やはり昨今、このニュースが気になって仕方ない。
オンライン英会話の講座を提供する会社が書いた記事なので、多少のポジショントークはあるだろうが・・・。やはり脅迫めいた文言ばかりが引っかかる。
特に『中学生』にそれをやるイメージが湧かない。となれば、とりあえずやってみるしかなさげ。
ということで無謀にも、英会話講師でもなんでもない僕が、授業をオール・イングリッシュでやろうと『してみた』ので、今日はそれの感想について書いてみよう。
ちなみに実践したのは、たまたま授業があった中2クラス。学力はピンキリであった。その上で感想をまとめると、こうなる。
①つなぎ言葉が通じない!
致命傷だ。説明をまとめる際の『つなぎ言葉』が通じないので、説明がそもそもハマらない。
自分の指導にある程度の融通が利くなら、低学年の内から『つなぎ言葉』を仕込んでおかねば、後々爆死する可能性が高い。
(今回は、例えば『For example』と、言い換えると『In other words』と、つまり『In short』くらいを伝えておけば何とかなった。)
②意外と英語に出来ない!
これまた致命傷だ。形式的にガチっとハマった教科書英語はすらすら出てくるのだが、例えば以下のフレーズがとっさには出てこず、リズムが悪くなってしまった。
次行こう! ※『We'll move on』らしい
要らんこと言わんでいい! ※『Be quiet』でいいらしい
述語 ※『verb』でいいらしい
お疲れさまでした ※『See you.』等を使い分けんとダメらしい
うーむ、結構この辺でルー大柴みたいな英語になっちゃったので、まだまだ修行あるのみだ。
③激烈に疲れる。
当たり前だが、第一言語が使えないという縛りは、脳みそにえげつない負担を掛ける。今のところ45分一発しか通していないが・・・。一日に5とか6を考えたらぞっとする。
普段からシャドウイングをするなど、負荷の高いトレーニングをしてないとめちゃんこキツいのではなかろうか。
④ただし、英文法の定着率は悪くない。
ここまでデメリットしか書いていないのでメリットも書いておく。とりあえず、『文法』の定着度は何故か高まった。
多分僕が使っているのを見たり、実際に何度か使わせたりしたのがその理由だと思う。やはり英語は使ってナンボだな。ノートに問題を解いて覚えるもんじゃない。
終わりに。
ということで、感想を改めて言うと、
留学経験があるか帰国子女でもない限り、いきなりは無理です。
これはある程度のフレーズ集や、授業の組み立て例、各学校での研究会が待ち望まれるが・・・。
こういうのを考えると、最近の教育は、とりあえず理想をブチあげて、実行は教師に丸投げして終わりという感じが否めない。だから鬱が増え、人手が減るのでは?
最後は完全なるボヤキであったが、今後そういうのを予定している、興味があるのなら、参考になればありがたし。