最近何となく、日本の近現代の歴史を勉強し直している。
とにかく出てくる内閣が多い上、世界の動きもリンクさせねばならないため、あまりサクサクは進まないが・・・。好きな分野なのでノリよく続けられている。
さて。
この参考書には章ごとに入試の過去問が付いており、受験生でもないのに解いてみては一喜一憂している。
手前味噌だが、センター試験レベルだとあんまり間違わなくなってきたので、この年になっても成長を感じているが、時たま混ざる私立大学の問題には仰天させられる。
知識がマニアックすぎるのだ。
1945年に日本がポツダム宣言を受諾して降伏した・・までは割と知っていたが、降伏文書に調印した場所である戦艦と、日本全権の名前までは知らなんだ。(※ミズーリ号と重光葵)
こんな有様なので、こと受験に際しては、『なんでこんな知識まで覚えないといけないんですか!』と立腹する生徒は多い。
ま、そりゃそうですわなぁ。僕もずっとそうでした。
―けど、最近は、こういうマニアックすぎる語句の『真意』も薄々わかってきている。 決して嫌がらせじゃないんだなぁという、そんな感覚。
今日はそんな話を書いてみよう。
マニアックすぎる語句の価値とは?
突然だが、『古墳』って何だろうか。
すごく簡単に言えば、『古代の権力者の墓』である。 では、その形状にはどんな種類があっただろうか?
それについては、以下の通り『前方後円墳』『円墳』『方墳』なんかが有名である。
https://readyfor.jp/projects/handainonaka/announcements/88890
ちなみに、最初に画像で載せたのは、バリバリの『前方後円墳』である。 ではこの形状の古墳で、全国的に有名とされるものは何があるだろうか?
一応受験界隈では、奈良県にある『箸墓古墳』は覚えておけとよく言われる。
―さて。そんな古墳だが、皆様は内部構造をご存知だろうか?試しに、『前方後円墳』のそれをご紹介しよう。
http://avantdoublier.blogspot.com/2008/03/blog-post_28.html
『石棺』は知名度が高いが、『玄室』と『羨道』はどうだろうか?僕はぶっちゃけ初耳学に近い。(封土も然り)
また、構造ではないが、何を一緒に埋めていたかも結構大事になる。(≒副葬品)
代表的なのは、勾玉とか武具とか土器とか。ちなみに、この変遷をたどれば、大体古墳の時系列がわかるという。
―ってところまで書いたら、ボチボチ『マニアックすぎる語句』の真意(もとい使いどころ)が分かっては来ないだろうか?
そんなワケで、以下僕なりの答えである。
『マニアックすぎる語句』はそれを覚えて終わりという話ではない。
僕が思うに、『マニアックな語句』とは、
みんなが知っているレベルの単語を深く理解しようとしたら、必然的に登場するものだ。
先ほどの例が全てを物語っている。『古墳』とは何かというは、割と皆知っているが、構造・時代・有名なそれ・副葬品という観点になると、話が変わってくる。
そう、様々な観点から深く理解しようと思うと、そういった『マニアックな言葉』で補完する必要が出てくる。それだけなのだ。
だから僕は、そういったマニアックな語句ばかりピックアップして覚えるという行動は、あまり意味が無いと考えている。
せいぜい専門用語たっぷりで会話を行うことで、『俺、かしけー』とドヤれるのが関の山だとさえ思うほどだ。
逆である。基本的な語句の理解を深めていく過程で、自然に増やしていく方が大事なのだ。
そんなワケで、難しい語句に頭を抱えるのは一旦やめて、基本の語句からどんどん深いところに学習を深めるというやり方、一度試してみてはどうだろうか。
では今日はこの辺で。