理科
昔書いたが、僕は和訳されたこの本を大学生の頃に買い、読んだことがある”はず”だ。だが筆者が苦心した後のはずの数学・理系用語に挫折し、一読して終わったのだ。 今僕は、正直言ってほぼ全て、新鮮な気持ちで楽しむことができている。読んだ記憶があるのは…
僕は世界史があまり得意では無かった。カタカナで書かれた馴染みのない土地名も人名もまるで興味が持てず、高校でも苦手科目のまま過ごしてしまったくらいだ。 しかし今は、その頃よりは多少興味が持てている部分もある。どの知識から入っても、最終的には世…
解読できたら、理屈を抜きにして嬉しい。最近、英文和訳の問題を解いていて、ふとそう思った。故に思う。結構これは、根源的欲求なのではないか、と。 「何が書かれているか」を知りたいからこそ、何万時間も費やして、例えばゾディアック暗号に挑んだ人だっ…
僕は何故か、「暗号」と言われると、中世の雰囲気・世界大戦・スタジオジブリといった言葉が頭に連想されてくる。 その理由は何故か少し考えて、すぐに気が付いた。天空の城ラピュタだ。この作品には、モールス信号も、暗号解読の場面も、実は登場している。…
Wikipediaで少し調べれば、未解読文字や、未解読の暗号の一覧が表示される。そこにヒントなど何一つないことを確信しながらも、どうしてもじっくり読んでしまう。 ヴォイニッチ手稿、線文字、ロンゴロンゴ。誰も読めず、そしておそらくこれからも読まれない…
昔読んだ、廃墟訪問ブログで、1つとても印象に残っているものがある。(勿論これは不法侵入なので刑事罰に問われかねないのだが) それは、廃墟の引き出しを開けた際に出てきた、膨大な日記の山だ。さすがにあちこちがカビて、湿気ており、状態自体はとても悪…
「秘密ってのはな、バラされたくない人間がいるから、秘密ってんだよ」みたいなセリフを、龍が如く6で聞いた。当時は特に何も思わなかったが、今は別の感想を持つ。 バラされたくない人間と、バラしたい人間が同時に存在する情報。それこそが【価値】を持っ…
暗号一つで、数多の人間の命運が決まる。メアリーオブスコットランドの一連の話は、その事実の凄まじさを、静かに僕に教えてくれたように思う。 暗号の始まりは、作成する側の完敗で始まる。今の世の中を考えると、解かれていない暗号が目立つがため、とても…
暗号という言葉を聞くと、史実の前に様々なエンタメ作品を思い出す。僕の場合は何故かルパン三世がそれだ。具体的なエピソード名は出てこない。 どこかスパイというか、そういった要素があるエンタメに、暗号は欠かせない。それを解いた先に待つ秘密自体にも…
大学受験の勉強においては、精読も勿論効果的だが、とにかく膨大な文章に触れて英文自体を読む経験をたくさん積んでおくことが必須だとされる。 それ自体僕もそうだと思うのだが、文章として秀でているものであれば猶の事その効果は高いと感じられる。この本…
サイモン・シン氏の文才は堀江貴文氏も絶賛するほどであったが、偉そうなの承知で言うと、僕も本当にそう思う。上手に言葉にできないが、とにかく読み易い。 具体的に内容をイメージしやすく、それゆえにぱっぱと情報が頭の中でまとまっていき、スピーディに…
昔、公務員を受けようと思っていた頃、一番苦手でありながら、やってて面白かった問題がある。それは暗号解読だ。一定の規則を探り取るという問題。 正直、自分には1㎜もセンスが無いことは早々に自覚したのだが、読めたときの「アハ」感と、「もうちょっと…
かつて社員研修の場で、僕はこう宣言したことがある。「僕はマンネリズムが嫌いです」と。今思えば、すごく青臭くて恥ずかしい。厨二病だなぁと思う。 なぜか。それは、僕の生活は大体、マンネリズムで構成されているからだ。カッコよく言えばルーティンワー…
どうでもいいが、僕はチーズが大嫌いだ。この世の食品の中で一番嫌いであり、粉チーズは勿論、うまい棒のチーズ味もダメだ。 そのため、チーズがこの上ない報酬と定義されている世界はなかなかに想像しづらいが、ちいかわの無限白米のようなものかと捉え直し…
「チーズはどこに消えた?」とは、何とも中身を想像し辛いタイトルだ。だからこそ、中学生の頃から、興味だけは持っていた。 せっかく読むなら、原著を読んでみたい。そう思い、2300円を支払って買ったのが、【Who moved my cheese?】である。 前回の本も中…
Googleplayに不思議な電子書籍を見つけた。奇天烈過ぎて興味があるレオンハルト・オイラーという数学者の伝記なのだが、値段が約50円なのだ。 そしてページ数を見てみると、なんと総計534ページ。極端に古い伝記でもなく、これはすごくアヤシイが・・・まぁいいかと…
Independentという英単語を知らない受験生はほとんどいない。映画のタイトルにも使われることが多いのもあり、一般的に知名度は高いのではないだろうか。 意味合いは大体「独立」なのだが、これはDependentという単語に、「否定」の意味も持つinがくっつくこ…
自分が自分ではなくなる感覚という言葉を、よく漫画等で見かける。僕はその体験をまだ味わったことがないのだが、依存症はその感覚の一つではないかと思っている。 それまでの自分を完全に塗りつぶし、全てを奪い去る。依存症とはその身に宿る悪魔のようなも…
僕は何かに依存しているのだろうか。日常生活からこれが無くなったら死ぬというものはあるだろうか。少し思い巡らしたが、特になさそうだ。 仕事や健康は、依存とは違う。酒も実際、止めようと思えば2ヶ月程度断酒はできる。では友人は?‥僕にとっては、独り…
不安の話が終わり、依存へと移った。メンタルヘルスという発展途上の学問ゆえに誤解や嘲笑が発生しがちな分野の知識が、体系的に身に着いてきつつある。 仏教哲学を学び、発達障害の例を学び、あらゆるサプリやハーブを試してきた僕だったが、ここにきて改め…
高校生から大学生の頃にかけて、僕はあまりにも未熟である自分がとても嫌で、なんとかして胸を張れるような人間になれるように向上させたいとずっと思っていた。 今思えば叶うわけが無い片思いに気付けなかったこと。詐欺メールに血の通ったコミュニケーショ…
勉強をすることの利点の1つは、自分を説明する表現や観点を得られることにあると感じている。 僕はなぜ、他の人ができるこの反応ができないのか。思考ができないのか。そういった謎の一つ一つを言葉にするにおいて、先人の知恵や言葉、研究はとても役立つ。 …
不安が無ければいいのにと、高校生の頃から思ってきた。取り越し苦労をするからメール一つ送り辛いし、誰かとコミュニケーションを取るのにだって呻吟する。 リスクばかり頭に浮かぶから第一歩が出ないし、勇気を奮い立たせて行動に繋げても、選ばなかったIF…
僕らの脳の基本構造は、原始時代の頃から変わっていないという。それ自体はそれまでの発見や研究を読むことで、特に疑問を持つことなく、理解できる。 ただ、僕は趣味でたまにキャンプをするのだが、焚火をただ眺めているとき、本能に刻まれた感情のどれもが…
僕が子供の頃、遊戯王という漫画が流行った。「もう一人のボク」というフレーズは、それもあってかとても印象深く、今も記憶に刻まれている。 厨二病みたいだが、時折自分の中には何人もの”じぶん”が居るような気がすると、つくづく感じてもいる。これは分人…
諸行無常。滅びの美学というか、なにかオシャレなフレーズとして使われるイメージのある言い回しだと思う。 しかしこれは、単に、この世に生きている時点で逃れられない現象の呼び名のようなものではないかと思いつつある。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com…
鬱の状態だった頃を思い返したり、或いはそうなっていた人の体験談を読んだりすると、あるイメージが頭に浮かぶ。 自分は決められた筋書きを演じるに過ぎず、しかもそのプロットは悲惨な結末にまっしぐらで向かっている。あらゆる環境も演者も、それに向けて…
最近、五輪書を読み始めた。大学2年の頃に新訳版に一度挑んだが、その内容の深さに圧倒され、それきりになってしまっていたためだ。 しかし僕なりに観察に関する本をいくつも読み、日常生活でそれを心掛けて、何より飽きもせず数千もの記事を書いて言語化を…
個人的にメンタルが沈んでいた時期は抜けたように感じる。今はテンションが高いわけでもなく、心が凪いだ状態がずっと続いているような具合だ。 特に新しいことを始めたいとも思わない。どちらかといえば、家にあるものの半分くらいを処分して、身軽になりた…
今、鬱っぽい。僕が鬱に突っ込む条件みたいなものはいくつか自覚しているのだが、その全てを凝縮したような時間が絶え間なく、この1週間は襲ってきている。 辛い報せは聞きたくない。毎日毎日、新しい出会いを求めやしない。ネットいじめは目に毒だ。その逆…