「何かで一番になれ!」というアドバイスを聞いた際、「じゃあこの会社で一番掃除が上手な人になる!!」と誓った、なんかズレてる中元です。
はい。いっちょ前にプロ宣言をしたのがついこないだであるが、ではガチでプロ中のプロと言える人は、一体どんな努力をしているかは、なかなか表に出てこない。
プロ中のプロ。言葉の響き的に、何か振り切ったことをすればいいのだろうか。だが、ズレた方向へフルスイングしたら、途方もない時間と労力が無駄になる気しかしない。
そんなことをもやもやと考えながら、仕事の空き時間を利用して、予備校講師のブログを読んでいたところ・・。その努力の一端を、ついに垣間見ることができた。
だが同時に、思い切り僕は痺れた。
その努力が桁外れに圧倒的だったからだ。
今日はその昂奮を、急ぎ記事にしたい所存である。
さも当然のように行われる膨大な努力。
大学受験を控えていた時分、僕は東進衛星予備校に通っており、そこで志田晶先生の授業を受けていた。(70%突破を目指す数I・Aと数Ⅱ・B)
その当時から数学に対する情熱と、わかりやすく伝えようという意識は映像を通じて感じていたからか、受験を終えてずいぶん経った今でも、時折ブログを読んでいる。
そんな中、目に留まったのが、上の記事だ。そしてそこに書かれていた内容に、僕はマスクの下で、口をあんぐり開けて絶句しそうになった。
その衝撃の内容を、紹介する。
中高一貫数学(代数、幾何)は、2021年のこの時期から撮り始めたのですが、テキスト作成、例題の執筆、確認テスト、修了テストもすべて一から作りました。
また、自分は中高一貫校出身ではないので、数研出版(体系数学)の参考書、問題集、チャート式参考書と、他社さんの中高一貫校用教材をすべて解いてから(本当に全部解いた!)仕事を始めたので大変苦労しました。
・・・すごくサラッと言っているが、この太字にしたところは、相当大変な労力が必須なのは間違いない。どれだけの時間が必要だったか、もはや想像すら及ばない。
しかも動機が、「出身ではないので」という淡白な一言に集約されている。これは、本当にカッコイイ!!心の底から、そう思った。
僕自身、例えば中学受験をしたことがないので、中学受験をする生徒に指導する際、どこか後ろめたい部分を感じることがないわけではなかった。
しかしそれは、やはり言い訳だったようだ。中学受験を行った人間以上に、後学で努力を重ねれば、そんなのは関係ないのだ、と。
経験がないのならそれを教えてはいけないのではなく、経験がないことを言い訳にせず、それを埋めるような努力をすればいい。当たり前だが、同時に盲点たる心構え。
本気で痺れた。そして同時に目が覚めた。対照的ゆえに浮き彫りとなっている自分の甘さに、嫌悪感さえ抱いている。
だがすぐに悟った。まだまだ伸びしろがありそうだ自分、というポジティブさに。(ただ、あと数年で引退するつもりだけど)
僕はこの仕事に対し、どこまで本気になれていたか?―ここは今一度、自分に突き付けねばならないテーマだと考えている。
圧倒的な努力を発信するという広報。
尚、僕はここに、もう1つの可能性を感じている。というのも、僕は今、それだけこの人が入れ込んだ教材や授業、めちゃ欲しいし、超受けたいという思いに駆られている。
すると、俗的な考えが閃いた。「講師の努力は、格好の広報ツールだ」、と。努力とはつまり、安心と安全の担保のみならず、その内部を公開する術でもある。
どんな人が、誰に何を教えるために、どんな努力をしているのか。これらをセットで公開できているところは、確実に強い。
新しい広報ツールもとい心構えということで、上の人に提案してみよう。
多分ぽいと却下されるだろうが、「じゃぁとりあえず僕がやってみますんで」という結論が狙いなのでどうでもいい。
圧倒的な努力は岩をも通す。そのことがよくわかった、本当にさりげないプロ中のプロの一言であった。
では今日はこの辺で。