精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

日本で英語を使える人が少数派な理由は、すっごく簡単でとっても身も蓋もないのですよ。 ―実は韓国も中国も台湾も、日本より英語力は上らしいという―

パイエンプールーイーチェン。唯一喋れる中国語ですが、意味は【百聞は一見に如かず】です。なんじゃそら。中元です。

 

さてさて。僕の周りでも子供が誕生するケースが増えて、一応比較的情報を持ってそうな僕に対し、「小さいときに何させときゃいいの?」という質問が飛ぶようになった。

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正直に言えば「昆虫採集と魚釣りに連れてけ」という本心はあるが、それはさておき、ちゃんとした回答を返すようにしている。

 

【英語+α】だな!

 

要するに、英語は絶対やっておき、後は音楽でも絵画でも、お前が一緒にやって楽しめそうなことをやってあげれば?と返している。俺、真面目!

 

そう思う理由は、実は結構データを見ても明らかだったりする。

 

と言うことで今日は、なんとな~くネットサーフィンをして気付いた、日本で英語を使える人が少数派な理由を考察してみたいと思う。

 

 

英語、いつから習い始めた?

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まずは質問。日本は現在、小学3年生から英語をさわり始めるらしい。年齢で言えば9-10歳ってところか。

 

これって世界的に見ても早いのか遅いのか、それとも平均値なのだ、どれだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、世界的に見たら遅めで、アジアでみたら普通である。*1

 

1990-2000年というやや古い調査ではあるが、5~7歳から英語の学習を始めるカリキュラムが、アンケート対象国では一番多いのだ。(その中には中国もある)

 

ーでは、なぜ日本も思い切って、いきなり5-6歳から【必修で】英語を始めるようにしないのだろうか?ここが親に任せきりな理由はなにか。

 

死ぬほど簡単で死ぬほど悲しいのだが、そんなことできる余裕はないからである。

 

以前のカリキュラムでダメだったから抜本改革して、英語ができる子どもを増やそうとしているのが現在だが・・。

 

その子たちを現在教えようとしているのは、ダメとされた以前のカリキュラムで育った世代(被害者)なのである。そりゃぁ、数が不足しますよねー。

 

ちなみにこれを解決しようと思ったら、いっそ外部講師OK(単位を認める)にするレベルの改革が必要なのだが、それをする気はないらしい。

 

国産英語教師が不足しまくっているのもあり、ある程度年齢を重ねてからの開始・・という風に数を制限しないと、実施できないということなのかな?

 

だとしたら、しばらくは両親が幼い頃からの教育(特に英語)を担う必要があるって話は納得だ。だけど、なんかこう・・。

 

「小さい頃からの親による教育が未来を決める!」といった煽り文句じゃなく、「学校には人が足りてないっす」というのを素直に言ってほしいと、正直思ってしまう。

 

ま、これ以上は愚痴だから、いいや。

 

お隣さん、めっちゃ英語できるってよ。

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続いて気になるのは、英語の学習開始時期が早い国は、ちゃんと英語ができるようになっているのかどうか、である。特にアジアが気になるよね。

 

これについては、傾向として【イエスなのだ。ってことで、TOEICのアジア各国平均スコアを紹介すると、こんな感じ。*2

 

韓国・・678(!!) 

→3年生から

 

中国・・571

→1年生から

 

台湾・・562

→3年生から

 

香港・・541

→1年生から

 

日本・・523

→元5年生・・最近3年生からになったところ

 

てな具合。ちなみに他の国でも、学習開始が遅くなると、スコアもちゃんと下がり気味になっていく。早期学習の結果が国レベルで出ちゃうのってなんだかなぁ・・。

 

ところで、韓国のスコアが抜きんでて高いのは気になるなぁ。今度英語のカリキュラム、しっかり調べてみようっと。

 

意識調査が教える「やっぱり」な格差。

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個人的な感覚だが、英語の教育熱が高い人は、僕が住む地方ではかなり少ない印象がある。実際のところはどうなんだろうね。

 

調べてみたら、ベネッセさんが面白い調査をやっていた。*3

 

そのままもりっと紹介しよう。

 

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ーここから、幼児のレベルから英語を習う子どもは、比率で言えば地方の子どもより都市部の子の方が3~6倍も多いという話になる。

 

ちなみに、人口10万人あたりの学習塾の数にも、都会と地方でちゃんと格差がある。

 

1位の愛知県と最下位の佐賀県では、ざっくり2倍くらい隔たりがあるほどだ。(2014年の古いデータだけどさ)

todo-ran.com

 

この原因は、「英語熱が低いから学習塾がないのか」「学習塾がないから英語熱が低いのか」にあるのかは不明だ。ニワトリタマゴである。

 

逆に言えば、地方は英語教育において、かなりのブルーオーシャンということになる。

 

オンラインだろうが何だろうが、英語の勉強の仕方を勉強し、子供にみっちり教え込めば、もうその時点で上位層は確定するんじゃなかろうか。

 

もちろんみんなが気付くまでの間は、だけど。

 

終わりに。

 

ということで、やっぱりデータを見ると、身も蓋も無い話がみえてくる。

 

英語ができない?開始が遅いからじゃね?

 

・・・ということで、まだ子供がばぶばぶ言っていたり、お腹の中に居たりする方は、もうゴールデンタイムが始まっていることは認識しておいた方が良いかも。

 

そんな提案(警鐘?)をもって、今日はこの辺で。

 

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