英語
数学をテーマにした本は、これまでいくつも読んできた。【フェルマーの最終定理】【素数の音楽】【暗号解読】【ケプラー予想】等々。 それらの本は著者も訳者もバラバラなのに、不思議なことに結構な共通点をそこに見出せる。今回で言うと、共通鍵暗号が、実…
よく考えれば時計というのは不思議だ。僕らは10時の5時間後は3時だと知っている。だがなぜそれは、15時ではないのだろうか。 僕はろくに習ったことは無いのだが、合同式という考え方がある。詳しくは知らないが、ここではその”余り”に着目するそうだ。実はこ…
僕の家にパソコンが来たのは、大体僕が中学1~2年生のときだった。Windows98を搭載した、ノートと呼ぶにはあまりにもゴツい機体。まだうっすら姿を覚えている。 PCの操作は、確かに直感的にできた。日本語を打てば、それがそのまま打ち込まれる。何一つ難し…
僕は高校の頃、古典が好きではなかった。点数を取ることは何とかできたが、そこに面白さを見出せず、受験が終われば早々に文法も単語も頭から消してしまった。 そんな僕だが、今は古典が好きだ。昔の人の哲学や物語を読むと、すごく学びが多く、現代の僕らと…
古代からのメッセージ。人生で初めてそれに触れたときには、特に何も感じないそのフレーズに、人は何時から魅了され始めるのだろうか。 例えば「かぐや姫」の元となったのは「竹取物語」なのだが、この話が創られたのは、一説には9世紀から10世紀の頃らしい…
「解読」という言葉は、なぜあんなに魅力的な響きを帯びているのだろうか。誰も読めなかったものが読めた瞬間の快感。内容が分かったことへの興奮。 あらゆる感情の昂ぶりを内包しつつも、言葉の響きはどこまでも静かだ。そのギャップが、魅力を醸成している…
タイトルを打ち換えて気付いたが、毎日英語の長文を読むという習慣を始めて、200週経ったという。僕は1400日程度、英語に触れていることになる。 英語が苦手だった中学生の頃には、全く想像できなかった暮らしを、今の僕は送れている。成長というより、好奇…
たまたまだが、今、メタルギアソリッド4の小説を読み返している。戦争・軍事に伴うあまりにも重厚な物語。プレイ動画を知らないと、ついていけないと思っていた。 しかし今、それと並行してこの”The Code Book”を読むことで、相互補完的というか、両方の理…
数学は苦手だが、数学者のドラマは不思議と心が惹かれる。僕が想像することすら叶わない抽象世界を探検し、未知の理論を打ち立てて、後世へ語り継がれる天才たち。 特に好きな数学者は何人かいるが、今回登場しているアラン・チューリングはその一人だ。【素…
昔書いたが、僕は和訳されたこの本を大学生の頃に買い、読んだことがある”はず”だ。だが筆者が苦心した後のはずの数学・理系用語に挫折し、一読して終わったのだ。 今僕は、正直言ってほぼ全て、新鮮な気持ちで楽しむことができている。読んだ記憶があるのは…
僕は世界史があまり得意では無かった。カタカナで書かれた馴染みのない土地名も人名もまるで興味が持てず、高校でも苦手科目のまま過ごしてしまったくらいだ。 しかし今は、その頃よりは多少興味が持てている部分もある。どの知識から入っても、最終的には世…
解読できたら、理屈を抜きにして嬉しい。最近、英文和訳の問題を解いていて、ふとそう思った。故に思う。結構これは、根源的欲求なのではないか、と。 「何が書かれているか」を知りたいからこそ、何万時間も費やして、例えばゾディアック暗号に挑んだ人だっ…
僕は何故か、「暗号」と言われると、中世の雰囲気・世界大戦・スタジオジブリといった言葉が頭に連想されてくる。 その理由は何故か少し考えて、すぐに気が付いた。天空の城ラピュタだ。この作品には、モールス信号も、暗号解読の場面も、実は登場している。…
Wikipediaで少し調べれば、未解読文字や、未解読の暗号の一覧が表示される。そこにヒントなど何一つないことを確信しながらも、どうしてもじっくり読んでしまう。 ヴォイニッチ手稿、線文字、ロンゴロンゴ。誰も読めず、そしておそらくこれからも読まれない…
昔読んだ、廃墟訪問ブログで、1つとても印象に残っているものがある。(勿論これは不法侵入なので刑事罰に問われかねないのだが) それは、廃墟の引き出しを開けた際に出てきた、膨大な日記の山だ。さすがにあちこちがカビて、湿気ており、状態自体はとても悪…
「秘密ってのはな、バラされたくない人間がいるから、秘密ってんだよ」みたいなセリフを、龍が如く6で聞いた。当時は特に何も思わなかったが、今は別の感想を持つ。 バラされたくない人間と、バラしたい人間が同時に存在する情報。それこそが【価値】を持っ…
暗号一つで、数多の人間の命運が決まる。メアリーオブスコットランドの一連の話は、その事実の凄まじさを、静かに僕に教えてくれたように思う。 暗号の始まりは、作成する側の完敗で始まる。今の世の中を考えると、解かれていない暗号が目立つがため、とても…
暗号という言葉を聞くと、史実の前に様々なエンタメ作品を思い出す。僕の場合は何故かルパン三世がそれだ。具体的なエピソード名は出てこない。 どこかスパイというか、そういった要素があるエンタメに、暗号は欠かせない。それを解いた先に待つ秘密自体にも…
大学受験の勉強においては、精読も勿論効果的だが、とにかく膨大な文章に触れて英文自体を読む経験をたくさん積んでおくことが必須だとされる。 それ自体僕もそうだと思うのだが、文章として秀でているものであれば猶の事その効果は高いと感じられる。この本…
サイモン・シン氏の文才は堀江貴文氏も絶賛するほどであったが、偉そうなの承知で言うと、僕も本当にそう思う。上手に言葉にできないが、とにかく読み易い。 具体的に内容をイメージしやすく、それゆえにぱっぱと情報が頭の中でまとまっていき、スピーディに…
昔、公務員を受けようと思っていた頃、一番苦手でありながら、やってて面白かった問題がある。それは暗号解読だ。一定の規則を探り取るという問題。 正直、自分には1㎜もセンスが無いことは早々に自覚したのだが、読めたときの「アハ」感と、「もうちょっと…
かつて社員研修の場で、僕はこう宣言したことがある。「僕はマンネリズムが嫌いです」と。今思えば、すごく青臭くて恥ずかしい。厨二病だなぁと思う。 なぜか。それは、僕の生活は大体、マンネリズムで構成されているからだ。カッコよく言えばルーティンワー…
どうでもいいが、僕はチーズが大嫌いだ。この世の食品の中で一番嫌いであり、粉チーズは勿論、うまい棒のチーズ味もダメだ。 そのため、チーズがこの上ない報酬と定義されている世界はなかなかに想像しづらいが、ちいかわの無限白米のようなものかと捉え直し…
「チーズはどこに消えた?」とは、何とも中身を想像し辛いタイトルだ。だからこそ、中学生の頃から、興味だけは持っていた。 せっかく読むなら、原著を読んでみたい。そう思い、2300円を支払って買ったのが、【Who moved my cheese?】である。 前回の本も中…
Googleplayに不思議な電子書籍を見つけた。奇天烈過ぎて興味があるレオンハルト・オイラーという数学者の伝記なのだが、値段が約50円なのだ。 そしてページ数を見てみると、なんと総計534ページ。極端に古い伝記でもなく、これはすごくアヤシイが・・・まぁいいかと…
Independentという英単語を知らない受験生はほとんどいない。映画のタイトルにも使われることが多いのもあり、一般的に知名度は高いのではないだろうか。 意味合いは大体「独立」なのだが、これはDependentという単語に、「否定」の意味も持つinがくっつくこ…
自分で言うのもなんだが、僕は英語のテストにおいて、一番得意なのは長文読解だ。(一番苦手なのはリスニング) 実際かつて英検準1級を受けたときも、リスニングは平々凡々、合格者平均点とは正答率が10%くらい違ったのだが、リーディングは38問当てており、…
自分が自分ではなくなる感覚という言葉を、よく漫画等で見かける。僕はその体験をまだ味わったことがないのだが、依存症はその感覚の一つではないかと思っている。 それまでの自分を完全に塗りつぶし、全てを奪い去る。依存症とはその身に宿る悪魔のようなも…
僕は何かに依存しているのだろうか。日常生活からこれが無くなったら死ぬというものはあるだろうか。少し思い巡らしたが、特になさそうだ。 仕事や健康は、依存とは違う。酒も実際、止めようと思えば2ヶ月程度断酒はできる。では友人は?‥僕にとっては、独り…
不安の話が終わり、依存へと移った。メンタルヘルスという発展途上の学問ゆえに誤解や嘲笑が発生しがちな分野の知識が、体系的に身に着いてきつつある。 仏教哲学を学び、発達障害の例を学び、あらゆるサプリやハーブを試してきた僕だったが、ここにきて改め…