精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小ネタ】成功ばかりしてきた子供は、実はリスクがバカ高いという話を読みまして。

タンパク質を日頃から多めに摂っている恩恵か、肌通夜は悪くないと言われる中元です。どうでもいいんですけどね・・・。

 

さて。実はルーティン日記の方に軽く書いたのだが、先日「成功する子、失敗する子」という大著をほぼ読み終えた

ぶっちゃけ一読したに過ぎないので、記憶はほぼ定着していないのだが・・。個人的に目から鱗だった話は、既に頭に残ってくれている

 

その中でも「あぁ・・」と思ったのは、【失敗することなく人生を歩んできた子は、大事なステージで失敗するか、一切の冒険を避ける】というものだ。

 

今日はそれに関する話を書いてみよう。

 

 

リアル赤司征十郎な人生の果て。

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どちらかと言えば中間層だった僕が言うのもおかしな話なのだが、【勉強】とは競技者の多さもそうだが、頂点とされる人の数の多さも特徴だよなと、常々感じている。

 

例えば去年日本一に輝いた野球チーム【福岡ソフトバンクホークス】の出場選手数は、30人ぴったりであった。

公示 出場選手一覧|福岡ソフトバンクホークス

 

しかし、ジャンルは違えど同じく日本一とされる東京大学】の在学生は、現在6600人ほどであるという。色々とけた違いだ。

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400163041.pdf

 

しかも、【東大レベル】に学歴ブランドがつく学校は他にもあるため、単に人数で語れば、プロのスポーツ選手になるよりも可能性は圧倒的に高いことが伺える。

 

さらにさらに、だ。超名門とされる学校は、基本的に一貫校であり、そもそもその狭き門を突破する地頭があれば、基本勉学において落ちこぼれることは、まず無い

 

となると、社会に出るまで、そういう意味では挫折も苦労も知らないことって、実は僕らが知らない世界では普通に起きていることという話なのだ。

 

ここだけ聞けば死ぬほどうらやましい、まさに赤司征十郎の世界なのだが・・・。

 

ところがどっこい。上記の本には、このことによるリスクについて、鋭く指摘されている部分があった。

 

それは、うまくいかなかったことや、未知の世界へのチャレンジに対し、なんの経験値も学習も積む機会が無いことだという。

 

どういうことか、詳細してみよう。

 

一歩踏み出せず埋没する。

Amazon.co.jp: 【遊戯王】 早すぎた埋葬 (スーパー) [BE1-JP91] : ホビー

学業の優秀さは当然ながら、上記の本で繰り返し語られていたのは【非認知能力】の開発と向上の重要性であった。

 

例えば、勉強でずっと上位層をひた走り、できる人間とだけ交わり、そして社会に出るまで全くの失敗を踏まないことは、先ほど述べた通り完全な成功に聞こえる。

 

ところが、本当に文字通り失敗のない人生をずっと歩むと、【失敗に対する向き合い方】や、【未知のことへのチャレンジ欲】が十分に育たないのだという。

 

だからこそ、社会に出る際、今までみたいに試験を突破すれば入れるところで、かつ変化が少ないとされる場を、無意識に選びがちになるのだそうだ。

 

まぁこれはこれでまだまだ成功のレールに乗っているのだが、問題はやはり、不測の事態に遭遇した時である。

 

ぶっちゃけ僕は人生において失敗が9割という感じなので、試験に落ちてもフラれても「またかー」とか、「じゃあ次はこうしよう」という風に、普通に考えられる。

 

しかし、ずっと成功だけを重ねてきた人生だと、この場面にブチ当たると辛いよなぁ、と。既存の戦略は通じないし、何より【失敗】という現実がキツいよな、と。

 

下手すれば二度と立ち直れないレベルの傷を負い、人生に大きな空白を作ることになるやもしれない。成功ばかりするのもまた、考え物だ。

 

実際著者も最後の方で、

 

「我が息子が失敗から学ぶことが、将来の成功につながるとはわかっている。だが、失敗する姿をみるのは、どうにも辛くもどかしい」

 

みたいなことを確か書いていた。過保護はNGと言われるが、その理由は子供が困難や失敗に対する経験値や心構えを学べないことが大きいという。

 

―極論だが、無学な山賊の長と、学歴の輝かしい失敗を知らぬ青年とでは、ハートの強さが天と地ほど違うと思えてならない。

 

勉強は成功をある程度保証するが、それを確実にはしてくれないのだなぁと、その頼りなさと難しさを身に染みて感じている。

 

終わりに。

 

途中で、低学力層・貧困層の学校に通う生徒から、チェスの超優秀なプレイヤーを育成するという話が登場する。

 

そこでのカリキュラムは、ざっくり言えば【徹底して失敗に向き合わせること、そこから逃がさないこと】だったと記憶している。

 

失敗は誰だっていやだし、可能ならずっと、目を逸らしていたい。しかしそれを是としない環境で腕を磨いた生徒は、名門校のプレイヤーを次々と撃破していったのだ。

 

・・実際はもっとヒントになることが大量に書かれているに違いないのだが、いかんせん一回の読書では拾いきれない情報量であった。近く再読しないとな。

 

とはいえ今言えることとしては・・。

 

致命傷になることはダメだけど、ある程度日頃から、失敗とか不測の事態とかに対する経験値や教訓を積ませておくことが大事!

 

―なのは間違いないように思う。

 

またなんか読み取れたらお伝えしまーす。

 

では今日はこの辺で。

 

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