今日は珍しく、書きたい記事のネタをひねり出すのに20分以上掛かりました。たまにはそんな日だってある。中元です。
さて。この記事は、久方ぶりの同業者向けである。まぁ大体これを銘打っているときは、僕が単に独り言をぼやきたいだけなんだけども。
僕には塾講師としての矜持は特にないのだが、強いて言えば【点を上げてナンボ】だし、【コーチとして接する】べきだと考えている。
これら2つを達成しようと思うと、知識を伝達するだけでは不十分だってのは、言われなくてもわかる自明なことである。
しかし、では何が必要かってのをつかむのは、口で言う以上に難しい。授業内で、その辺の問題集を解かせれば十分だろうか?僕はそれもダウトだと思う。
これについては今もまだ試行錯誤の途上なんだけれど、僕なりに少しずつできてきた輪郭を、ここでちょっと短いけど言葉にしてみようと思う。
「知識」は伝授して使わせる。そこまでは監督すべき。
知識を伝達するだけでは不十分。このことは、スポーツに置き換えてみるとよくわかる。
例えばバスケにおける基本的な身体能力を高めるには、バーベルを背負ったスクワットより、ジャンプスクワットのような爆発的な動作の方が、多分適している。
ではそれを伝えたとして、それだけで選手は伸びるだろうか?なかなか難しいのではないだろうか?
キセキの世代の彼でもない限り、指導者がイメージする完璧なトレーニングを、選手がノーヒントで実践できるとは、僕は全然思わない。
ジャンプスクワット一つとっても、しゃがむ深さや回数などは、個性だけじゃなく最終的に目指したい選手像の水準によってもマジで変わる。
少なくともその場でフォームを確認したり、または一定期間ごとに様子を確認したりと、教えた後もコーチの仕事は絶対に続くと思われないだろうか。
試合で勝つためにはトレーニングが必要なのはみんな分かっているが、そのトレーニングにもある程度の補助が要ることに無関心な人は割と多い。
勉強に置き換えると、その数はさらに増える。例えば英語の学習には音読が効果的と言われるが、それを伝えた後、以下のことを確認している人はどれくらいいるだろうか。
① そもそも生徒が取り組んでいるか。
② やり方が合っているか。
③ 使用している教材の難度は合っているか。
④ 客観的にみて能力は向上しているか。
⑤ それを数値化しているか。
⑥ やっている様子を見たことがあるか。
・・・これらをきちんと徹底して管理しようと思うと、工夫ゼロだとたぶんすぐパンクする。だが、コーチという目線に立つためには、これはすべてせねばならない。
僕もぶっちゃけたまに抜けるが、ここはなるべく追っている。Excelに管理してみたり、手帳に残してみたり、今もまだ工夫の途上だ。
だが現時点でも、少なくとも⑥は必ず確認している。山本五十六じゃないが、やってみせて、させてみる。これすら授業内で実践できないとしたら、説明が長すぎるかと。
すなわち僕の現状の課題は、①~⑤をどうやって管理するか、生徒に実践してもらおうという気になってもらうか、そこの施策である。
今のところは、顔を合わせるたびにねちっこく声掛けをするか、毎授業時にその定着させたい学習を行う時間を取るか、どちらかかなぁと。
あるいは、もっとメリットを伝えるとか、言うこと聞いた方がトクだなと思ってもらうため、小出しで学習法をもっと打つか。
いずれにせよ、毎度毎度できる工夫は考えて実行しないと、ガチで僕の夢物語に終わるだろう。もちろん、僕が僕の学習で結果を生むというのも忘れちゃならない。
実績のないコーチもまた寂しいものだ。地方国立大学合格も、英検準1・1級合格も、過ぎ去った昔の話である。
新しい実績を作ったり、せめて知識をゴリゴリにアップデートしたり、その姿を見せ続けることもまた努力の一環になるだろうな。
そうやって初めて、他者に結果を出させるという目標を達成できるのではなかろうか。
うーむ、思考の整理のために気の向くままタイピングしたから、主張が雑多になったけれど・・・。
伝えたいことの1/3でも伝わっていれば御の字である。ま、ネタが無い状態でこれだけ書けたら、満足ですな。
てなわけで今日はこの辺で。