域にまで簡単に増幅し、それで頭がいっぱいになることなんてしょっちゅうだ。 いい加減これを制御したいと考えており、ではそのために何をすればいいのかを改めて調べ直して、そし…

「知っていること」に大きな価値は無いが、無知はそもそも論外だ。

日頃から勉強を指導する側にいると、耳にタコができる、親子喧嘩のもとになるあのフレーズを、何十回と聞かされる。 「なんでこんな意味が無いことをせんといけんのん!!!」 ―それについて、皆様は何と返されるだろうか。将来困るとかそういうことを説くだ…

僕のそれはアマアマや。本気の「覚悟」は文字通り鬼気迫るものなんだと実感した。

「覚悟」という言葉がある。僕は「腹をくくること」といった意味で考えており、もう後には退かないと心の底から自分を納得させた心境を指すと捉えている。 僕自身、「この校舎は絶対に潰さない、むしろ反映させてみせる」とか、「新規問い合わせが来るまで休…

なかなか行動を起こせないときは、すごくしょうもない2つの原因を疑ってみよう。

やらなければならないと感じつつも、なかなか起こすことができない施策が、僕の中にもちらほら存在する。 最たるものは、広報活動と電話である。実際今も、ダイレクトメールを送りたいと考えて、リストまで作りながらも、発送に至ってないまま数日経ってしま…

「見せかけの多忙」は、「何もしない時間」で打ち破れ!

僕は割と、運勢というものを信じている。調子が良いと感じれば、手を緩めないよう心がける。逆にツイてないと思うときは、気を張り過ぎないように自戒している。 これは「運を支配する」という本の教えの受け売りなのだが、シンプルにこの通りの行動をとって…

【2023年版】合格発表前日の講師の胸の内を、徹底して書き出すエントリ。

去年の高校入試の合格発表前夜、こんな記事を書いた。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 1年ぶりに読み返してみたが、当時の自分が抱いていた感情や胸の内が凄く色濃く書かれていて、自分の言葉なのに熱いものが込み上げてきてしまった。 そのときの感情その…

成功に再現性は無いけれど、成功した人の言葉を読むのは好きだし有意義である。

言葉一つで、物事の考え方がガラッと変わることがある。僕にとっては、「成功はアート、失敗はサイエンス」という言葉がそうだ。 www.itmedia.co.jp 要は、上手くいくやり方に共通解など無いが、失敗する方法には不気味なほど似通った点があるのだから、学ぶ…

気分を切り替えるなら、遠くではなく、近くのそれと切り替えよう。

ふと気付いて、自分のカレンダーを見直して、ゾッとした。僕が最後にフル休みを取ったのは、綺麗に1か月前の話だったからだ。 これは会社からそう指示されて連勤を重ねたのではなく、実を言うと、僕自身が強い不安に囚われていることの裏返しである。 去年も…

意味のない不安から気を反らす努力をしないのは、とっても無責任だ。

合格発表をまた1つ控えている。こちらは高校受験のそれなのだが、ふとした折に頭のあちこちから、不安という感情が噴出してくる感覚がある。 「あれだけ直前で点を取っているんだからイケるはずだろ・・」「でもA判定の点は1回しか取ったことがないんだよな・・…

校舎は定置網じゃないし、生徒は魚ではない。

毎年毎年ヒヤヒヤするのだが、やはり新年度の集客はいつ動き出すかが全くわからない。 そろそろ問い合わせが動く頃合いのはずだと思いながらも、どこかにバグがあるから、本来動いてもいいシーズンなのに動かないのかも、という危機感もある。 立ち止まって…

【昨日の続き】自責はやはり幼稚で、前を向くことこそが強さだと悟った。 ―正しく神を頼るすゝめも添えて。

人間の脳は本当に不思議だと思う。ずっと考えて考えて、それでも「こんなもんかな」という暫定解が限界だったのに、寝て起きればそこから新しい観点を得ていたりする。 昨日僕は、こんな記事を書いた。不合格になった生徒の報告を受けて、それをきっかけに、…

「不合格」の報告を受けて浮き彫りになった、僕という人間の精神が持つ致命的な「弱み」。 ―ただそれは、「弱み」じゃなかった。

この仕事を始めて7年近く経つが、その中でも飛びぬけて辛い不合格の報告を昨日受けた。正直そのことを思い出すと、まだ嗚咽が込み上げてきそうになる。 僕自身、なぜこうも心が揺さぶられたのかをまだ言葉にし切れていないのだが、昨日はいい年こいた大人が…

生徒の気持ちに寄り添うということについて、僕の暫定解を書く。

受験を終えた生徒。そしてこれから受験を迎える生徒。人生における勝負所の、入り口と出口。どちらにも、筆舌に尽くしがたい感情の渦があると思う。 特に芳しくない結果だった生徒や、心が壊れそうなほどに緊張している生徒を見る度に、僕はほとほと、それに…

考えてもわかりっこないことは、時間を決めて考え抜く。

ヘンなことを言っているとしか思えないタイトルだが、不安傾向が強い僕が心掛けるようにしてから、だいぶ心が安定するようになった考え方である。 今は受験のハイシーズンだ。まだ本番になっていないのに、これまでのテストの成績や、当人に抱く感情から、受…

僕は受験生に、「健闘を祈る」としかもう言ってない。

受験が近い。大学入試の前期はもう終わったが、高校受験はこれからである。必然的に、ナーバスな受験生に声をかける機会は増える。 過去、本当に色々と悩んだ。勝手に心中を察し、気の利いた一言を掛けようと頭をねじりあげながら、結局通り一遍のセリフを口…

スクラップ無きビルドも、ビルド無きスクラップも、特に得られるものは無い。

大掃除が佳境である。今回はこれまでの経験と反省を活かし、1日当たりの作業時間を減らす代わりに、日数を増やすようにしているのだが、これが結構イイ。 1日で一気にやろうとすると、確実に見落としが発生する。終わった後になって、やりたいことに気づくこ…

僕が自分から「俺が校舎長です」と言いふらしまくっている理由。

年度が替わり、ぬるっと昇進を果たした。とはいえ旧年度のタスクとごちゃごちゃになっているため、まだまだ実感がまるでないというのが本音である。 そんな状況だが、折に触れて、「俺が校舎長になるんですよ」という宣伝だけは、無理矢理機会や口実を作って…

これからは「場を作るプロ」の講師の時代だと感じている。

「講師(教師)たるもの五者たれ」という、教える側の人間が心に留めておくべきとされる教訓がある。 詳しくは別の記事を読んでいただければと思うのだが、僕も以下の本でそのフレーズを知ってからというもの、折に触れて自分にそれができているか、反省した記…

一時的に感情をオフにするコツがわかった。

僕は引っ込み思案だし、他人に遠慮しすぎだと言われる。そういう面があると自覚しているだけに、言われると凹む。だがどうしていいかも、なかなかわかり辛い。 自分に自信が無いからか?それとも経験値が足りていないからか?色んな仮説を立てて、色んな努力…

学習習慣を作ることは、生徒が言うほど難しいのか?

学習習慣をウチの子がなかなか持たないという相談を、よく聞く。これについて、「遊び盛りですからねー」という返答は、僕の中で失格だと感じている。 ひろゆき氏の著書でもあったが、こういう相談を入れてくださる方が求めているのは、具体的な施策・情報か…

【同業者向け】「面倒見」の設計を怠る塾には「死」あるのみ。

今日、重めの学習相談の電話があった。時折口調の強さがクレームのそれになっていたようにも思うが、冷静に聞き役に徹していると、段々と伝えたい感情が見えてきた。 それは、こちらへの不信・不満だ。もっと言えば、他塾と比べて圧倒的に面倒見の部分が弱い…

なぜ「研修」には、不思議と「させられている感」が出てしまうのか。

たまに、社内で「研修」がある。ただ僕自身は、この「研修」という時間があまり好きではない。むしろ嫌いな方に入っている。 その理由は、「させられている感」が出ているからだ。自分に不足しているものはもう認識しているし、そのための努力も始めていると…

【同業者向け】校舎の世界観を意識して創っていくプロセスは、本当に心が躍る。

あまり時間が無い昨今だが、わずかな暇を見つけては、とりあえず要らないものを捨てている。物を減らさない限りは、掃除も進まないし、インテリアも映えないからだ。 2月に入ってから、受験対策の指導は勿論だが、それと同時に力を入れているのが、僕自身の…

「がんばる」だけでは、学習時間は増やせない。

質問があったので調べたのだが、偏差値60以上の高校を目指す受験生は、秋口以降は毎日2~3時間以上の学習を日課とするくらいが妥当(理想)なのだという。 jyukumado.jp この数値自体は「そりゃそうだろ」と思う点も無いことは無いが、実はこの学習時間を目指…