精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【教育】に関する本を読めば読むほど、僕はどんどん悲しくなってしまう。だって"あの人"が出てこないんだもん。

ダイエットは順調です。順調すぎて、頭が回らなくなってきました。だから順調なんです。ケトジェニック中元です。

 

はい。最近、【教育】に関する知見を得るには絶対読んどけレベルで推薦されていた以下の本の、2周目に入ったところである。

テストの点とか、人柄に優れているとか、【成功】のモデルは色々ありけりだけれども、とにかく"うまくいった子供"は何が違うのかを解説した一冊である。

 

ちなみにこれは、子供が生まれる前だとか、まだ赤ちゃんレベルの年齢のときだとかに読むと、学ぶことも生かせることも多いという印象である。

 

さてさて。一応今からこの本で得た知識をサラッとまとめたいのだが、先に言うと僕はこの本を読みながら、だんだん悲しくなってしまった

 

それは"あの人"が出てこないためだ。ということで、それは誰なのか、考えながら読んでみると面白いかも。ってことで以下、本編なり。

 

 

【成功】のカギは非認知スキルにあり?

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【成功】の定義は本当に難しい。テストで高得点を叩き出すこと?スポーツで飛びぬけて優秀な成績を出すこと?どれもこれも、成功だろう。

 

ただ、それらすべてに共通する要因はあるのだろうか。例えば、「Aだからいい点が取れた!」「Aだからスポーツ万能になれた!」のAに当たる部分はあるのか、と。

 

これについて、”ある”と書いたのが本書だ。それはいわゆる【非認知スキル】と称されていた。要するに、無意識化で発動する様々なスキル、という感じだ。

 

例えば、目先の快楽を我慢して、物事に取り組めるか。立てた目標に、辛抱強く取り組めるか。人の意見を、我を排して尊重できるか。こういった諸々である。

 

特に幼少期で"我慢"を覚えた子供は、人生の先行きが明るいとみて良さそうということは、数十年にわたるデータがその相関関係を示している

globe.asahi.com

 

逆に、己を律することができないまま社会に放り出された子供は、中退・10代での妊娠・暴力行為といった暗澹たる未来が待つ可能性が高まるというのもあった。

 

では、これら2つの差を生むのは何なのか?それは、良好な関係を、親が子供と築いているかどうかだとされていた。

 

例えば、母親が育児に積極関与し、子供に手厚いケアを施しているトコは、子供の自立が早く、後々も優等生として評価される場面が多くなるそうだ。

 

ちなみにこのことはマウスの実験でもわかっている。

 

母が子に毛づくろいといった愛着行動を示すと、その子は大人になると遥かに遠くまで冒険するなど、元気ハツラツなマウスに成長する割合がかなり高まったそうだ。

 

一方、ほぼネグレクト状態であったり、暴力などが日常の隣にあるような凄絶な環境で育つと、真逆の未来が待っている可能性が高まるのだとも書かれていた。

 

なお、こちらもまたマウスでも同じだった。ネグレクトマウスの下で育ったマウスは、巣から出ない、常に何かにおびえるといった、可哀そうな性格に育ったようである。

 

愛情。学力とか生まれ持った能力よりも、もっと根源的でウェットなものが大切であり、幼少期にこれがあったかなかったかが、子供の将来を決める、と。

 

・・少し怖い話が続いたので、ちょっと希望が持てることも書き添えておこう。

 

一番のカギは、良好な母子の関係にある、と書いた。しかしこれは、お金の有無よりも遥かに重要で、しかもやり直しが効くとされていた。

 

例えば極貧の家庭に育っても、母の愛情が強ければ、子供はその逆境をはね返す大人になる可能性は十分にあると言えるのだ。

 

そして、例え10代で子供を産んだとしても、周囲の手厚いサポートや、そこからの学習で、その子供の未来は母親のそれとは異なるものにもできる、とあった。

 

愛着行動はやり直せるのだ。乳児期にネグレクトをしても、その後に改めて惜しみない愛情とケアを施せば、子供はきちんと自立し、羽ばたく、と。

 

では、その【愛情】の具体的な中身は何なのか?それはぜひとも本書を手に取って読んでいただければと思う。(結構ゴツいですよ~)

 

・・・・さて。今の今まで書いてきて、皆様は気づいただろうか?"あの人"が一切出てこなかったことに。

 

これ以上引っ張っても仕方ないな。では項を変えて、いよいよ書いちゃうぞ。

 

「僕はどうでもいいのかな?」

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それは父親だ。母親が子供に与える影響についてはつぶさに書かれていたが、父親からのそれは、僕が読む限り、ほぼ皆無だったと思う。

 

怒りそうな人もいるけど、単に父親と母親、どちらの方が子供と接する時間が長いのかという、単にその結果だとは思うのだが・・。

 

僕はどうにも悲しくなった。1恒河沙分の1の確率で僕に子供ができたとして、僕がそいつにできるのは、遺伝子を半分あげることくらいかもしれないのだ。

 

もちろん好奇心の向くままに外へ連れ出して、その子と学びを共にすることもできるだろう。稼ぎに稼いで、いい学校にやるという分担もできるだろう。

 

だが、その子供の心の発達に、父親はあまり寄与しないとなれば・・・。僕はぶっちゃけ、何をすればいいんだろうなと、ふと思った。

 

そういえばひろゆき氏も、「父親の思想や学力より、母親の思想や学力が子供にうつりがち」みたいなことを配信で言っていたなー。

 

ホンマでっかTVでも、誰かが「父親は子育てにあまり必要ない」という論をブチ上げていたなぁ。もちろん喧々囂々だった。

 

ぶっちゃけ父親が子育てに関与するのって、子供がある程度大きくなってからがメインだよね、だから序盤はそうなるよねという、単なる役割の違いの気はするけど・・。

 

自分事だが、確かに僕も弟も、性格はどちらかといえば母親似な気がする。関係あるのかなぁ、邪推かなぁ。

 

まぁ何はともあれ、お父さんは教育書とかを超読み漁るけど、お母さんそこまで興味なしって状況ならちょっとマズいかも、という話にはなるだろう。

 

僕にとっては少し寂しい話だったが、そういえば結婚するつもり皆無だったわと思い出して、どうでもよくなった。

 

とりあえず友達に教えてやろうっと。

 

・・てなわけで最終的にはちょっと悲壮感漂っちゃいましたけど、今日はこの辺で。

 

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