精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

キミには勉強を頑張る『理由』はあるかい?

受験の追い込みシーズンが始まっている。だが、ボディビルコンテスト前のトレーニーみたく最後の最後まで追い込み切れるケースは、悲しいかなやはり少数派だ。

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最後の最後、詰めの部分で努力の差を分けるものは何なのか?もちろん『根性!』という風にケリをつけても良いのだが、僕はそうじゃない気がしている。

 

勝負を分けるのは勉強を頑張る『理由』があるかないかだろうな、と。

 

ふとした時に脳裏をよぎる、『なぜこんな苦しい勉強を頑張らないといけないのか?なぜ俺はこんなことに時間と労力を注いでいるのか?』といった自問。

 

その答えと言い換えても良い。これの答えが用意できていないと、途端に努力をする理由がなくなることになり、それで頑張れる人はドMくらいしかいなくなる。

 

もちろん『大学に行くためだヴァカ!』とかそういう論理で終わっても良いのだが、それならばもう一発ツッコミたい。

 

『なんで大学に行きたいの?^^』

 

これに答えられるだろうか?勿論経済的負担を和らげるから・・とか、職業選択に有利だから・・と言った風に、ほとんどは歯切れ悪くむにゃむにゃしちゃうのではなかろうか。

 

この状態だと、ふと『なんで頑張ってるんだろう?』と悟った際、崩れるリスクが意外と高い。爆弾を抱えたまま勉強する感じである。

 

『そういうお前はどうなんだよ!!』・・とお思いだろうか。はい、ハッキリ言いますね。

 

僕は高校受験も大学受験も、確固たる『理由』があったので、気が狂いそうな勉強に没頭できました。

 

今日はその目線でのお話っス。

 

 

高校受験はクソみたいな未来を避けるため。

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何度も書いたことだが、僕は中学生の頃、ハッキリとした劣等生であった。内申点は平均で3あるかないか。適当な私立高校に進学すっかと高を括っていたなぁ。

 

―だが、ここで事件が発生する。学校でワースト嫌いなヤツが当時いたのだが、そいつが僕の行きたいと思っていた高校の推薦を取ったのだ。

 

あいつとまた3年間一緒とか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。少し想像したが、ハッキリと悟った。

 

『ずぇったいに嫌だ!!!!!!!』

 

だから別の高校に行きたいと、ウルトラスーパー強く思った。

 

だが、別の私立となると男子校しかない。僕は運動部に属する気は無かったので、メリットが浮かばない。せっかくなら共学に行きたい。だからそう決めた。

 

となれば、あまり考えたこともない公立だ。だが、ラクに行けそうな公立は、別名『リアルクローズ』だと聞いていたので、全力で避けたかった!!(今は違うそうです)

 

ってことで、イヤを突き詰めた結果、僕はある高校に狙いを定めた。そこは当時D判定だったのだが、いや~、頑張った頑張った。

 

あいつと同じ高校に行きたくないんだ!!!という理由は強い。僕はガチで毎日気が狂ったように勉強し、模試の判定を上げ続けた。

 

で、めでたくそこに滑り込んだというワケで。理由の原動力の強さと、負のモチベーションの爆発力を色濃く学べた期間でしたナァ。

 

今だから言える、大学受験を目指した真の理由・・・。

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ここから先は両親にも話したことのない、僕が通っていた大学を目指した理由を書く。

 

当時僕は、おぼろげに国公立大学に行きたいとは考えていたが、ではどこへ?というのは考えていなかった。

 

ちなみにこのとき、両親から進学に際し出された条件は2つ。『独り暮らしはさせてあげられない』『留年したら即退学』であった。

 

どうしようどうしようと考えつつも焦っていなかったこの頃、新たに取り入れた勉強法がハマり、僕の英語の成績がバカ伸びした。

 

すると、僕は純粋に、勉強して模試の判定をあげることに夢中になったのだ。ドラクエで言うレベルアップの方に没頭する感じ。

 

―で、最終的に、僕が住む地方の上位校でもBとかAが出ることもあるくらいまで行った。数学がうんちすぎて旧帝大はMaxBだったけれど・・・。

 

けれど、僕がその学校を進学先に選んだことは一ミリもない。実家から通えないからだ。また、特待生的なのを狙うほどの熱量も実力も、流石になかった。

 

だが、実家から通える学校のみに絞ると、私立しかなかった。言葉の節々から、『私立はナァ・・』というのを親から聞いていたので、そこは避けたい。

 

考えに考えに考え抜いた結果、とある地方国公立大学であれば、祖父母の家から通えそうだと判明。つまり、これはリモート実家通い

 

そしてその県は良くも悪くも自然が豊かだ。だから、僕が生涯の趣味にしている魚釣りがし放題というメリットもある。

 

―僕が大学受験を目指した理由は以上である^p^

 

口では家計を助けるためとかカッコいいことを言っていたが、その実は己の願望を満たすための一点に過ぎない。

 

模試判定アップに夢中になってたら上がってた成績で、気付けば進学先候補が増えており、その中で自分が通えて、かつ一番偏差値が高い国公立。

 

そこに進学すれば、趣味の釣りがいっぱいできる!!田舎に暮らしてみたかったから、これは色々ありがたいズェ!!

 

・・・こんな高慢ちきなこと、生徒に言ったら殺されそうである。でも、頑張れたし、頑張りぬいたし、何より受かったし、今はこうして働いて税金納めてるから良いよね。

 

ちなみに本番は二次試験が結構難しく、帰りの新幹線で泣いちゃうくらい、精神的な余裕があった合格・・というわけじゃないことは付記しておく。

 

『なんで?』と2回、己に問え!

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では最後に、自分が最後まで頑張りぬくための『理由』の探し方について触れておく。

 

これは結構簡単で、『なんで勉強を頑張っているの?』と聞かれたら言う答えにプラスし、さらに『なんで?』と2回己に問うことである。

 

例:なんで君は勉強頑張ってるの?

生徒:〇〇高校に行きたいからです。

 

 

例:なんで?

生徒:友達がいっぱいいるからです。

 

 

例:なんで?

生徒:・・一人ぼっちで高校生活とか本当に嫌だからです・・

 

こんな感じ。ここまでほじくれば、その人がその人の価値観で、一番勉強を頑張れる理由が少しは見える。(答えられないのなら、密に考えればいい)

 

この場合だと、この生徒は『一人ぼっちで高校生活を送るのは本当に嫌だから、友達の多い〇〇高校を目指す』というストーリーを持っているとわかった。

 

であれば、動機としては若干『負』だが、ここを意識すれば強迫観念的に勉強を頑張れるというロジックになる。

 

キラキラした理由だけがモチベーションじゃないのだ。イマイチ絞り切れない、振り切れないときは、ちゃんと理由を自分が見つけているか、考えてほしい。

 

では今日はこの辺で。

 

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