独立に向けて
僕は自分でいうのもなんだが、すごく働き者だ。なぜかというと、休まないからだ。 例えば今月のフル休みは4日である。週6で勤務しているのみならず、その唯一の休みはよく研修などで潰れるからだ。 馬車馬のごとく働いて、それでも我が暮らし楽にならざり…
誰もが答えを知らない世界は、子供が問うような純朴な質問の先にあるような気がする。 「サイコロの目を完全に予測することはできないの?」「物をどんどん半分に、小さく切っていったら、どうなるの?」その問いの答えを、どんな英知もまだ持っていない。 j…
昔、こんな記事を書いた。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com すごく乱暴にまとめれば、記憶に残っている先生がそうである理由は、その人へのネガティブな感情ゆえではないか、という僕なりの捻くれた仮説についてである。 その仮説の正しさはさておき、僕は…
「共有」は本当に難しいと思う。僕がするのも、チームで行うのも、本当に難しい。あの得もしれない嫌な感じ。しかし、してもらわねば困るというジレンマ。 こんなにも「なんかよくわからんけど嫌」という得体のしれない感情を抱くのが、あらゆる事項の共有だ…
年度切り替えの時期となり、各々が自分の建てた目標や、組織としての目標を検証し、今後を考えるタイミングが来た。 数値だけなら対昨で超えているところもあるのだが、僕はあまりそれをみて喜べない。気付くのが遅かったのだが、利益率が悪いコンテンツに依…
この本をここまで読んで段々疑問に感じてきたのだが、もしかしてこの調子でずっとカオス理論の話が続くのだろうか? もちろんカオス理論についての話は結構面白いから、読んでいて飽きないし、学びも多いと感じている。だが、それならタイトルはそうなってい…
曲がりなりにも組織(校舎)を預かる身となった以上、いずれから見れば「ひどい」と言われる決断を取らねばならぬ時が来ると、覚悟はしていたつもりだった。 しかし実際にその場面となると、心はブレるし、胃は重いし、心臓の鼓動は強くなった。僕の軽薄な覚悟…
数学は厳密であってナンボだと僕は勝手に考えていた。例えば無量大数の桁まで成り立つことがコンピュータによって確認されようが、無限が証明されたことにはならない。 素数が無限にあることは証明されているが、例えば双子素数が無限にあるのか、完全数は無…
思い返せば、僕は7月頭からかなり無理をしている。法律的にかなり危ないことを言うと、7・8月におけるフル休みの日数は、盆を入れても7日である。 その原因は、中間・期末テスト➡教育面談➡夏季講習という風に多忙から多忙へシームレスに流れたことで、更にそ…
僕は数学が苦手である。ただしそれは数学の話であって、算数は別。100マス計算は公文に行っていた別の同級生と同じくらい早かった。 当時はただただ、意味不明な記号と、謎の数学的思考というヤツが全く性に合わなくて、拒絶反応故に飲み込むことができなか…
繁忙期が終わろうかという最中、遂に身体にガタが来て、体調を壊す人が出始めた。それ自体は、その人だって人間なので、何も不思議な話ではない。 問題は、その人達に過度な集中が圧しかかっていた結果、それを周りに再分配することにより、繁忙期が意図せず…
このブログは、強いて言えば未来の自分に向けて書いている。それが結果誰かの役に立てばいいかなという思いもあるにはあるが、実はメインではない。 だからこれも、ある意味未来の自分に向けた手紙に近い。というより、過去の自分から渡された宿題の、答え合…
理科と数学(と世界史)が混ざったような大著。それがこの、THE GREAT UNKNOWNである。正直、買ったはいいが、読める気があまりしなかった。 しかし、自分の中にも多少素養が溜まった恩恵か、なんとか読めるし、普通に楽しめている。僕も未知が大好きな男子だ…
僕の洋書デビューは確かフェルマーの最終定理だったと思うのだが、やっぱりサイエンス系のドキュメンタリーが一番好きだと自覚している。 【素数の音楽】を読んで以来、こちらのマーカス・デュ・ソートイ氏の著書にも興味があり、その中の1つを直感で選んだ…
私事だが、最近また一つ歳をとった。遂に男性の平均初婚年齢の数値を超えてしまい、なかなかに現実的な年齢になってきたなと、少しだけ感じている。 ありがたいことに、同級生、後輩、先輩、生徒たちからお祝いのコメントをたくさんいただき、歳を取るのも良…
内向的故に自分を見つめることが習慣というか自動化している僕なのだが、それでも一つだけ、まだほとんど全く掴み損ねている自分の特性がある。 それは、どんな思考、あるいはどんなメタからの声掛けをすれば、自分は最速でミスや挫折から立ち直れるか、であ…
昨日、不思議な夢を見た。夢の中で僕は、過去卒塾していった生徒たちを集めて、何かパーティーのようなものを開いていたのだ。 場所は体育館のようなところで、そこで元塾生たちはロシアンシュークリームをやっていたり、合唱をやっていたりする。なんと平和…
人見知りで内向的というのを全開にしていると、僕をきっかけとして自分を肯定しようとする人たちによくブチ当たる。いわゆるマウントの対象になり易いのだ。 「もっとバカにならんと」「気にしすぎだよ」「苦しんでるのはお前だけじゃないんだよ」「笑ってれ…
疲れが溜まってくると、その原因はいわゆる肉体的疲労ではなく、メンタル的疲労であることをつくづく実感する。 強みであると同時に弱みであるとも自負しているのだが、僕は常時周りに対し、全力で観察力を発揮しているような意識の向け方をしている。 jukuk…
僕はよく言われる。「なんでそんな人見知りなのに、人前に立てるの?」と。それについては、なんででしょうね、と言う外ない。 あまり会話をしたくない、日常から人と付き合いたくないというのは、嘘偽りない本心だ。時たま、山奥の狭い寺で座禅を組んでみた…
こないだ記事にした通り、僕は講師として特化する未来を諦めることに決めている。才能や能力の限界というより、熱量の枯渇という感じに近い。 しかしそれだけを決めているに過ぎず、具体的に何をやりたいのか、何が引っ掛かりとなってその生き方に決めたのか…
僕は誰がどうみても内向型人間だ。しかし、自分が通ってきた道を振り返ると、そこにはなぜかいつも、【冒険】があるような気がする。 初めて秘密基地を作った日。南の離島で合宿した夏。友達とナビも無く当て推量で海水浴場を目指した高校の頃。全てが時系列…
ちょっと前に記事にしたこの話。結果が最近出たのだが、それを見てちょっと意外だなと思った。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 結果がまぁまぁズタボロだったからだ。もとより順位は気にしていなかったが、それでも「マジかい」という感想を持つようなラン…
内向性の強い人間が潜在的に持つ力とは何か。僕はそれについて、受け売りな言葉だが【観察力】だと考えている。 対象をじっくり観察し、現状とのギャップを観察し、その差を埋めるための問いを発し、仮説を作って観察する。だからこそ、上達も速く、深いのだ…
ふと思うのだが、外向性を持って生まれた人たちは、「俺たちは勝ち組だ!」とわかり易く確信しているものなのだろうか。 僕らに見せる顔が外向的なだけで、その内面には葛藤を抱いているものなのかもしれない。そしてその葛藤が見えたとき、僕はその人と友達…
内向的な人に向けた助言の本。最初はそう思っていたが、どんどん深い意味が登場し、意外な喜びを感じている。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 外向性至上主義の否定、オンラインとオフラインの自分の在り方、等々。「お金2.0」のような話も出てきて、また…
言葉は悪いが、「ウザい先生」という烙印を持たれる人がいる。ウザいと思われているので、当然生徒の人気は、全体的にはイマイチな人たちだ。 僕がこの仕事を始めてすぐは、そういった先生たちをいわば反面教師として考えて、そこから遠い指導を行うのが正解…
内向的な人は内向的ゆえ、自分なりの解決策を我流で作り上げて、そしてそれをシェアしない。だから孤独を感じるんだと思う面もある。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 同類の思考、同類の対処法。それを一つ学ぶ度に、僕は孤独ではないんだなと、大げさだが…
「そんな守りに入った姿勢ではダメだ、もっと表舞台にバカになって出ていかないと・・」と言われるたびに、自分のことが嫌いになっていくのを感じ続けていた。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 生まれ持ったものを慈しむとか活かすといった発想は1㎜もなくて…
よく考えれば、内向的な人(多分)が自分の胸の内を書き記した本は読んだことがあったが、内向的な人が内向的な人に向けて何かを書いた本は、今回が初かもしれない。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 小説とはまた違った、自己投影。だからこそ、腑に落ちるま…