今回も超短編だが、何か真理の一端を見たような気がしたので、つらつらと書いてみる。
いわゆる『難問』とされるものがある。特に数学だと顕著なのだが、考えて、考えて、考えて、急にポンと答えが閃くケースがそれ。
つまり、時間が掛かるのだ。また、解くにはそれだけじゃなく、精神力も求められる。いわば、『諦めない心』とでも言えようか。
『解けるまで頑張れば問題に屈したことにはならない!』と脳に刻み込まれたのか、勉強が得意だろうが苦手だろうが、同じ問題をずっと睨む姿は本当によく見かける。
―しかし、できるヤツと苦手なヤツが採る手段は、同じ『諦めない』という表現をされるのに、よくよく見ているとまるで似て非なるものなのだ。
今日はそれについてちょこっとだけ書いてみるのじゃ。
苦手なヤツの『諦めない』とは?
まぁハッキリというが、勉強が苦手なヤツの『諦めない』とは、同じ手段を延々と続けることだ。
最近YouTubeでオススメの動画として流れてきたのだが、『2021を素因数分解する』という数学の問題がある。
これに対し、『2から当てていけばいずれ解ける!!!』と考えるのが、苦手なヤツの特徴と言える。だったら問題にならないって・・・・・・。
断言すれば、手数が少ない上に頑固というのがその最たる共通点だと、傍から見ていて本当にそう思わされる。
例えば、『320×99』という問題に対し、何も考えず筆算を始めるようなら、ちと怪しい。さらにそこに、解説を読まないというのまでくれば、ハイ確定である。
『壁の向こうに行け』という課題に対し、『よじ登る』以外の可能性を考えないような思考であり、これだと少し捻られれば多分未来永劫闇の中、である。
できるヤツの『諦めない』とは?
一方できるヤツは、手段そのものには全く固執しないのが特徴である。目的を達成するためなら、方法は何でもいいと割り切れるタイプである。
ー僕自身は細かい理屈を知らないのだが、先ほどの問題を再掲し、少し考えてみよう。
『2021を素因数分解する』
・・・何をどうやったらそうなるという話だが、『2021』とはつまり、『2025-4』である。もっと言い換えると、
『45^2 - 2^2』
なのだ。となれば、中学数学でもやった『(x+y)(x-y)=x^2-y^2』という公式にぶち込んで、
『(45+2)(45-2)』
となり、47と43という答えが得られるが、この2つは両方素数。だから、これで終了という話。
※閲覧軽注意ですが、元ネタと少し便利な方法が載ったサイトを載せときます。
ー話が反れたが、できるヤツはいかにしてラクをするか、どのようにして目的地まで行くか、そっちを考えることを諦めないのだ。
先ほどの例を再掲すると、『320×99』を計算するより、320×(100-1)と考えて、32000-320の計算をした方が早くてラクでミスが少ないと考えるって感じ。
また、『壁の向こうに行け』という例の話なら、向こうに行けさえすればいいのだから、登る、迂回する、地面を掘る、壊す、飛び越える、といった手を試し続ける。
雨垂れ石を穿つとは言いますが、石に穴を空けるならハンマーの方が早いですよ。
そういう考え方だと言える。
ーってことで今日はただの気づきだが、この2つの傾向は年齢が低くても出てくるし、かつ手段を変えられないヤツはびっくりするほど伸び悩むのだ。
ま、無論大人にも当てはまる話なので、僕もいつの間にか頑固おやじにならないよう、色んなことを試しながらキャッキャしたいと思います。
では今日はこの辺で。