英語
テーマが似ているから当たり前かもしれないが、「宇宙創成」「フェルマーの最終定理」「素数の音楽」で出てきた話や知識が、ちょこちょこ登場する。 男子に生まれたがためか、学校でできることを求められる理科や数学がからきしな僕でも、宇宙や数論の未解決…
宇宙の話。時間の話。光速の話。今の僕はそれらの知識を知っている(理解しているわけではないが)。 それらをどこで知ったのだろうか。ふとそれを思い返すと、やはり小学校低学年までの時代に、大量の情報を受信したことが大きいのではと感じている。 jukukos…
フェルマーの最終定理のドキュメンタリー冒頭で、こんなナレーションがある。「辿り着いた数式は、彼に名声と、そして後悔を与えた」 その理由はドキュメンタリー後半で語られるのだが、追いかけ続けた謎や問題が消えることは、達成感以上に喪失感を生み出す…
あるポケモンの映画だったと記憶している。ネタバレになるので詳しく言えないが、地球を離れ、宇宙の果てにどんどん飛んでいく映像が流れるシーンがある。 地球が遠ざかり、火星が遠ざかり、地球が点になるまで遠ざかり・・という感じだ。子供の頃、それまでの…
英検のハイシーズンがそろそろ終わる。その一環として面接練習(二次試験対策)を受け持ったのだが、例えば2級となると、なかなか担当できる講師が居ない。 必然、コマの時間をできるだけ短くしつつも、回数を増やすことで講座の体を保ちながら、僕が隙間時間…
宇宙を考えるとき、その問いはほとんどが純粋で、それでいて確かめようがないことに気づかされる。 宇宙に果てはあるのか。宇宙の形はなんなのか。宇宙の始まりはなんなのか。すべて注1で習う英語の構文で表現ができてしまう。 jukukoshinohibi.hatenadiary.…
神話を疑えば罰された。常識を疑えば嘲笑された。しかしその痛みを負いながらも止まらなかった人が、世界の見方を変えてしまう。そんな印象を僕は持つ。 他者からの攻撃を、人はなぜ恐れるのか。そうすると味方がゼロになるという恐怖があるからだ。しかし実…
ある現象の仕組みを知りたいと思った。だから数学といった武器を使い、計算と実証、観察を繰り返し、その精度をひたすらに高めていった。 そして自分が知りたかった謎に辿り着き、興奮した感情を覚えたのも束の間、そこから分岐した大量の謎がまだ転がってい…
僕は子供のころからずっと、昆虫や魚が大好きであり、同級生が訝しがるほど熱心に図鑑を読み漁り、野外でその生態を観察し続けた。 一方、なぜ10円玉をお酢に漬けると輝きを取り戻すのかとか、炎色反応の美しさとかに魅力を感じ、没頭する同級生もいて、僕は…
僕が高校の頃、化学基礎や物理基礎、生物基礎なんてものはなく、理科総合Bというよくわからない単元を学んでいた。 カタカナ、記号、よくわからない結合、結晶名、説明の無い「g」などの文字。その全てが嫌で、2年生からは生物を選択し、その世界からはとっ…
理科の授業で一番心に残った思い出は何だろう。冷静に思い返してみたが、それは意外と、周期表を丁寧に覚えていたあの頃なのかもしれない。 よくわかりもしないし、蝕知もできない謎のつぶつぶ。それが教科書の見開きに、フルカラーで載せられている。何かの…
英検1級を持っている僕だが、英語のリスニング力とスピーキング力は、他の1級取得者に比べて数値として低い。 読めるし書けるけど、話せないし聞こえない。一時期はそれでもイイと割り切って、さして気にしてもいなかったのだが、どこかでもう少しなんとかし…
小3の頃、僕はどうにも我慢できなくなって、親に頼み込んで顕微鏡を買ってもらった。3000円くらいのチープなヤツ。 何を我慢できなくなったか。それは教科書には書かれているし、NHKのドキュメンタリーでは見れるのに、肉眼で見えない微小な世界と生物の存在…
誰もが答えを知らない世界は、子供が問うような純朴な質問の先にあるような気がする。 「サイコロの目を完全に予測することはできないの?」「物をどんどん半分に、小さく切っていったら、どうなるの?」その問いの答えを、どんな英知もまだ持っていない。 j…
この本をここまで読んで段々疑問に感じてきたのだが、もしかしてこの調子でずっとカオス理論の話が続くのだろうか? もちろんカオス理論についての話は結構面白いから、読んでいて飽きないし、学びも多いと感じている。だが、それならタイトルはそうなってい…
数学は厳密であってナンボだと僕は勝手に考えていた。例えば無量大数の桁まで成り立つことがコンピュータによって確認されようが、無限が証明されたことにはならない。 素数が無限にあることは証明されているが、例えば双子素数が無限にあるのか、完全数は無…
僕は数学が苦手である。ただしそれは数学の話であって、算数は別。100マス計算は公文に行っていた別の同級生と同じくらい早かった。 当時はただただ、意味不明な記号と、謎の数学的思考というヤツが全く性に合わなくて、拒絶反応故に飲み込むことができなか…
理科と数学(と世界史)が混ざったような大著。それがこの、THE GREAT UNKNOWNである。正直、買ったはいいが、読める気があまりしなかった。 しかし、自分の中にも多少素養が溜まった恩恵か、なんとか読めるし、普通に楽しめている。僕も未知が大好きな男子だ…
僕の洋書デビューは確かフェルマーの最終定理だったと思うのだが、やっぱりサイエンス系のドキュメンタリーが一番好きだと自覚している。 【素数の音楽】を読んで以来、こちらのマーカス・デュ・ソートイ氏の著書にも興味があり、その中の1つを直感で選んだ…
内向的故に自分を見つめることが習慣というか自動化している僕なのだが、それでも一つだけ、まだほとんど全く掴み損ねている自分の特性がある。 それは、どんな思考、あるいはどんなメタからの声掛けをすれば、自分は最速でミスや挫折から立ち直れるか、であ…
人見知りで内向的というのを全開にしていると、僕をきっかけとして自分を肯定しようとする人たちによくブチ当たる。いわゆるマウントの対象になり易いのだ。 「もっとバカにならんと」「気にしすぎだよ」「苦しんでるのはお前だけじゃないんだよ」「笑ってれ…
疲れが溜まってくると、その原因はいわゆる肉体的疲労ではなく、メンタル的疲労であることをつくづく実感する。 強みであると同時に弱みであるとも自負しているのだが、僕は常時周りに対し、全力で観察力を発揮しているような意識の向け方をしている。 jukuk…
僕はよく言われる。「なんでそんな人見知りなのに、人前に立てるの?」と。それについては、なんででしょうね、と言う外ない。 あまり会話をしたくない、日常から人と付き合いたくないというのは、嘘偽りない本心だ。時たま、山奥の狭い寺で座禅を組んでみた…
僕は誰がどうみても内向型人間だ。しかし、自分が通ってきた道を振り返ると、そこにはなぜかいつも、【冒険】があるような気がする。 初めて秘密基地を作った日。南の離島で合宿した夏。友達とナビも無く当て推量で海水浴場を目指した高校の頃。全てが時系列…
内向性の強い人間が潜在的に持つ力とは何か。僕はそれについて、受け売りな言葉だが【観察力】だと考えている。 対象をじっくり観察し、現状とのギャップを観察し、その差を埋めるための問いを発し、仮説を作って観察する。だからこそ、上達も速く、深いのだ…
ふと思うのだが、外向性を持って生まれた人たちは、「俺たちは勝ち組だ!」とわかり易く確信しているものなのだろうか。 僕らに見せる顔が外向的なだけで、その内面には葛藤を抱いているものなのかもしれない。そしてその葛藤が見えたとき、僕はその人と友達…
内向的な人に向けた助言の本。最初はそう思っていたが、どんどん深い意味が登場し、意外な喜びを感じている。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 外向性至上主義の否定、オンラインとオフラインの自分の在り方、等々。「お金2.0」のような話も出てきて、また…
内向的な人は内向的ゆえ、自分なりの解決策を我流で作り上げて、そしてそれをシェアしない。だから孤独を感じるんだと思う面もある。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 同類の思考、同類の対処法。それを一つ学ぶ度に、僕は孤独ではないんだなと、大げさだが…
「そんな守りに入った姿勢ではダメだ、もっと表舞台にバカになって出ていかないと・・」と言われるたびに、自分のことが嫌いになっていくのを感じ続けていた。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 生まれ持ったものを慈しむとか活かすといった発想は1㎜もなくて…
よく考えれば、内向的な人(多分)が自分の胸の内を書き記した本は読んだことがあったが、内向的な人が内向的な人に向けて何かを書いた本は、今回が初かもしれない。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 小説とはまた違った、自己投影。だからこそ、腑に落ちるま…