ゲームにハマり過ぎて生活リズムが乱れてまいりました。我ながら欲望に弱すぎる男、自制心は【不可】を貰いそうな中元です。
さて。今の中1や高1は、環境ごと変わる新生活が始まって、大体6か月ほど経過したことになる。
するとぼちぼち、異口同音で出てくる言葉が目立つようになってきた。
「勉強と部活が忙しくてなんもできん!!!」
なるほど、なるほど。確かに部活動が忙しいところは、終わりも遅いし、学校で習う単元の難度も増して、宿題の量も増えてくるのは間違いないでしょうなー。
しかし、だ。実は「忙しすぎる!!!」と愚痴る生徒は、大抵の場合、無計画に色々なことを日常生活に放り込みすぎなことが原因だと思う。
思うと言ったが、自分の中ではもはや確信に近い。
今日はそないなお話。
同時にあれこれするから、忙しい。
自分が普段何をしているのか、実はよくつかめていない生徒は多い。忙しい気はするけど、「具体的にどう」忙しいのか、説明できる者は少数派だ。
例えば、自分がルーティンとしている行動は何か?宿題には普段どれくらいの時間が掛かるのか?そういった一つずつの時間的感覚は、意識しないと気づけないらしい。
―この辺を突き詰めると、実は忙しいと言っている生徒程、スキマ時間が結構多いということに気付く場合が本当に多いのだ。
・・ではその本来は空いているはずの時間は、一体に何によって埋められているのか?それについては、時間汚染という面白い考え方が紹介されていた。
簡単に言えば「ながら作業」をずっとし続けることである。宿題の合間にYouTubeを観るとかもこれに当たり、負担はデカくなるのに作業効率は激減するという魔の時間だ。
こんなことをしているから、意味もなく忙しいという錯覚を覚え、人生がずっと何かに追われるような感覚に、中学生の頃からなってしまうという話なのだ。
だからまず、時間は割とあること、そして自分がその使い方をしくじっているから浪費しまくっていることに、気づかせてあげる必要が大きいと本当に思わされる。
忙しいモードを脱するには?
先の記事によれば、まず最初にやるべきことは、「実は時間があるぞ」と自分に言い聞かせることだという。
そして、やりたいことを同時にしようとする悪癖を意識して修繕し、1つずつ集中して終わらせるのがコツと紹介されていた。
ちなみにこの教えは、「やりたいことは全部やる」を体現している堀江貴文氏の【多動力】にも書かれていたことでもある。
色んな作業が終わらないのは、それを同時にしようとするから。非常に単純明快だが、これを子供に理解してもらうのは至難の業だと思えてならない。
―ご家庭や講師がこれに対しアプローチするには、毎日(毎週でもいいかも)作業リストの作成をさせて、その項目を1つずつ処理させるよう監督・補助することかなと思う。
自分がぐちゃぐちゃやっていた頃と、タスクがサクサク進むようサポートしていた頃で、どれくらいラクになったか、時間は減ったか、逐一教えてやること。
大人になれば、こういう自分への報酬付けも自分で完結させることができてくるが、年端もいかないとなれば実行する方が無理な話である。
まずはコーチになったかの如く、この方法を教え込むところまでは寄り添った方が吉かもしれない。
―そして自分を律することは、将来の成功を生むカギとなる。
さて。最後は余談だ。最近ようやっと、お盆に買った本の最終章にたどり着いた。
何が書かれているかはタイトルの通りなのだが、将来的に成功する子どもは何が違うのか、様々な州や学校の取り組みや、具体例を基に解説している大著である。
もちろん失敗する子どもの例も書いてあるのだが、それを分かつものとして僕が一番「あぁ・・」と思ったものがある。
それは【忍耐】や【誠実性】といった非認知スキルの強弱である。(学業の優秀さも関係はあるが、これらの有無で差は驚くほど減るらしい)
例えば早期教育を修めても、共同作業ができない、我慢ができない、見通しを立てられないといった欠点があれば、最悪マイナスになってしまうこともあるという。
実際、幼児期に欲しいと思う対象を我慢するよう命じられ、それができた子とそうでない子を分けたところ、前者と後者でその後の人生に傾向の違いが出たという。
こういったディープな事情を考えても、効率的に物事を終わらせること、忍耐を学ぶこと、そして新しい方法論を受け入れることと言ったスキル、身に付けた方が吉である。
早速明日、生徒に話してみようかな。
終わりに。
ということで、計画性をテーマにした記事に、結局なってしまった。だが、セリフとしてはかなりありふれたあるあるであり、そして誰もがぶつかる壁だとも思う。
よっぽどじゃなければ、大抵は矯正が効くはずなので、臆せずテコ入れした方が良いように僕は思う。
また大人の方も、そういった時間の使い方について一緒に学び直すことで、色々と得られることが多いのもまた請け合いである。
先行投資として、これほど利回りがいい自己投資は無いと思うのですが、いかがでしょう。
では今日はこの辺で。