『単語カード』を作ったことはあるだろうか。
僕も勉強がよくわかっていなかったころ、中1英単語を全てまとめたオリジナルのそれを作り、満足していたものだ。
―だが、誰もが思いつくこの使い方は、ハッキリ言ってあまり意味が無い。最悪、時間の無駄ということもできる。
何故かというと、教科書の両端に書いてある英単語や、太字の語句というルールに従ってまとめたモノは、単語帳や問題集という形で市場に出ているからだ。
何ならただでネットに落ちており、プリントアウトすれば一瞬、なんてこともある。
つまりこれは、『車輪の再発明』。既にあるモノを、労力を投資し少しクオリティ低く再現していることに他ならない。
しかも、学習効果としても微妙だ。大抵は作ることに満足し、その後の暗記にまで進まない。僕はこの『書いて満足』が大嫌いなので、これはクソ無駄だと言っておく。
―では、お前はもう単語カードを使っていないのかと言われると、実はそうではない。矛盾していると言われそうだが、上記の使い方をしていないだけ、である。
今日はそんな諸刃の剣である単語カードの有意義な使い方について、2点ご紹介する。
①苦手なヤツだけまとめておく。
自分の英単語帳を見ていると、ある特定の単語にいくつものチェックが付いていることがある。これはたまにある、何故か覚えるのが難しい語句だと言える。
単語カードは、それらを抜き出して別にしておくという使い方をすると、大きく時間と労力を減らせるのでオススメだ。
例えば、5日連続で間違えた単語は、カードに転記し別途確認する、という具合。ぶ厚い単語帳からそれを探す手間が大きく省け、効率が高まる。
最初から深い考えもなく全ての単語や語句を書くからもどかしいのだ。あくまで苦手なもの、覚えねばならないものをピックアップしたうえで、書き出すようにしたい。
②『答え』→『問い』でcheck。
また、使い方にも工夫が必要だ。(尚、これは英単語には向いてないけど)
例えば、ある語句を覚えたいとき、表に問いを、裏に語句を書く、というパターンが多いと思う。
使う際は、ぜひそれを『逆』にしよう。つまり、語句を見て問いを浮かべるのだ。こちらの方が断然頭を使うし、別ジャンルの知識が繋がりやすくなる。
試しに、地理や歴史の教科書の太字で練習すると良い。『三角州』を見て、『主に水上に出来る三角の土地!』みたく頭に浮かべる具合だ。難易度は高いが、効果も高い。
これくらいアクティブに使えば、単語カードも真価を発揮、と言える。
終わりに。
自宅学習の時間が延びれば、蔓延するのは『勉強のフリ』だ。単語カードづくりは、かわいそうだが一番それに利用されがちなグッズの1つだと言える。
だが、要は使いようなのだ。それを履き違えなければ、途端に使えるツールに化ける。
そんなヒントが書けていれば嬉しい。では今日はこの辺で。