定期テストに熱量を注ぐのがずっと苦手だった。というか、克服できないままに学業を終えたという感じである。
理由は簡単で、以下のうんち論理が自分の中で完結していたからだ。
①定期テストは、通知表の成績を上げるために使うもの!
↓
②通知表の成績は、推薦をもらいたい、頭の良い学校にいきたいヤツがこだわればいいもの!
↓
③俺はそのどっちでもない!
↓
④だから欠点取らなければそれでいい!
てな感じ。高校のときとかこれが顕著で、定期テストの現代文と英語に至っては、テスト勉強をした記憶が高校1年3学期以降皆無である。
なので僕は定期テストの平均点より、進研模試とかの点の方が高かった。もはや怪現象である。
何度かこの熱量の差について先生から苦言を呈されたけど、推薦を頂いて良いような真人間じゃない以上、実戦的なテストの方を頑張るに決まってるじゃないですか~。
―というカスな僕だけれど、今回は【定期テスト】の熱の入れどころについて、生徒を見ていて思うことを書いてみたいと思います。
- 定期テストができれば、入試で点が取れる?
- 推薦が欲しい!県内の進学校に行きたい!→平均+15~20点を狙いましょう。
- 推薦とか要らんなぁ・・。→ほどほどに頑張りましょう。
- 終わりに。:結局どっちを目指す方がトク?
定期テストができれば、入試で点が取れる?
そもそも僕が思うに、定期テストができるからと言って、それがそのまま入試等の難問の点と関係があるかと言われれば、すっげぇ微妙である。
もちろん定期テストで一桁みたいな有様だと、入試で点を取ることは無理ゲーだが、定期テストが神懸かっているのに、実戦問題は奮わないケースはそこそこある。
野球で言えば、定期テストはコースが指定されたバッティングセンターのようなもので、入試はガチの試合のようなもの。それくらい違うという体感がある。
そんなわけで、これら2つは学校による部分が大きいけれど、似て非なる別物として考えておくくらいが丁度いい。
その上で定期テストとの向き合い方について、私見をうだうだ書いてみる。
推薦が欲しい!県内の進学校に行きたい!→平均+15~20点を狙いましょう。
明言されているケースは稀だが、【内申点】には色々な都市伝説がまとわりついている。
例えば某県では、たとえ中1の1学期だろうが、『2』をつけたヤツはある一定ライン以上の学力の公立高校には行けないという噂(と実例)がある。
これを考えれば、推薦が欲しいとか、何だかんだいっても進学校には行きたいという場合は、テストに対しある程度真剣に向き合った方が吉。
どれだけ先生に気に入られても、提出物をクオリティ高く仕上げても、そして授業中に発言しまくっても、点数が悪ければ4すら危ういからだ。
※ちなみに↑の論理は、逆もまた真です。点数がどれだけよかろうが、提出物を無視し、授業は寝て、先生に嫌われれば、吃驚仰天な成績にナルヨ。
・・・一応80点以上なら4、90点以上なら5という目安みたいなのはあるが、これは平均点とかその学校が取り入れているシステム次第なので、何とも言えない。
もう少し無難なことを言えば、平均点+15~20を狙い続けるよう意識すれば、少なくともテストの点数的には『4』がつくとみてOK。
実戦問題で点が取れないから推薦を狙おう・・という場合や、一般入試で足を引っ張らないように内申点は取っておこうという魂胆なら、ある程度は力を入れた方が絶対良い。
推薦とか要らんなぁ・・。→ほどほどに頑張りましょう。
ここからは、僕みたく『3年間良い子でいるのとか無理』なタイプに向けたお話をば。
こうなれば、みんながテスト勉強に注ぐ労力や時間は、結構ドライに『一般入試』の方を見据えて注ぐ方がベストだと感じる。
無理に自分を捻じ曲げて『学校が言うところの理想像』に近づこうとした結果、心にダメージを負ったら元も子もない。
学級崩壊に加担せよなんて極論は言わないが、推薦に向いている生徒がいるんだから、一般に向いている生徒がいることにも何の問題もないのである。
定期テストも6~70点くらいは取れる程度の準備で良い。運が良ければ4がつくし、少しの労力で9割とかが狙えそうなら、そん時は本気を出せば良いのである。
僕自身、例えば高校の時はたまたま二次関数と微分が得意だったため、そこが試験範囲の時はこっそり勉強してちゃっかり5を取っておいた。
オンオフの緩急を、周りのコメントや雰囲気に左右されず付ける。僕と同類であるなら、少し意識してはどうだろうか?
終わりに。:結局どっちを目指す方がトク?
―では、それでも迷う場合はどうするか?こうなればもう一択だ。
保険を掛けるため、定期テストで点を取り、内申点を高めておくべきである。
ハッキリ言って僕のケースは極端である。もし一般入試をしくじっていたら、その年代に大学生になることは諦めざるを得なかったろう。チャンスがそこしか無いからだ。
『まぁ確かに内申を取っといた方がトクか』という動機でそうできる才能があるのなら、無理にトガる必要は絶対に無いので、そこは勘違いなさらぬようお願いシャス。
では今日はこの辺で。