精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

理科

【英文読書ルーティン日記168】"PSYCHO LOGICAL"読書感想ブログⅣ ~メンタルと向き合う基本所作~

「お前の気持ちはわかるよ」という言葉が、歳を重ねるほどに嫌いになってきている。なんて適当な相槌だろうと思うからだ。 だから僕も人に言わない。そして言われることも求めない。心の底からそう思ったとしても、僕が心に浮かべているものと寸分違わず一致…

【英文読書ルーティン日記167】"PSYCHO LOGICAL"読書感想ブログⅢ ~心理か薬か~

有名な性格診断をやってみた。僕はどうやら提唱者というカテゴリに属す者であり、これは全人口の1%程度の比率だそうだ。 その特徴の解説に、すごく同意するものがあった。「自分は何かが人と違っている」「そしてそれを分かってもらえないと思っている」と…

【英文読書ルーティン日記166】"PSYCHO LOGICAL"読書感想ブログⅡ ~精神の異常正常は誰が決めた?~

メンタルの動きは、一切が他人に見えない。表情や声色に反映されるのはその一部であり、だからこそ誤解や齟齬を引き起こす。 誰も自分のことを分かってくれないのではないか。それでも己の中には何か得体のしれない感情が沸々としていて、それを中世の人は絵…

【英文読書ルーティン日記165】"PSYCHO LOGICAL"読書感想ブログⅠ ~メンタルディズィーズ?ディスオーダー?~

「僕は僕のことを全くわかっていないのではなかろうか」と、最近不安になっている。自分の気持ちは他者にわかってもらえないと思っていただけに、これは不穏だ。 僕のことを理解しているのは僕だけだ。実はその前提すら違うとなれば、僕という存在を理解して…

【英文読書ルーティン日記164】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ完 ~既知と未知~

試験範囲が決まっている定期テストと違い、いわゆる広義の「学び」は、どこまで行っても無限に発散するように思う。 わからないことがあるから調べる。すると、また新しい未知の事柄に出くわす。これを繰り返していくと、学びの終わりは全く無いことに、自然…

【英文読書ルーティン日記163】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ26 ~無知の集合と既知の集合、大きいのはどちら?~

5億年ボタンを押すか、押さないか。この思考実験?のようなものがいつ登場したかわからないが、僕は怖いので押さないことに決めている。 5億年とは無限に感じられるほど長い時間であるが、上限があるが故、いつか終わることは確定している。途方なく大きい数…

【英文読書ルーティン日記162】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ25 ~無限を覗くなら・・~

子どもの頃、すごくアホな問答を友達と繰り返した。「こんな美味しい駄菓子なら無限に食える!」とか、「1無量大数回プレイしたい!」とか。 とにかくデカくて、面白い単位。当時はそう思っていたが、今はその本当の意味を考えるにつれ、すごく不気味な感想…

【英文読書ルーティン日記161】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ24 ~∞+∞=∞~

「無限」という言葉にはロマンを感じる。だが、その摩訶不思議さに思いを馳せたことは、そういえば一度もない。 知らない人には意味不明な話だが、遊戯王に出てくるエクゾディアの攻撃力は、漫画だと「∞」と表記されている。 jukukoshinohibi.hatenadiary.co…

【英文読書ルーティン日記160】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ23 ~Welcome to Infinity~

程度の差はあれ、臨死体験を経ると、人はそれまで固執していたことの大部分がどうでもよくなると聞いたことがある。 例えば佐渡島庸平氏は一度心臓が止まったことがあるそうだが、以来人生や世界の見え方・感じ方が変わった、という話を読んだことがある。 j…

【英文読書ルーティン日記159】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ22 ~死後の世界は在るのか~

僕らは脳で思考する。そんなの当たり前とも言えるし、どことなく違和感を覚えるともいえる。僕らという概念の正体は、脳だと定義して良いのだろうか。 アインシュタインは死後、その脳を取り出され、細かくスライスされ、それは各地へ散らばったそうだ。 で…

【英文読書ルーティン日記158】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ21 ~私と脳と感情と~

僕らは頭蓋骨の中に脳を格納した状態で、行動している。このことに意識的になるのは極めて難しい。取り外した時点で「死」だからだ。 ポータブルな物のはずなのに、調べれば調べる程、宇宙に匹敵する謎や複雑さ、個性が内包された場所。この臓器は、果たして…

【英文読書ルーティン日記157】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ20 ~脳は僕らなのか?~

生徒の発言に対し、「なんでそんなことを疑問に思うんだろう」と思うことが、最近減ってきた。むしろ、「確かにな」と思う方が圧倒的に多い。 僕が知っている知識など、世界のほんのごく一部に過ぎない。教科書や参考書で切り取られた知識は、僕らが暮らす世…

【英文読書ルーティン日記156】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ19 ~頭蓋骨の中の宇宙~

最近、佐渡島庸平氏の受け売りなのだが、「わかろう」とあることを意識的に止めつつある。 もちろん、いわゆるテストの答えをわかろうとはするが、全体的にそうすべきだは考えていない。わからないことを糧に思考して、理解し、また問うのを繰り返したい。 j…

【英文読書ルーティン日記155】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ18 ~”時”を問う~

科学の世界でわからないところを突き詰めていくと、宗教や哲学の世界になっていくような気がしてならない。 あまりにもスケールが大きいブラックホールという存在。時空間という、そもそもあるのかないのかさえ超越した存在。そこに答えを見出すのは、可能な…

【英文読書ルーティン日記154】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ17 ~あるとないを超越した何か~

テーマが似ているから当たり前かもしれないが、「宇宙創成」「フェルマーの最終定理」「素数の音楽」で出てきた話や知識が、ちょこちょこ登場する。 男子に生まれたがためか、学校でできることを求められる理科や数学がからきしな僕でも、宇宙や数論の未解決…

【英文読書ルーティン日記153】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ16 ~グラビティという謎~

宇宙の話。時間の話。光速の話。今の僕はそれらの知識を知っている(理解しているわけではないが)。 それらをどこで知ったのだろうか。ふとそれを思い返すと、やはり小学校低学年までの時代に、大量の情報を受信したことが大きいのではと感じている。 jukukos…

【英文読書ルーティン日記152】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ15 ~光・時・永遠~

フェルマーの最終定理のドキュメンタリー冒頭で、こんなナレーションがある。「辿り着いた数式は、彼に名声と、そして後悔を与えた」 その理由はドキュメンタリー後半で語られるのだが、追いかけ続けた謎や問題が消えることは、達成感以上に喪失感を生み出す…

【英文読書ルーティン日記151】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ14 ~理論は証明されない。反証されていないだけ。~

あるポケモンの映画だったと記憶している。ネタバレになるので詳しく言えないが、地球を離れ、宇宙の果てにどんどん飛んでいく映像が流れるシーンがある。 地球が遠ざかり、火星が遠ざかり、地球が点になるまで遠ざかり・・という感じだ。子供の頃、それまでの…

【英文読書ルーティン日記150】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログ13 ~動的宇宙~

宇宙を考えるとき、その問いはほとんどが純粋で、それでいて確かめようがないことに気づかされる。 宇宙に果てはあるのか。宇宙の形はなんなのか。宇宙の始まりはなんなのか。すべて注1で習う英語の構文で表現ができてしまう。 jukukoshinohibi.hatenadiary.…

【英文読書ルーティン日記149】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅫ ~宇宙の形を問う~

神話を疑えば罰された。常識を疑えば嘲笑された。しかしその痛みを負いながらも止まらなかった人が、世界の見方を変えてしまう。そんな印象を僕は持つ。 他者からの攻撃を、人はなぜ恐れるのか。そうすると味方がゼロになるという恐怖があるからだ。しかし実…

【英文読書ルーティン日記148】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅪ ~無限を有限にする~

ある現象の仕組みを知りたいと思った。だから数学といった武器を使い、計算と実証、観察を繰り返し、その精度をひたすらに高めていった。 そして自分が知りたかった謎に辿り着き、興奮した感情を覚えたのも束の間、そこから分岐した大量の謎がまだ転がってい…

【英文読書ルーティン日記147】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅩ ~神のエリア~

僕は子供のころからずっと、昆虫や魚が大好きであり、同級生が訝しがるほど熱心に図鑑を読み漁り、野外でその生態を観察し続けた。 一方、なぜ10円玉をお酢に漬けると輝きを取り戻すのかとか、炎色反応の美しさとかに魅力を感じ、没頭する同級生もいて、僕は…

【英文読書ルーティン日記146】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅨ ~深淵を覗くとき~

僕が高校の頃、化学基礎や物理基礎、生物基礎なんてものはなく、理科総合Bというよくわからない単元を学んでいた。 カタカナ、記号、よくわからない結合、結晶名、説明の無い「g」などの文字。その全てが嫌で、2年生からは生物を選択し、その世界からはとっ…

【英文読書ルーティン日記145】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅧ ~ミクロ・カオス・フラクタル~

理科の授業で一番心に残った思い出は何だろう。冷静に思い返してみたが、それは意外と、周期表を丁寧に覚えていたあの頃なのかもしれない。 よくわかりもしないし、蝕知もできない謎のつぶつぶ。それが教科書の見開きに、フルカラーで載せられている。何かの…

ChatGPTが効率化したのは、”頭脳労働そのもの”では、と思う。

今回も、引き続きChatGPTに関する話をする。昨日の今日でわかったというよりも、1週間ぐらい積極的にそれを使うようになって、ふとわかったことが、1つある。 それは、頭脳労働ってのは、自分が思っている以上に全然効率化されてない、ということだ。本当に…

塾の仕事とChat-GPTの相性は、全然悪くないように感じている。

最近、話題になっているこの本を購入し、朝に読んで仕事中に色んな実験をすることがルーティンになっている。 堀江貴文のChatGPT大全【電子書籍】[ 堀江貴文 ] posted with カエレバ 楽天市場 Amazon 頭脳労働がウリの塾講師に思われがちだが、その裏では結…

【英文読書ルーティン日記144】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅦ ~スウガク物理~

小3の頃、僕はどうにも我慢できなくなって、親に頼み込んで顕微鏡を買ってもらった。3000円くらいのチープなヤツ。 何を我慢できなくなったか。それは教科書には書かれているし、NHKのドキュメンタリーでは見れるのに、肉眼で見えない微小な世界と生物の存在…

【英文読書ルーティン日記143】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅥ ~極小の世界へようこそ~

誰もが答えを知らない世界は、子供が問うような純朴な質問の先にあるような気がする。 「サイコロの目を完全に予測することはできないの?」「物をどんどん半分に、小さく切っていったら、どうなるの?」その問いの答えを、どんな英知もまだ持っていない。 j…

【英文読書ルーティン日記142】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅤ ~なぁぜなぁぜ、の果て~

この本をここまで読んで段々疑問に感じてきたのだが、もしかしてこの調子でずっとカオス理論の話が続くのだろうか? もちろんカオス理論についての話は結構面白いから、読んでいて飽きないし、学びも多いと感じている。だが、それならタイトルはそうなってい…

【英文読書ルーティン日記141】"THE GREAT UNKNOWN"読書感想ブログⅣ ~考えれば考えるほど、わからなくなる~

数学は厳密であってナンボだと僕は勝手に考えていた。例えば無量大数の桁まで成り立つことがコンピュータによって確認されようが、無限が証明されたことにはならない。 素数が無限にあることは証明されているが、例えば双子素数が無限にあるのか、完全数は無…