最近依頼に対して『交渉』という手札を覚えてから、仕事がうまく回るようになった気がします。そろそろ奴隷状態卒業かな?中元です。
さて、今日のテーマは何にしましょうかねというところなんですが、たまには完全に同業者に向けた自分なりのハウトゥーを書いておこうかなと思います。
今年はほぼ引退状態なんですけども、僕は去年までガッツリ社会の「歴史」とかを小・中学生に教えておりまして。
しかし、数年という長いこと社会教えててあれなのですが、「あ、手応えあった」という授業が狙って作れるようになったのは、実は前年度末ぐらいなんですね。
かつては悩んでる時期とかもあったんですけども、そんな奴が一体どうやったら『中学歴史の授業の質が上がったか』について、今日は語りたいと思います。
つーことで僕がやったことをいきなり言っちゃうと、高校日本史を勉強し直したっていうことですね。
なぜそうすると、中学の歴史の授業のクオリティーが上がるのか?
実は中学校の歴史の教科書ってよくよく読んでみるとですね、大人でもなかなか気づかないのですが、かなりの余白、言い換えれば省略部分があるんですよ。
例えば奈良時代の話とかだと、なぜか急に鑑真ぐらいで終わるんですよ。そのあとは突然、794年に桓武天皇が遷都したみたいな話が出てくる。
そっからはしれっと平安時代の話が始まるのですが・・・。
歴史が得意とか、そもそも性格でその辺気にしない奴はそれですっと理解できるんですが、冷静に考えたらやはり『あれ?』って疑問を持つわけですよね。
『あれ?いつの間に、何で、奈良時代って終わったの?その時期に何が起きたんだ?』とかってのは、中学の教科書を読んでも大体書いてないです。
・・・じゃあその部分だけ Wikipedia とかで調べればいいじゃないかってのもよく言われるんですけど、そうするとですね、余計な情報が多いんですよ。
余計な情報というのは、単に”生徒の理解度を高めるって意味じゃ多分役に立たない”という意味だけじゃないです。
例えばその人の死因ですとか、間抜けなエピソードとか、そういった風に面白いけど関係ない情報が多すぎるっていう意味でもあります。
そういったものを除けつつ、中学の歴史で抜けてる部分を知るためには、実は高校の日本史の勉強するのが手っ取り早いんですよね。まぁ、僕の感想なんですけども。
だから、東進の金谷先生って人が書いた、のかな?とにかくその授業を本にまとめたシリーズを、寝る前とかにペラペラと読んでたんですよ。ちなみに趣味の一環です。
すると結果、いざ歴史の授業を考えよう、行おうとするとき、だいぶ説明しやすくなっているのに気づきましたねー。
もちろん入試とかのテストにそんなオーバーキルな知識は出ないんですけど、恩恵はもっと深いところにあります。
深いところまで知っとくと、例えば公地公民制の崩壊と武士の台頭が繋がっているという風な、今後に広く長く使えるネタを仕込んでおくこともできるんですね。
『鎌倉幕府と室町幕府って仕組み似てるよね』といった共通点を事前に伝えれば、初見の知識でも頭に入りやすくなるって情報もありますしね。
ちなみに、即効性があるわかりやすい授業のコツってのも、手前味噌ですが存在します。ついでに紹介しますね。
まず人物を説明するときは、なるべく教科書に挿絵がない人物でも肖像画を探してきたり、あるいは適当な写真を持ってきて、キャラクター化するといいです。
口頭で、高師直がなんだとか、坂上田村麻呂があーだとか、見たことも会ったこともない人のこととか知らねえよって思われるだけなんですよね。
ただ、それを一回キャラクター化すると、これがだいぶ理解しやすいんですよ。このことはよつばchって言う歴史の事を解説してくれる動画で学びましたね。
さて。100を知って初めて1を語れるというのは結構ガチであり、中学までの知識を語る人ので十分って人でも、先のことや裏の話は知っておいた方がベターです。
てことで完全な同業者向けな話でしたが、今日はこの辺で。