はい、どうも。こちらの記事も吹き込みで作成しております。
じゃあ何を話そうかって話なんですけれども、実はこの記事の内容を喋っている今日の1日前が、いろんな高校の始業式、もとい入学式だったんですね。
つまり、新しいステージで新しい生活が始まるという話ですけども、大体その前後にですね、よく決まりきった相談が生徒から、ご家庭から飛んできます。
『高校の勉強に太刀打ちができない、できそうにない…。』
・・・そういった悩みが、本当によく来ます。
そして実際の所、高校の勉強で太刀打ちができなくなるのって、特に中学校の時に優秀な成績を残していた生徒に多いんですよ。
今日はこの辺を踏まえて、今のうちに強く伝えてたいことを記事にしようと思います。
優等生の罠。
中学校の時成績が良かった生徒たちは、色々割り引いて考えれば、単に『中学生として求められる能力の鍛え方と習得に秀でていた』という話です。
しかしながら高校生となると、特にスキルの習得方法と、それとの向き合い方に関する話が変わってくるんですよ。
軟式野球が上手だからといって、硬式野球でもそのまま1位を取れるワケはではないというのと同じです。
なので今日はですね、高校の勉強を始める際、あるいはつまずき始めた時、ちょっと気をつけてほしいポイントについてお伝えしたいと思います。
こういった傾向が強く出ると特に思うのは、不思議なことに上位層の学校に受かった生徒たちですね。
正直言ってそこまで勉強熱心じゃない高校は、進度を相当遅くしてくれますので、逆につんのめらないんですね。
はっきり言いますと、特に進度も早く、難度も高い進学校ほど、中学校の勉強法をそのまま使っても成績上がりません。もう断言します。
中学の学習と高校の学習は、似て非なるモノ。軟式テニスと硬式テニスみたいに、似てるけどちょっと違うスポーツに挑むような感覚でいた方がいいですね。
どういうことか?高校の学習とは、試験範囲が広い上に難易度も高く、しかもそれらがの進むスピードも早いんです。
だから中学校のそれみたいに、100%を積み重ねるような勉強法は時間が足りなくて仕方がないんですよ。
高校の勉強で100%を積み重ねていくことがもしできるとすれば、その人は相当頭が良いか、他の娯楽を犠牲にして勉強に捧げているってことなので、希少種です。
そんなん、僕も無理ですし嫌です。せっかくならもっといろんな遊びを経験したいじゃないですか。
それに、例えば試験範囲が一から十まであったとして、そのうち三から四までは100%できますが、後は全然駄目ですと言う生徒がテストを受けるとどうなるか?
簡単な話で、30点ちょいしか取れないんですよね。
正直、高校のテストで点を取れない生徒さんと言うのは、このパターンが多い。つまり試験勉強が間に合ってないんですよ。
そして試験勉強が間に合わない原因を突き詰めると、単純に勉強が丁寧すぎることが多い。
優等生ってほら、学校で求められる理想の勉強法をちゃんと真似して再現するじゃないですか?
ノートは綺麗に書きましょうとか、学校で教わるまで先に行かないようにしましょうとか、答えは最後まで見ないようにしましょうとか。
そういう効率無視の勉強法でも、中学校レベルであれば、地頭さえよければ全然対応できますよね。習うことそのものがそんなに難しくないからです。
しかし、その時と同じノリで、膨大な高校の勉強を完璧に、丁寧にやってたら、マジで間に合いません。
「いやでも、丁寧にやって成績伸びた話とか、いっぱい聞くじゃん!!」と思うかもしれないんですけども、それはそういうケースをただ集めただけです。
高校の試験で点が取れない理由は、まず第一に勉強法が丁寧すぎることにあるってのが多いです。
それこそ英語であれば、教科書の本文を写経するとかヘンなことせずに、毎日5分でも10分でも音読しとけば十分です。
また高校の数学であれば、よほど簡単な例題除けば、とっとと答え見てプロセスごとそれを暗記したが早いです。
暗記して、公式とか類題とか、そういった使える道具が増えれば増えるほど、勝手に数学の力って伸びていきますので。
何と言うか、こと数学においては、既にあるような知識を十把一絡げにして自分で出せなきゃダメなんだとかね、迂遠なことは考えない方がいいと思います。
もちろん導出できた方が良いものもありますが、全部が全部そんなワケは無いでしょう。例えばド・モルガンの法則は、論理による証明がかなり難解です。
自分でゼロから、トンカチを作って、それで家を立ててこそ一人前だみたいなのって、ちょっともどかしいじゃないですか。考えてくれてた先人に失礼ですね。
ってことで、高校の勉強で一番最初に見直したい、テコ入れするべきなのは、勉強法が丁寧過ぎたりしないかどうかですね。
英単語は全部書く、公式は全部証明する。そういう事してるようでは、はっきり言うと間に合う人の方が少ない。これは知っておきましょう。
基礎学力強化をナメたら終了するぜ?
もう一個はですね、高校の学習は中学とは違って、基礎学力部分のトレーニングがすごく大事になる、ということです。
例えば各種検定の3級は中学卒業レベルだと言われるんですが、そこで修得が求められる知識ってのは、非常に実用的でして。
要するに、あれのことね、これのことね、っていうイメージがしやすいんですよ。ドアノブ触ったらばちっと来る、あれは電気か!みたいな風に。
ただ高校に入ると、概念として意味不明な英単語とか、訳の分からない数学の公式が爆増し、そうなるともう、日常生活に結びつけることができないんですね。
となれば、他の取っ掛かりを日々頭の中に入れ続けなければならないってことです。つまり、毎日毎日基礎的な勉強をルーティンとして行うという話。
ベンチプレスでより重たいウェイトを上げようと思ったら、腕立て伏せの回数を増やせるよう日々筋トレするのも一手。それに似た話です。
例えば中学生の頃に、毎日英単語を100個覚えてましたとか、漢字を20個ずつ覚えてましたとか、そっちの方が稀じゃないですか?
何ならそんなことしなくても、特に中学の時の国語の問題って、ある程度読めてそこそこ解けたじゃないですか。
しかし高校ともなると、「日本語なのに何が書いてあるかわからん」ってぐらいレベルが高く、難しい漢字のひねり倒した熟語とかが登場するわけですね。
この段階では、どんな解放もテクニックも、笑止千万なんです。
だから毎日の日課に英単語の勉強と、もし国語が極端に苦手なら、漢字の勉強を入れるぐらいじゃないと、多分頭打ちになりますね。そしてこれは文系科目に顕著です。
中学の時はさっき書いたような基礎的な練習をしなくても、勝手に精神年齢が上がったり、日々の生活の中で触れたりして言葉のストックって増えるんですけども・・・。
高校でやる単元は、モノによっちゃ日常的でもなければ実用的でもないので、別物として考えて練習しないと、できるようにはなかなかならない。
寝る前でも起きた後でもいつでもどこでも構いません。基礎的な学力を高める時間は、何とかして捻出するのをオススメします。
まとめ。
ってことでこの二つの話をまとめると、以下のようになります。
①高校の勉強は丁寧にやってたら間に合わないってことを、しっかり意識すること。
②基礎的な部分に当たる勉強をなめないこと。
・・・例えば、英語や数学の成績が伸びないんですと言ってる奴に限って、そもそも英単語も公式もまず覚えてないことがほとんどです。
これから新学期、もといせっかく高校が始まるっていうのに、いきなり躓くことがないように。
そしてテストのたびに、『進級できるだろうか』と悩むという悲しいことを思わないで済むように。
自分の勉強法というのはですね、もししっくりこないのなら、今のうちに我を捨ててフルモデルチェンジしておいていただければと思います。
では、今日はこの辺で。