今日からローファットダイエットに漕ぎ出します。3㎏くらい落としたいなぁ。ネックは、酒に替わる趣味の発掘。中元です。
はい。どこの塾もそうなのかは知らないが、今週はアンケート回収期間であった。生徒・ご家庭から評価を頂く機会であり、毎度毎度、結構憂鬱になる。
今回は、1件だけ厳しく接しすぎたのか知らないが、「ちょっと楽しくない」的なコメントを食らった講師がいたくらいで、全体的には高止まりしていた印象だ。
―が、僕個人としては、少し考えさせられる結果となった。年々やはり、能力以前の部分、雑に言えば人間的な評価が、段々下がってきているのだ。
改めて認識した。やはり、僕はずっとプレイヤーでいることはできなさそうだ。しかもその期限は、恐らく思った以上にすぐそこまで迫っているらしい。
今日は「ずっと教える人でありたい」という方々に向けた、そんなちょっぴりシビアなお話である。
誰だっておじさんになるねん。
僕は今、31歳だ。職場の平均年齢であったり、鏡を見ての自分の顔だったりを考えても、主観的には、僕はまだ若手の部類だと感じていた。
しかし、この年齢は、一般的にはどういう捉えられ方をするのだろう。一度冷静になって、他人事として考えてみたい。
主に授業をするのは大学生の講師たちだが、彼ら彼女らとは、僕は年が10歳前後離れるようになってしまった。生徒と僕なら、ついに年が倍以上離れるほどになった。
だから一旦過去の自分の目線に戻る。僕は20歳のとき、自分の倍の年齢である40歳前後の方々を、第一印象でどう判断していただろうか。
かなり当て推量になってしまうが、たしか「頼りにしていい存在」かつ、「近づきがたい存在」という風に思っていたように感じる。
そうなると、あえて生徒と距離を詰めることで人気を得るという作戦が、まるで通用しなくなる。例えば女子高生相手にそんなことをすれば、セクハラ認定待ったなしだ。
実際にどうやら僕もそうなりつつあるようで、教える内容とかの評価は下がってこないが、普通に【存在】としての満足度は、小さい子と女子は段々と目減りしている。
―この状況を受けて、皆様ならどう考えて、どう立ち振る舞われるだろうか。年齢に抗い、好かれる努力をしようと頑張るだろうか。
僕も最初はちょっとそうした方がいいかと思ったが、冷静に考えたら、それは最適解ではないと、今は納得している。
前向きに、諦めようと思っている。人気取りといった対外的な評価を作るのは若手の仕事と割り切って、僕は指導側から引くべきだという天啓なのだと。
残念ながら、僕は講師としての自分のピークを越えたらしい。ここから脂がのってくる自分を想像することは、とてもないけど、ほぼ不可能だ。
それよりかはむしろ、距離を置きやすくなったこの状況を利用すべきだろう。となれば、僕はこの辺りを境にして、マネージャー側に軸足を移す時機だといえる。
色々考えを深めることで自分の転機に目を向けることができた、非常にいい機会であった。
自分が一番プレイヤーとして輝くのは、マネージャーとして最低の状況。
そういえば最近、【リーダーの仮面】の2周目を読み終わった。そこにあった文言で、自分が強く意識しなければならないと思ったのは、以下のフレーズだ。
リーダーになりたての人は、自らもプレーヤーとして動く「プレイングマネジャー」であることがほとんどでしょう。
そのときにいちばん重要な資質は、「自分の数字、個人の数字がたとえ悪かったとしても、しっかりと部下を指導できる」ということです。(中略)
自分が成果を出していなくても、そのチームの責任者は、リーダーです。いかなるときも「マネジャー」に専念しないといけないのです。
僕は自分で言うのもなんだが、プレイヤー(講師)として結構な箔を持っていると思う。だがそれに固執すると、チームの足を引っ張る老害になるとも、薄々感じている。
僕がリーダーになったとして、リーダーがプレイヤーとして誰よりも活躍する状況は、チームとして最悪の状況なのだ。ただ、常に自問せねば、すぐそうなるだろう。
集団授業からも引退することはちょっと状況的に難しいのだが、自分がコントロールできる部分からは、頑張れば撤退ができる。
僕が任された責を履き違えない。臆さず会社に説明したいと思う。
終わりに。:寂しいかと問われれば・・・。
寂しいかどうかと問われれば、正直なところはどうなのだろうか。実をいうと、「よくわからない」というのが本音だ。
なにも授業から離れることは同時に、生徒と一切触れあうことを止めるなんて極論になるわけではないのだ。
「寂しい」からという理由で、ずっとプレイヤーにしがみ付くなんてのは、ある種無責任な感情だろう。
僕はその辺についてあまり頓着しない自分の性格は、ぶっちゃけかなりトクだと思う。英検1級を持ってるけど、正直年月経ったしどうでもいいと感じている。
講師としての自分に段々翳りがでてきて、しかもそれを積極的に直したいという熱意も、さほど込み上げてこなくなってきた。
それよりも、チームとしてもっと大きい成果を叩き出しに行きたい。僕はキャリアの岐路に立っていることを、改めて確認させられたアンケートであった。
ということで今日はこの辺で。