説明が仕事のくせに、説明を聞くのが非常に苦手である。
僕が主に読書からデータ等を得ている理由は、目で見てサクサク情報を得ないと、飽きてしまうからなのだ。それくらい集中力は持たない。
僕が集中できるのは、自分がよほど興味を持っている分野か、豊富な情報量が混ざっている話か、酔っているときくらいしかない。難儀な性格だぜ。
だからか、例えば会議とか、強制のセミナーとか、何なら大体の研修は、上記のいずれも含まれていないので、割と苦痛に感じることが多い。
しかし、時にはどうしても、興味が無かろうが話を聞かねばならない場面ってのはある。どうしても、ある。嫌だけど、ある。
今日はそこで僕が使っている、姑息な手段をご紹介。
脳内要約
脳みそをフルで使いつつ、大事なところだけ切り取るため、聞いた端から脳内で要約するってのでよく遊ぶ。
一応自分の判断基準としては、
①例え話はカット
②短い言葉で言い換えできるならそうする
③そもそも本筋からズレてると思ったらスルー
ってのを頭の片隅に置いて、話を聞くようにしている。そうすると、ただぽけ~っとしているより、遥かに頭は使える。お試しあれ。
説明するつもりインプット
これは軽い職業病だが、『(生徒名)に伝えるとしたら、今の話はどうまとめて、どう展開しよう?』と意識するだけで、僕の場合は集中力が増す。
『これは例え話を混ぜよう』とか、『ここは腑に落ちないだろうから、論理展開の順番を反対にしよう』とか、能動的に情報を拾いに行けるモードに切り替わる感じ。
経験が無いとなかなか難しいだろうが、誰か伝えたい人間の顔を頭に浮かべながら話を聞くだけでも、結構効果が高いことは述べておく。
落書きアウトプット
紙にメモれるときによく使う手段。ちなみに、英検1級のリスニング時にも非常にお世話になった。
簡単に言えば、『聞こえてきた情報を非常に抽象的なイラストに描き起こすこと』である。
例えば、『経常利益』という言葉が聞こえたら、『カネ』の絵を描いておけばいい。人間とは不思議なもので、そんなモノからでも、記憶を引き出すことが大体できるのだ。
絵が苦手なら、自分しかわからない単語でもいい。超簡単な英単語を書いてみるのも面白いし、略語とか、ひらがなで書き留めておくのも一手。
聞いた端から抜けていくなら、聞いた端から紙に書き出せばいい。シンプルだが、大事な考え方だと僕は思う。
終わりに。
『できない』は天性のモノってのもあるので、僕はあまり問題にはしない。しかし、それに対し何の手も打たないのは、結構勿体ないと考えている。
僕は話が聞けない。だからこそ、飽きない話作りのツボは他の人より多分わかっているし、その上で話を聞く工夫も、試行錯誤しながら形になりつつある。
これがお悩みの人も多いと思うが、その参考になれば嬉しい。では今日はこの辺で。