盆休みが始まりましたが、仕事が溜まりまくってて休める気がしないので、ちょいと延長戦をしている中元です。
はい。僕は家で仕事をすることができないタイプの野郎なので、ついさっきまで買い物ついでに職場へ引きこもり、中学理科の勉強をやっていた。
明日には恐らく一通りテキストの学習が終わるところまで進んでいる。勿論、まだまだ使い物になる知識からは程遠いので、問題演習をその後に噛ませる予定だ。
―つくづく思うのだが、自分が苦手とする科目の勉強は学びが多い。それは直接的なメリットも勿論だが、もっと水面下に貯まっていく経験値としても、だ。
ということで今日は、僕が理科の勉強を通じて学んだ経験値を、なるべく具体的にして書き残しておく。
「わからない」理由がわかる。
理科を勉強し直してまずつんのめったのは、やはり化学分野である。なんというか、特に理由も根拠も説明されず、謎の記号を覚えているかの時間がきつい。
特に、分子式において、何がOHとか、どういうときにH2という風に2個出てくるのかが、マジできついのだ。理系の人が見たら、鼻で笑う教養のなさだと自負している。
―だが、この感覚こそ、理科ができない生徒たちが抱いているものなのではないかと解釈すると、自分は今、非常に貴重な体験をしていると思えてきた。
だから、僕は何をすればここを克服できるのか、講師として重ねてきた知識なり経験値なりをフルで用いて、突き止めねばならないとも感じている。(大袈裟)
ちなみに、今のところ自分に響いている方法は、どうしても覚えられないそれについては、構造式を見ることである。つまり、イメージにも紐づけるのだ。
また、こないだどっかの記事に書いたが、元素記号の基となった英単語を調べるのも、自分には合っていた。
単に【Cl】と言われるより、【塩素を意味する英単語『Chlorine』からきている】と言われる方が、僕の場合は暗記し易いのだ。
基本、指導はネットの世界にあふれている。調べさえすれば、どれかは自分にハマるのだ。オリジナルの指導を開発する必要は、あればそうすりゃいいだけなのだ。
苦手を克服できたとき、指導する側としてのキラーカードが生成される。そう信じて、中学生向けのサイトと、今日もにらめっこを続けている。
その科目が得意な講師が陥る罠を知る。
ところで、もう一つ気付いたことがある。それは、その科目が得意な"だけ"の講師の説明が、時としてウケが悪い理由に関する仮説である。
実際、理科の問題集を他にも読んでいると、紙幅の都合だろうが、全く何を言っているかがさっぱりわからない説明に、時たま出会うことがある。
例えば、水溶液の計算(塩酸が過不足なく反応するとかの辺)で、何がどうしてその計算式になるのかが全くわからない、という風に。
僕自身に算数の教養が無さすぎるのが原因だろうが、悔しいので色々なサイトをみていたところ、そのなぞはあっさりと氷解した。
実はただの比の計算なのだが、途中式をバッサリカットしたものが、そのテキストの計算だったのだ。省略された部分を追うと、僕でもすんなり理解できた。
この辺は、そういう思考なり言語なりに精通した人にとっては、ある意味当たり前の考え方なんだと思うけど・・。苦手な側にすれば、そここそ知りたいツボなのだ。
人は、未知の情報が立て続けにくると、頭をシャットダウンする。僕自身も未だにそうなんだと、強く実感した瞬間であった。
―ということで、何でも闇雲にやればいいとは思わないし、塾講師や教員で無いのなら、無理に主要五科目に限る必要もないのだけれど・・・。
たまには参考書を片手に、何かと非難されがちな暗記偏重・詰め込み型の資格試験とかに挑んでみてはどうだろうか。
結局、最も手軽に「学習」をする方法は、やっぱそれなんだとつくづく感じるから。無難だからこそ、オススメできるのである。
ってことで今日はこの辺で。