独立に向けて
「お前の気持ちはわかるよ」という言葉が、歳を重ねるほどに嫌いになってきている。なんて適当な相槌だろうと思うからだ。 だから僕も人に言わない。そして言われることも求めない。心の底からそう思ったとしても、僕が心に浮かべているものと寸分違わず一致…
有名な性格診断をやってみた。僕はどうやら提唱者というカテゴリに属す者であり、これは全人口の1%程度の比率だそうだ。 その特徴の解説に、すごく同意するものがあった。「自分は何かが人と違っている」「そしてそれを分かってもらえないと思っている」と…
自分の肩書きや立場が変わって約1年が経った。本当にあっという間という驚きを感じているが、会社からこの1年の検証を促す書類が送られてきた。 ぶっちゃけ直感としては力量不足を痛感しっぱなしだったの一言なのだが、これはバイアスが掛かりまくっていて、…
メンタルの動きは、一切が他人に見えない。表情や声色に反映されるのはその一部であり、だからこそ誤解や齟齬を引き起こす。 誰も自分のことを分かってくれないのではないか。それでも己の中には何か得体のしれない感情が沸々としていて、それを中世の人は絵…
「僕は僕のことを全くわかっていないのではなかろうか」と、最近不安になっている。自分の気持ちは他者にわかってもらえないと思っていただけに、これは不穏だ。 僕のことを理解しているのは僕だけだ。実はその前提すら違うとなれば、僕という存在を理解して…
「引退」や「継承」を前提として、いわば僕はいつか必ず居なくなることを念頭において、仕事に当たること。これが現時点の僕のテーマになっている。 自然と意識が向く話題も、例えば「死」や「諸行無常」といったものが増えてきて、32年の人生において一番、…
試験範囲が決まっている定期テストと違い、いわゆる広義の「学び」は、どこまで行っても無限に発散するように思う。 わからないことがあるから調べる。すると、また新しい未知の事柄に出くわす。これを繰り返していくと、学びの終わりは全く無いことに、自然…
僕は「エンパス」という、他者の感情に過度な共感を示して疲弊しやすいという、生まれ持っての思考の癖があるらしい。 僕が感じる喜怒哀楽の大体は、僕が本心でそう思ったからではなく、他人がその感情を感じているのを受信し、結果僕もそう思っているという…
事あるごとに「引退」とこのブログでは書き散らしているが、その現状は、お世辞にも前進しているとは言い難いところがある。 時折、この信念が揺らぎそうな考えが頭に浮かぶ。「無理に引退せず、このままで良いのではないか」「成り行きに任せればいいのでは…
5億年ボタンを押すか、押さないか。この思考実験?のようなものがいつ登場したかわからないが、僕は怖いので押さないことに決めている。 5億年とは無限に感じられるほど長い時間であるが、上限があるが故、いつか終わることは確定している。途方なく大きい数…
僕は会議が大嫌いだ。だから自分から主催することなんて基本ないし、できることなら徹底して不参加を貫きたい。 しかし、「会議が嫌い」とググったらヒットする世間一般の悩みと僕のそれは、どうやら結構異なっているらしい。 世の中の人は「発言を強要され…
子どもの頃、すごくアホな問答を友達と繰り返した。「こんな美味しい駄菓子なら無限に食える!」とか、「1無量大数回プレイしたい!」とか。 とにかくデカくて、面白い単位。当時はそう思っていたが、今はその本当の意味を考えるにつれ、すごく不気味な感想…
未来は予測不可能だ。これは当たり前だと思われるかもしれない。では、データの延長線上に未来はないと言われれば、どうか。僕はこの指摘に、かなり面食らった。 どちらかと言えば数学の漸化式みたいに、パターンが見つかればその先も全て見えるのがビッグデ…
組織単位か自分事か関係なく、ネガティブな感情への身の処し方は、熟達を必要とする達人的な技術のように思い始めている。 これらの感情はそもそもが好ましくないとして、発生自体させないよう悪戦苦闘する人が多いのだが、僕はもうそれは諦めている。不可能…
「無限」という言葉にはロマンを感じる。だが、その摩訶不思議さに思いを馳せたことは、そういえば一度もない。 知らない人には意味不明な話だが、遊戯王に出てくるエクゾディアの攻撃力は、漫画だと「∞」と表記されている。 jukukoshinohibi.hatenadiary.co…
僕は、どんなリーダーでありたいか。この自問は何度も行ってきたのだが、今日ふと、そのまた別の一面を、明確に言語化できたことを感じている。 だからその記憶が薄れる前に、音声を文字に起こすアプリを立ち上げて、退勤中に運転しながら、その考えを吹き込…
”ただの”講師業からの引退をずっと記事にしている。実は生徒にも時々、口にしている。それくらい僕は、今の延長線上に僕なりの幸福や充実が無いことを自覚している。 ―だが、先日【物語思考】を読んでふと思ったのだが、「どんな仕事をしている自分が理想な…
自分が目指す校舎や組織、雰囲気がある。だが、そこに到達するまでには明確なタイムリミットがあるし、かつ現状そこに全く至っていないことに焦る気持ちも、強い。 どうすれば”如何に早くそこへ辿り着けるのか”をずっと考え続けていたが、そもそもこの問いが…
程度の差はあれ、臨死体験を経ると、人はそれまで固執していたことの大部分がどうでもよくなると聞いたことがある。 例えば佐渡島庸平氏は一度心臓が止まったことがあるそうだが、以来人生や世界の見え方・感じ方が変わった、という話を読んだことがある。 j…
僕らは脳で思考する。そんなの当たり前とも言えるし、どことなく違和感を覚えるともいえる。僕らという概念の正体は、脳だと定義して良いのだろうか。 アインシュタインは死後、その脳を取り出され、細かくスライスされ、それは各地へ散らばったそうだ。 で…
この冬季講習は、何度愚痴ったか知らないが、マネジメントをしくじったと感じている。死ぬ気で働いたら、僕は覚醒するのではなく、鬱になるだけだとよくわかった。 正直、自分がスーパーマンであれば、深い思考など何一つ要らず、全てを脳筋解法でなんとかで…
今日この記事を書いている(正確には音声をデータに起こすアプリに吹き込んでいる)日が、12月31日、つまり2023年の最終日である。 実はまだ1つ仕事が残っているのだが、すべてが片付いてからだと内省もいい加減になる気がするので、今の時点で自分の2023年の…
僕らは頭蓋骨の中に脳を格納した状態で、行動している。このことに意識的になるのは極めて難しい。取り外した時点で「死」だからだ。 ポータブルな物のはずなのに、調べれば調べる程、宇宙に匹敵する謎や複雑さ、個性が内包された場所。この臓器は、果たして…
生徒の発言に対し、「なんでそんなことを疑問に思うんだろう」と思うことが、最近減ってきた。むしろ、「確かにな」と思う方が圧倒的に多い。 僕が知っている知識など、世界のほんのごく一部に過ぎない。教科書や参考書で切り取られた知識は、僕らが暮らす世…
最近、佐渡島庸平氏の受け売りなのだが、「わかろう」とあることを意識的に止めつつある。 もちろん、いわゆるテストの答えをわかろうとはするが、全体的にそうすべきだは考えていない。わからないことを糧に思考して、理解し、また問うのを繰り返したい。 j…
今日は、最近オワコンと捉える風潮さえも感じる集団授業の意義について、自分の考えを述べてみたい。 実際、近年の問い合わせの傾向を鑑みても、やはり個別授業が重要視され、集団形式のそれは段々と減りつつある。色々足掻いてみたが、これは”時流”なのかも…
科学の世界でわからないところを突き詰めていくと、宗教や哲学の世界になっていくような気がしてならない。 あまりにもスケールが大きいブラックホールという存在。時空間という、そもそもあるのかないのかさえ超越した存在。そこに答えを見出すのは、可能な…
今日は、昔本で読んだ「教員や講師に求められる心構え」の1つが、最近やっと腹落ちしたことを書こうと思う。 集団授業の生徒制御に苦戦していた頃によく読んだのが、向山洋一氏の著書「子供を動かす法則」である。 子供を動かす法則新版 (学芸みらい教育新…
今日は、自分の中で最近課題として認識していることについて記事を書いてみる。それは、「整えること」についてだ。 この言葉だけ聞くと、サウナなどが頭に思い浮かぶかもしれない。だが、僕が課題としている「整い」とは、サウナに入ったら何とかなる類のも…
テーマが似ているから当たり前かもしれないが、「宇宙創成」「フェルマーの最終定理」「素数の音楽」で出てきた話や知識が、ちょこちょこ登場する。 男子に生まれたがためか、学校でできることを求められる理科や数学がからきしな僕でも、宇宙や数論の未解決…