佐渡島庸平氏のインタビューを読んで、その中に『すげぇ好き』と思う言葉があった。
インタビュー全部に学びが多いので是非読んでほしいが、それが含まれる部分だけ引用する。
悩むのはやめたほうがいいですね。転機に直面して必死で悩んでいる方をよく見かけますが、悩んでいると真剣に生きているような気がするだけで、あまり意味はない(笑)。
それよりもすぐに決断し、それを正解にするべく行動したほうがいい。
転職しようとしまいと成功すればいいわけですから、場所などどこでもいいんです。生きていく上でおそらく誰もが足りないと感じるのは「時間」であり、あれこれ悩むのはその時間を無駄にすることなので、最も避けるべきだと私は思いますね。
石橋を叩いて叩いて叩き割る僕にとっては耳が痛すぎる言葉である。確かになぁと。何というか、『思考力』の正体に悩む生徒に伝えたい言葉だ。
今日はこれを基につらつらと書いてみる。
今の世の中の先頭を走っている方々のインタビューをよく読むのだが、そこで繰り返し登場する概念がある。
まず、『世の中のアップデートの速度は異常に速い』ということ。これは『知ってるよぉ』と思われるかもしれないが、多分思ってる数倍以上、速い。
例えば、ある経験則を得た人がいて、それを本という形にまとめて発信したいと考えているとする。しかし、製作にはどうしても、1~2ヶ月は取られてしまう。
その間に世の中は、それが使えないレベルに状況が変わってしまう有様だというのだ。ヤフオクの使い方の本を書いている間にメルカリが登場する感じだろうか。
またもう1つは、『成功は定義次第』という考え方だ。例えば、皆さんが思う成功とは何だろうかと問えば、その答えは母数が増えれば増えるほどバラバラになる。
金を稼ぐことだという人もいれば、そうでない人もいる。モテることがそうだという人がいれば、そうでない人もいる。
あらゆることが多様化していると言われるが、それは『成功の定義』も同じである。
これら2つが噛み合えば、とりあえず行動できる人じゃないと上手くいくわけがないというのは合点がいく話だ。
―しかし、冒頭で紹介した言葉は、その先の心構えの話なので、非常に響いた。
『さぁ行動しろ!』と説く人は実際に多いが、それに対して一番多いレスポンスは、『失敗したらどうすんだ』なのだという。これは完全に同意。
だが、行動を起こさねば今の世の中、抜きんでることはできない。甘んじるか、挑戦するか。
その時に心のよりどころにしたいのは、『まずは決断、それを正解にするために努力という行動を起こせ』というこの思考だ。これは救われる。
まず、失敗というのは新しい何かをする際には必ず付きまとうリスクである。
しかし、そもそも車の運転だって100%の安全は担保できないことを考えれば、実は考えすぎても仕方ない要素とも言える。
だが、それを0に近付ける努力は出来る。行動する以上リスクは出るのだから、達成に向けた投資に意識を向けるべきというのが伝えたいメッセージなのではなかろうか。
一度港から船を出してしまえば、中途半端に戻ろうと考える方が大事故だ。目的地までどうすれば無事に着けるか、それに向けた手を打つしかなくなる。
行動さえ起こしちまえば、勝手に達成へ意識が向くからまずは動け!
なんかこう言うアツいメッセージを僕は感じたんですけど、どないでしょう。生徒に伝えるトークのネタとして、ここに置いておきます。
では今日はこの辺で。