旅行土産のおやつで机の上が埋まっていることに、優しさを感じる中元です。
はい。英検1級を持っているのに不思議な話だが、僕は社会の授業も担当している。(今年はほぼ引退状態だから、季節講習のときのみだけどね)
その際、つくづく思うのだが、社会って結構、教える側の頭を酷使する。終わった後はいっつもヘロヘロだ。
その理由は簡単で、説明を作るには、歴史で時代を跨ぐどころか、そもそも地理や公民に触れることさえあるからであり、つまり思い出す量が多く、また激しいためだ。
だが逆に言えば、それを応用すれば、かなり効果が高い学習法にも繋がると思ってよさげ。そこで早速、ある学習法を自分流に作り、実際に試してみた。
結果、それがなかなかに効いたので、今日ここに記事として紹介する次第である。
ってことで、以下続き。
なんのヒネリもない名前、【過去問解説実況法】。
なんのヒネリもない名前なのだが、名付けて【過去問解説実況法】である。
ちなみに段階としては、過去問を一通り解いて、解説も読んで、参考書も読んで確認した後の話である。
やることは、文字にするだけなら死ぬほど簡単で、ざっくり以下の通りである。
架空の生徒に答えや解き方、その理由を説明するつもりで、独り言を言ったり、頭の中で考えたりする。
こんだけ。やってみるとわかるが、実は非常に難易度が高い。大抵、「なんとなく・・」以外の理由が閃かないのがオチだからだ。
なぜこの部分の答えがコレなのか?
―このレベルでも、自分が解くだけならまだしも、人に説明するのは結構タフなのだ。だからこそ、非常に効果が高い勉強法にもなり得る、と。
それをザザーッと終わりの問題まで行う。大体時間にしたら10分ちょいだったが、僕は結構ヘロヘロになった。
ちなみに場所の都合上喋ることができない場合、頭の中でイメージすることになるだろうが、ぜひともジェスチャーだけは軽く行うようにしてほしい。
僕自身もかなりの驚きなのだが、たったそれだけの工夫で、段違いに覚えやすくなるためだ。少々動くくらいなら、迷惑にはならない。
誰もあなたのことなんか見てやしない。そんな恥より、学習効果を高める方が圧倒的に大事である。
時間がないときや、数学の文章題みたいにプロセスを覚えるのが大事な分野を勉強するときに、使ってみてはいかがだろうか?
さらに難度を上げたいみんなへ。
正解がなぜ正解かだけを解説するだけでもしんどいが、慣れてくると結構あっさり終わることもある。また、繰り返せばその分、当然飽きも生まれてくるわけで。
そういうステップに入ったら、さらに負荷を高めてみよう。オススメな難易度アップの方法は、以下の2つ。
① 間違っている選択肢が間違っている理由も解説する。
② 制限時間を設ける。
・・・特に大事なのは①であり、むしろ学びの多さは誤答の方にあると思っている。だからこそ、違う選択肢が違う理由も、言えた方が絶対に良い。
繰り返すが、難易度も、必要な復習の量もハネ上がるため、効果は高いが結構時間も消費するようになる。
メリハリをつけて試すようにしてみてほしい。
さらなる応用法について。
ちなみにこの学習法は、問題集が無くても使うことができる。例えば覚えたいビジネス書や参考書があるときなんかにも、少し工夫すれば大丈夫。
用意するのは紙だ。なんなら、別にLINEのKeepメモでもいい。そこに、自分が覚えたい語句とか概念と、そのヒントになる語を書きだしながら、読書するのだ。
そして一通り書き出しが終わってから、10分程度時間を空けて、その後にそれを説明するつもりで、独り言や脳内実況を行えばいい。
こうすれば、問題集の存在しない教材から情報をバリバリ得られるので、個人的には結構気に入っている。
終わりに。
ということで受験までの日数が詰まってくると考えたいのが、時間対効果である。同じ時間でも、効果が高いやり方を使えるかどうか。
逆転するためにも、あるいはされないためにも、教える側としてもこちらにはシビアにならなきゃいけないよなと感じている。
ってことで今日はこの辺で。