生まれて初めて、激昂する人と相対して、心が無のままだった中元です。人って強くなれるんですね。それとも老成しただけ?
はい、実は近く、大人に対して授業して、それについてコメントを貰うというかなり憂鬱な機会があります。
授業内容もそうなのですが、授業の頭で生徒に向けて話すスピーチについても、【やる気】を出させるかどうかって目線が問われるんですよねー。
実は僕、今回のそれについては、賛否両論を起こして結果50点くらいの最下位を取ろうとしておりまして。
コイツ何話すつもりやねんと思われるかもしれませんが、今からそれを、文面の精査かねて文字に起こし、記事にしたためようと思います。
以下の記事は、僕がどんな発表をしたかというそのまんまです。軽い気持ちで以下どうぞ。
―突然ですけど、やる気って何か?これについて、じっくりと考えたことはありますか?
やる気って英語で表すと、【モチベーション】っていうんですよ。そして【モチベーション】を英和辞書で引くと、【動機】って書いてあるんですね。
要は、【動き出すきっかけ】です。つまり、やる気とは【動機】のことであり、何か行動を起こす為のきっかけって意味なんですよね。
まぁ、この辺りまで考えられた方は、もしかしたら結構いるかもしれませんが・・。
【やる気】ってのは、実は性質が全く違う二種類が存在するんだよねってことをご存知でしたかね?
例えば、理想とするキラキラした未来を描いて、そこに向かって頑張るぞっていういわゆるポジティブなモチベーションがまず1つ。
大体学校とかで話をされるのって、「勉強しとけばいい大学に行ける」といった風に、キラキラした話が多いと思うんですよ。
もちろん、キラキラした話の方が、「よし、俺も頑張る!」って思える人もいるんですが、実はそれ、結構性格次第らしいんですよね。
実際、日本人は遺伝子的に確か97%ぐらいの人は、もう生まれ持ってネガティブらしいんですよ。
その人にキラキラした未来を言っても、なかなか通じないじゃないですか。では、この場合どうするか?
ここでこそ、もう一つの方―つまり、ネガティブなモチベーションを使うのはいかがでしょうか?
ただ、こっちの方って、不思議と知名度が低いんですよね。だから今日は、これについてお話ししたいと思います。
ネガティブなモチベーションとは、最悪の状況を想像して、「それは嫌だな」と考えて、避けるために頑張ることです。
皆さんが今一番やる気出さなきゃいけない、立ち向かわないといけない勉強を例に考えてみましょうか。
つまり、勉強避け続けました!国語算数理科社会、全部サボりました!ってことを積み重ねると、どんな将来が待っているか、お伝えします。
簡単です。【損】確定です。
勉強すればどこまで得するかって分かんないんですけど、勉強しないって決めた瞬間に100%人生で損することが確定するんですよ。
その理由は主に二つあって、まず一つは、選べる仕事がものすごく減るからです。
例えばサービス業とか土木建築・漁業・農業・林業、プラス美容師・調理師・公務員などは、一応高校卒業から目指すことはできます。
ただし、調理師・美容師・公務員ってのは、資格取らなきゃダメなんですよ。そのためには、結局5科目の勉強が絶対必要なんです。
国語算数理科社会英語はさぼってました!って状態だと、まぁ受かるわけがない。そういう実情があるので、資格が必要な仕事はまず選べなくなりますね。
そしてもう1点、もちろん収入においても損します。
お金の入りもそうで、例えば高校出ました、中学出ました、しばらくバイトで頑張ります!っていう働き方で、平均の1年間でどれくらい稼ぐかってご存知ですか?
ちょいと検索したところ、ざっくり114万くらいらしいです。ってことは、すげー単純に言うと、月に使えるお金って10万円ないんですよ。
そしてその10万円弱の中から、家賃引かれて、電気・ガス・水道も引かれて、その後に残るお金って、些細なもんじゃないですか?
しかもそこからさらに保険代とか携帯代とかも引かれていくので、好きに使えるお金なんてほぼないんじゃないですかね?
「じゃあ頑張ってバイトして、もっと働いて稼ぐよ!」って思っても、アルバイトの人って年収が150万とか超えてくると、引かれる税金が増えるんですね。
だからこそ、働く時間を増やしても、思ったように手取りが増えないってのは、現実問題存在しているわけです。
ならばと、正社員になって、会社勤めで稼ぐという選択肢もあるんですけど、実は中卒の人と高卒の人だと、収入の違いって月2万ぐらいと大差ないんですよ。
しかし、高校卒業と大学卒業ってだけで、月収に平均10万円の差があるそうです。大学を出たか、出てないか。たったそれだけで、年に120万も違う。
ここまで考えたことは、皆さんありますかね?
もし今勉強サボったら、つまり勉強する時間を取らず、漫画読んだり YouTube 観たりすると、選べる仕事は激減し、また将来の自分の稼ぎが月2万、10万減ることに。
もちろん今皆さんが、勉強そっちのけで取り組んでいることに掛ける時間が、月10万だの年220万だのの価値があれば、それをガンガン続ければいいと思います。
しかし、そんな人、ほっとんどいないと思うんですよね。繰り返しますが、勉強をするとどのくらい得をするかは読めませんが、損することは確定します。
だからこそ、変な意地張って「僕、絶対勉強しないもん!」と言って変な厨二こじらせるんじゃなく、最低限のことはやっといた方がトクじゃないかなと思うんですよね。
さて。ここまでの話を聞いて、少しでも「やべっ」と思われたのなら、今から勉強においてトクすることを言いますので、少しお付き合いいただければと思います。
たかが10分、されど10分。軽い気持ちでお話し聞いていただければな~、と思います。じゃ、授業に入ります。
・・・・はい。大体これぐらい喋って、今ぴったり5分ぐらいです。
中学生とか高校生にこの話するのってどうなのって意見ももちろんありますけど、僕はこういったダークサイドの話を一切しない方が無責任だと思ってます。
実際、仕事が無かったときや収入がなかったころの苦しみとかも知ってるんですよ。だからこそ、包み隠さず喋っております。
ま、賛否両論狙います。
では、今日はこの辺で。