精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【予習】は何をどこまでやればいいのか問題を考察する。

寝違えたせいで首が痛く、右を向くのに苦戦しております。中元です。

 

さて。夏休み(笑)が始まったが、どこの高校生も忙しそうである。なんか、同情せざるを得ないレベルに、全く休めているような気がしない。

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学校の課題に、受験で問われる科目の復習をせねばならず、しかも予習をしろという指示まで出ていたりもして、何か可哀想とさえ感じる。

 

僕は人生で課外というものを、「残業じゃねーか」と思って一度も受講したことが無い不真面目野郎なので、そこに共感は難しいが・・別目線から寄り添おうと思う。

 

今日はその中でも、実はつかみどころがなく、そして実は誤解が多いような【予習】について、書いてみたいと思う。

 

 

【予習】とは仕分けダヨ。

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多くの人が勘違いしていると思うのだが、【予習】とは何も、「人から教わる前に完璧にしておけ!!」という意味では無いのでご注意いただきたし。

 

(仮にそうなら、「じゃあ授業って要らないよね。予習するから学校休みま~す」というロジックが正当化されてしまう)

 

正確に言えば、【予習】とは仕分けのことである。どういうことか、順繰りに解説していこう。

 

まず進学校は特に、授業の時間が極めて長い。例えば55分とか、あるところはある。その時間ずっと、集中を持続させるのは無理である。

 

しかし、事前に「ここだけは聞いとった方がいいな」と思えるポイントだけでも準備しておけば、極論そこだけ聞けばいいので、頭に掛かる負担がグッと減る

 

【予習】の狙いはそこにある。つまり、わからないところをわかるようにするのではなく、何がわからないのかを調べておくことこそがそうなのだ。

 

YouTube動画も、頭から最後まで観る人は、長尺になるほど稀になる。必要な情報とその根拠さえ説明してもらえれば、授業の”体裁”は成立するとさえ思う。

 

例えば【ベクトル】がわからないとする。しかし冷静に例題を解いていくと、基本中の基本は大丈夫だとわかった。この場合、その部分の話は僕ならスルーする。

 

自分がわからないところに行きつくまでは、外の景色でも眺めて、頭を使わないようにするのが良いとさえ思う。(心象が悪くならない程度に)

 

そして、難儀している部分の説明が始まったら、そこだけはグッと集中して話を聞く。そして納得すれば、再びスイッチを切るなりなんなり、おすきにドウゾという感じだ。

 

ーちなみに、ここからはただの愚痴。僕は昔から、【予習】した成果をただ発表するだけの授業は時間の無駄だとしか思わない。

 

例えば、授業が始まるや否や、日付に応じて生徒に発問し、答えを言わせるだけの授業。これって仕事してねぇなと、本気で思う。

 

一時期そういう授業を受けたことがあったのだが、その先生から何を学んだかと言われれば、独学すれば先生の話は要らないじゃんという気づき、それだけであった。

 

【予習】に求める完成度を上げれば上げるほど、実は先生が不要になっていく。それをラクだと勘違いしている人に当たった生徒は、マジでドンマイと思ってしまう。

 

そういう際は、別に時間を取って、自分の学力を補う学習を独自に積んでいった方が建設的だと思う。めげずに頑張ってください。

 

作業型予習を強制されたらどうするか。

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昔っから、学校の教科書の長文の単語を調べてくるという課題の意味がわからなかった。

 

頭を使うべきタイミングは英文の意味を取るときであり、そんなところに労力を割く意味は、実は未だにサッパリである。

 

古文だともっと顕著であり、ひどいときは文法の意味と単語の解説に終始することさえしばしばだ。つまり、文の中身はなんなのか、そこに触れずに終わるという話。

 

ー今は多少マシになったと信じたいが、どうやら遠からず、近からず。【予習】とは名ばかりの作業を強制するシステムは、まだしぶとく生きているらしい。

 

断言するが、そういった課題にクソ真面目に取り組んで成績が伸びる生徒は、他に要因がある。元々かしこいか、塾に通っているか、とにかく別に時間を割いている。

 

ということでお前が言ったらオシマイという話なのだが、時短ツールとしてオススメのサイトを紹介しまくっておく。

 

まず英単語は、Weblioにぶち込んでぱっぱと調べておくのが良い。

ejje.weblio.jp

 

尚、運が良ければ、コミュ英の教科書訳が全て載っているサイトもある。英表の回答もまた然り、だ。

wayakusuruzou.com

xn--0eyv23a66dxqc.site

 

ぶっちゃけこれらから情報を拾っても学力は伸びないのでそこは気を付けたいが、謎の課題に掛かる時間を削減しまくるという意味では、知っておいて損は無いツールだ。

 

残念ながら、真面目に解いたか、答えを見たかは結構バレるが、答えを”参考にしたか”は、見抜くのが結構難しい。(解答を一部分自分の言葉にする、など)

 

この辺で平常点を稼ぐのは、真面目な人よりも要領がいい人なので、そこはプライドや罪悪感をかなぐり捨てた方が、多分吉。

 

尚、古典に関しては、どうやら中身のアップデートが長いことされていないらしく、超完璧とさえ言える和訳と文法的解説が、ほぼ全ての文章に存在している。

https://manapedia.jp/text/4012

 

きちんと自分の頭で考えて、紙の辞書を眠い目をこすりながら引く。涙ぐましい努力だが、多分さっさと終わらせて寝た方が、人生トクをする場面は多い

 

「ただの作業やん・・」という高校の科目への幻滅を覚えたのなら、その時点でやる気を出すことは不可能に近い。大人しく割り切って、すぐ終わらせる方法を探りましょう。

 

おわりに。:では、どのように【予習】をするか?

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ここからは私見をちょっと書いておく。【予習】は、何をどこまでやればいいのか?

 

まず僕なら、作業型予習を15分くらいで終わらせるよう、タイマーをセットしてさっさと「検索」する

 

単語の意味を調べたら英語の成績が上がるなら、辞書を読めばいいのだが、実際はそうじゃない。意義を見出せないので、時短する。

 

それが終わって余力があれば、数学→英語の順で、説明を読んで例題が”解けそうか”を確認する。

 

何度読んでも文法的な説明が浮かばなかったり、論証の流れの意味がわからなかったりしたら、チェックは付けるが別に調べることはしない

 

そこは授業で聞くためだ。というか、そのための【予習】だし。

 

ちなみにもし、大体授業1つ分の内容が全て解けたらどうするか?僕なら授業中に内職するんじゃないですかねー。これはオススメしないけれどもね。

 

尚、他の科目に関しては、マジで余力があるときに、教科書を一読する程度である。日本史の教科書を見て、「中学でやったなぁ」という感想を抱けば御の字だ。

 

ーあとこれを言ったらブチ怒られるだろうが、現代文については予習も復習もテスト勉強も、高校に入ってから一度もしたことがない

 

というか同じ文章を何度も授業で読むわけなので、それぞれのタスクの必要性が無くなっちゃうからだ。得意な人は割り切って良いのではと思う。

 

てなわけで、優等生からすれば「とんでもない」話を書いたかもしれないが、【予習】はやり方を間違えれば超絶時間の無駄になり得るのだ。特に不器用な方にとっては。

 

そういう話が伝わっていれば嬉しい。では今日はこの辺で。

 

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