動く点Pと家を同時に出ない兄弟に殺意を抱き、池の周りを逆方向に歩く太郎君をクソ暇人だなと思う。そんな算数アレルギーを持ってます。どうも、中元です。
僕は毎朝(たまに入眠のために寝る前も)起きてすぐ、英単語のアプリでの単語チェックと、10分間の読書をするようにしている。
継続は力なりとはよく言ったもので、英単語アプリは気付けば13,000単語を習得したし、今朝方300ページ超えのミクロ経済の教科書を1周読み終えたところである。
ーそんな貴重なインプットの時間を送っていたところ、今朝は結構面白い気づきがあった。しかもそれは、話が聞けない子には、ある種のヒントになるかもしれない。
今日はそんなお話である。
他者のアウトプットが憑依する感覚。
↑このチャンネルに年末からハマっており、2日に1回はどれかの動画を必ず観直すレベルである。(同様に『ゆっくり解説系』にハマった)
豊富な例え話、丁度いいバランスの余談、痒いところに手が届く補足説明が上手く嚙み合っており、講師なら絶対超人気を取れるレベルだと思う程だ。
ーさて。昨日はたまたま、寝る前に高校日本史の参考書を読み直していた。ちなみに時代は鎌倉初期くらい。
そしてぺらぺらと読んでいると、ハッとした。脳内で『よつばch風の解説』が勝手に始まったからだ!
後鳥羽上皇『俺は頼朝が征夷大将軍だから幕府ってのを認めたんだ!なんで北条ってのが権利握っとんねん!』
・・・という風に、上皇はブチ切れた
上皇コワイ
ってのがマジで脳内で流れてきた。すると何が起こるのかというと、非常に濃く頭に残るのだ。
もちろん一周しただけで全てを覚えるほど甘くはないが、多分もう1回同じように読めば、高校日本史の授業だってできそうなほどである。
そしてふと思ったのだが、勉強がつんのめる生徒程、
『なんで勉強せんといかんのん!?』
『そもそも何がしたくてこんな問題とか解いとん!?』
『授業とか、聞いても何もトクせんじゃん!時間の無駄!』
という風に、何かしらの疑念がその邪魔をしているという印象がある。勉強嫌いを勉強好きにさせるのは超難問だが、下2つの方はもしかしたら今回ので防げるかも。
てなわけで、今回の気づきを生徒に落とし込む方法を、ちょいとまとめてみようと思う。
『さぁ、授業を作り給え』
僕が積極的に広めたいのが、『教えるつもりインプット』なのだが、生徒自身の中に『誰かに教える』という感覚が乏しいため、なかなか難儀している。
また、ある程度から先は自学をできるよう鍛えておかないと、長期スパンで詰むというリスクもある。その点では、人の話を聞けるようにもならねばならない。
非常に迷い倒しているのだが、実験したい施策はある。それは、授業の頭にいきなりこうぶち上げることだ。
『さぁ、授業を作り給え』
そして裏紙を一枚ポンとわたす。
その後、『あなたが教師という設定で、どんな授業をするか?説明のカンペと黒板に書く内容を「〇〇」をテーマに書いてみて(意訳)』と指示を出すのだ。
実は似たことはこの前やったのだが、今回はコレを通じてあることをするのが狙いである。
それは『話を10分聞けるようになること』だ。僕の腕力不足なのだが、特に社会であれば、4,5回はちゃちゃを入れられる。
ちなみにその中身は、教科書に載っていない、もはやトリビアレベルの知識をバッと言うというもの。どんだけ自己顕示欲強いねんと思うのだが、あるあるではなかろうか?
負けず嫌いが多いクラスなので、誰かが言えば別の誰かが別のどうでもいいことを言い返す。割を食うのは苦手な奴らだ。だがそこまで想像はなかなか回らないらしい。
この辺は口やかましく怒っても、限界があるだろうなと。だからシステムをいじることにした。つまり、『説明を聞く理由』を作ろうということだ。
実際自学をしようと思ったら、不特定多数に向けて書かれた情報を咀嚼して吸収していく必要があるのだが、それができるのは偏差値60以上からという人もいるほどだ。
つまりどこかで、誰かに加工してもらう必要がある箇所は必ず出てくると言うこと。米のままだと硬くて食えないから、誰かにおかゆを作ってもらう感じである。
というわけで、まずは脳内や教科書の情報から板書を作ってみろと伝え、あえてわからない箇所を生み、『ここは説明を聞いておいた方がいいな』と各人に思わせておく。
その上で、『〇分~〇分にかけては俺がその単元について全体に説明するから、"わからんところだけ"聴いておいてくれ』と指示を出すのだ。
これはパッと聞いただけでは『トンデモナイ!!』と思われる話なのだが、あなたも2時間超のセミナーとかがあれば、全てをじっと聞いてるなんてことはないハズだ。
しかも生徒の中で、もとよりこちらの説明を聞く意欲があるヤツなどほぼいないと思った方が良い。意欲に乏しい状態では、10分すらそれに集中するのは苦痛なのだ。
(というか最初から聞いてない可能性もある)
だからまずは、必要な情報だけでも聴かせる。そして『聴いてよかった』と思わせる。もちろん後者については、こちらの技量も求められる。
そこで『トクした』と思ってくれれば、次回は身を入れて聞いてくれるかもしれない。しかし100%は担保できない。
何が原因かは知らないが、『授業そのもの』に対する信頼を失った生徒にそうさせるのは、一朝一夕では無理なレベルの長期戦となる。覚悟しよう。
てなわけで当初のタイトルと全く違う方向に進んだので慌てて修正した記事なのだが、一応まとめをば。
話を聞かないなら、聞く理由を作れないか考えた方が良いのでは?
って感じ。これは今度授業でちゃんと実践しますんで、そこでの気づきはまた書こうと思いヤス。
とりあえず今日はこの辺で。