精神年齢9歳講師のブログ

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【英文読書ルーティン日記83】"WHEN TO ROB A BANK"読書感想ブログⅣ ~税率を下げるとどうなるの?~

本当にここ最近、狙った時間にバシッと起きられるようになってキモい中元です。

 

はい。この本も四週目に入った。単語や文法はわかるのだが、メッセージが拾いきれないことが少し多いのが、この本の文体の特徴だと感じている。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

その理由は簡単で、造語が少し多いからだ。そこは僕の英語のセンスが不足しているから、拾いきれないのだろう。

 

でもま、あまり過度に気にせず、読めるところをザクザク拾っていくことにしよう。てなわけで以下本編である。

 

 

7月11日(月) 真のターゲット

 

経済学部に入って学んだことで、一番直感や常識に反していると思った事実は、税金に関することである。もっといえば、累進課税の罠だ。

 

有名過ぎる話なのでだいぶ割愛するが、パレートの法則という有名な言葉がある。簡単に言えば全体の2割の人が、利益の8割を生むとかいう話である。

 

課金ありきのオンラインゲームで生まれる利益は、そのほとんどを全体で2割程度のヘビーユーザーが担っている。そんな話である。

 

これを税金に当てはめると、日本で一番税金を納めているのは誰かがすぐにわかる。いわゆる高額所得者である。累進課税で言う一番右とか下の層だ。

 

公民の教科書には、収入が高ければ高いほど、税率が上がると書いてあった。これそのものは、ある種至極論理的ではあるのだが・・・。

 

グローバル化が進行している今、これが度を超すとかなりまずいいわゆる高額納税者が、税率の低い国へ、資本ごとまるっと移住してしまうからだ。

 

こと日本は、高額所得者や成功者への妬み、嫉みが酷いといわれる。(僕自身、ニートだった頃に歯噛みしなかったかと言われれば、NOといえない)

 

そうやってフルボッコにした結果、お金持ちはどこかへ行ってしまう。となれば日本の歳入は減るので、税率を上げざるを得ない。結果今の消費増税だと僕は考えている。

 

ちなみになんでこんな話をしたのかというと、高額の納税をしてくれたり、高い経済効果を生んだりしてくれる方々を冷遇すると損失デカいよねという話があったためだ。

 

それはいわゆるプロのアスリートである。特に試合を行う場所の決定権を持つボクサーなどが分かりやすく、彼らは税金が高いところを意地でも避ける傾向にあるらしい。

 

そりゃ、ファイトマネーの4割が持ってかれるような国で試合とか、ちょっとねぇ。でもそれを口にすると、誹謗中傷が溢れまくるのでなんだかなぁ。

 

こういう数値を考えるときに、感情は本当にアテにならないなと強く考えさせられる。公民の授業をする際は、もっと気を付けようと思った。

 

7月12日(火) 手羽の価格

 

筆者がふと立ち寄った鶏肉料理の店は、価格設定が不可思議だったそうだ。頼めば頼むほど料理の値段が下がり、かつサイドメニューもバカみたいに安いという。

 

つまり、全メニューを原価で販売しているも同然、という感じだったそうだ。他の料理を見ても、その傾向だったという。

 

ちなみに、マクドナルドを始めとするバーガーショップ系は、ハンバーガーで人を集めて、サイドメニューで利益を取るというのが鉄板の方法だ。

 

だからサイドメニューの原価は実はびっくりするほど安いのだが、安いからと言って10円もしない値段で売るのは、店として自殺行為である。

 

色々合理的な説明を筆者は考えてみたそうだが、どうしてもそれが見つからなかったという。となれば、この店の寿命も直に・・ということなのかもしれない。

 

7月13日(水) キウイってなんで安いの?/需要と供給のわかりやすいモデルケース

 

僕自身はそんな印象は無いのだが、アメリカではキウイフルーツがとんでもなく安いのだという。試しにさっき通販のそれで調べたが、ざっくり1個60円ちょい、らしい。

 

ところで、価格はどのように決定するのかというと、流通に伴う費用全てを加味して、である。栽培、収穫、物流。それぞれにコストがかかり、価格に上乗せされる。

 

しかしそのうえで、これは安すぎないか?どうしてそんなに安くできるのか?これについては、規制などの参入壁がなく、方々から輸入なり搬送なりができるから、らしい。

 

言い換えれば、供給が異様に多いということ。そうなれば均衡価格がガンガン下がるのは、教科書通りで至極当然というわけである。

 

ちなみに、似た現象は野球選手のサインボールでも発生した。とある有名なメジャーリーガーが親しいファンや友人向けに書いたサインボールが、競売にかけられたという。

 

立腹したのかどうかは知らないが、そのメジャーリーガーは、自分のウェブサイトで限定〇個とかのそれを新規で販売すると告知。

 

結果、オークションに出ていた古いサインボールがどんどん値崩れし、最終的にはちょい高いプレミアくらいに落ち着いたのだという。

 

僕は社会の授業で、経済分野が一番やってて楽しいのだが、そこでも使えそうなネタだと思った。思考力、確かに求められるもんなー。

 

7月14日(木) スポンサー的思考

 

神がこの世を創造したとき、例えばネコか何かを作った際、「この生き物に名前を付けれる権」を販売したら、どうなっていただろうか。

 

みたいな話からスタートしていた。そして、7-Elevenがスポンサーになってから、ホワイトソックスの試合開始時間が7:11になったという逸話も登場。

www.chiefmarketer.com

 

ーこういうスポンサーとか、一見理解不能な権利について、こと日本は嫌悪感を示す割合が非常に高いと感じている。(クラファンとか見てても)

 

手に取れるモノや、実際に受けられるサービス以外認めないという姿勢。ぶっちゃけこれは、非常に危険だと思えてならない。

 

需要ある限り、合法でありさえすれば、供給すると売れるそのマッチングが起きれば、そこは市場になり、新たな経済活動が始まっていく

 

今の日本は円安であるが、その国の通貨の高い安いは、要するに国そのものの価値や期待の高い低いも反映しているので、輸出有利だと喜ぶのは、ちょっと怖い

 

新しい市場を創る力。NFTなどの新技術の登場により、今まで以上に想像力が求められる時代になった今、遊び心ある人が勝つと思うのだが、どうでしょね。

 

7月15日(金) 最安値に潜むリスク

 

外科手術をケチる人はいないことと思う。だって、命が掛かっているのだから。

 

「医学部出たてのヤツでいいから、俺を執刀してよ!その代わり安くしろよな!」というアホはこの世にいないと信じたい。

 

しかし不思議なもので、同じく命が掛かっているのに、最安値を探したくなる業界がある。それは航空だ。

 

特に日本で言えば日本国内を、アメリカでいえば州ごとを飛ぶようなフライトは、かなり運賃が安いそうである。

 

となれば真っ先に買い叩かれるのは人件費であり、安月給・長時間労働が常態化するようになり、ヒューマンエラーが続発する未来が見える。

 

僕らが最安値しか追わなくなれば、会社は立ち行かなくなり、過度な値下げが求められ、過度な値下げは事故を誘発する。

 

そういったリスクまで考えようとまでは言わないが、実際起きている現象として知っておかねばならない事柄だよなとは思わされた。

 

7月16日(土) 課税が救う命とか

 

今の水準はどうか知らないが、アメリカはガソリンに掛かる税金が安いのだという。そして筆者は、結果、経済的な損失が上回っていると指摘する。

 

例えば、ガソリンが安ければ、自動車を移動手段とする人が増えるのは想像に難くない。つまり、車が溢れるということだ。(自動車会社はホクホクである)

 

ただ車が増えると、渋滞が発生する。そして渋滞は、あらゆる人間の時間と生産性を奪い取り、経済的な損失を生む。落語みたいだが、事実らしい。

 

また、車が増えれば交通事故も必然的に増えてくるため、これによる損失はもはやお金でどうこうというやり方で定量化などできはしない

 

そして地球環境が悪化するというグローバルな問題もある。こんな風に、全員が車を持つというよさそうな話も、ダークサイドが付きまとう、ということなのだ。

 

ーちなみに、ガソリン税を上げることは、別の側面もある。古くて性能(主に燃費)が悪い車を、自然に市井から淘汰できるということでもあるのだ。

 

課税といえば、すべてが悪という風潮が根強いが、それはこういった規模の大きな視点を知らないからなのではないかなと、寂しく思えてくるストーリーであった。

 

7月17日(日) 他者依存症

 

経済学者が選ぶ、一番強烈な依存症は何か?なんか禅問答みたいだが、その回答は、いわば【他者依存症】らしい。

 

他の人と繋がりたい。他の人から評価されたい。他の人から認められたい。他の人と集団に属したい。なるほど、なるほど・・。依存症の定義に当てはまりそうだ。

 

そしてこういうつながりは、失うことによりメンタルへ甚大なダメージを与える。コロナによって”分断”が進んだ今、自殺者数が増えているのも無関係ではないだろう。

www.npa.go.jp

 

そしてあまりにもそれを求めるあまり、手段を選ばなくなるのも非常に似ている感じがする。

 

片想いの相手と【恐怖】【嫌悪感】で繋がろうとするストーカーの心理を考えたらわかりそうな感じだ。お~、こわ。

 

ちなみにもともとこれは、プレゼント付きのブログ読者へ向けたクイズであり、正解者は3人いたそうだ。すごいなぁ。

 

ってことで今週はこの辺で。

 

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